目を守るのが第一で、感情刺激によって出てくるのが第二の理由というところですね。
日本生理学会のホームページにおおよその説明があります。
http://physiology.jp/exec/page/inochi_no_kotowari/
5. 涙が止まりません。
まぶたの裏側の耳側寄りには小指頭大の腺(涙腺、るいせん)があり、
そこで赤血球などの大きな成分が血液から除去され、透明な液体である涙が生成されます。
涙腺からは起きている間は毎日0.5-1.0 ml(1分間あたり約0.001 ml)の涙が分泌されていますが、
目から流れ出ません。
分泌された涙はまぶたの鼻側寄りにある小さな穴(涙点)から鼻の中に排出されるためです。
このように少量の涙で目の表面が薄くおおわれているので、
目の乾燥(ドライアイ)や細菌感染が防がれています。
失恋したり、親しい方が亡くなったり、試験に落ちたりして「悲しい」という感情が生まれると、
脳の中の神経回路が働き、涙腺を支配している神経(副交感神経)の活動が促されます。
そうすると鼻への排出量をはるかに越える大量の涙が分泌されるため、涙が目からあふれて流れ出ます。
「悲しい」という感情が続くと、涙の分泌も止まらなくなります。また、
「嬉しい」時にも同様の涙の分泌が起こります。