光年は、速さではありません。距離の単位です。めちゃくちゃ遠い長さを表す単位です。
一光年は、光の速度で1年かかる距離という意味なので、
速さではなく距離の単位です。
ちなみに、光の速さは秒速30万kmで、
ジャンボジェットの巡航速度(およそ秒速250m)の120万倍。
桁が違いすぎるので、光の速さは次のような形で表現したりします。
地球の直径外周は約4万kmなので、光の速度なら1秒で地球7周半できます。
地球から月までの距離はおよそ38万kmなので、1分で23往復分ちょっとです。
地球から太陽までの距離はおよそ1億5千万kmなので、1時間で3.6往復できます。
一光年は、
光の速さで1年かかる距離です。
地球から月までは、
一秒半くらいなので、
1光秒半、
地球から太陽までは、
8分19秒なので、
8光分19光秒、
太陽系の端っこまでは、
5時間くらいなので、
5光時間、
一番近い恒星(ケンタウルス座アルファ星)までは、
4年くらいなので、
4光年です。
1光年=c/s・60*2・24・365
は分かりますか?
cは光速という意味です。
c/sは光速の秒速を表します。
c/s=299,792,458m
c/y=9,454,254,955,488,000m
新幹線700系列車の16両編成は404.7mです。つまり、1光年とは、
9,454,254,955,488,000/404.7
=23,361,143,947,338.8
新幹線700系が23,361,143,947,338.8個分
という事になります。
…
分かりにくいな。
すみません。
天文学的な距離を分かりやすく説明するには定番ですが、縮尺を変えて理解するという方法があります。
太陽をソフトボール程度の大きさに縮めたとした場合を考えてみましょう。この縮尺だと地球は太陽から10メートルの距離を回っており、太陽系の一番外側の惑星である海王星ですら太陽からたった290メートル先を回っていることになります。この縮尺で1光年先はどこになるかと言うと……、なんと600km(東京?神戸間の距離)以上も先です。
そして光速はたったの秒速2cm。この世のいかなる存在もこの速度を超えることはできないと考えると、いかにも不足を感じてしまう速度ですね。
(参考)宇宙間への大飛球
http://onisci.com/176.html