ねじの回転 (上) FEBRUARY MOMENT (集英社文庫)
両方とも、舞台は日本。ニ・ニ六事件です。
調べれば、筋は分かっちゃいますけど、当時の風情を楽しむ、というような本ではないです。
「蒲生邸事件」の方は、Bookoff とかにいっぱいあります。
「ねじの回転」の方は、見たり見なかったり、という感じでしょうか。
多少時間軸が広くなりますが、北杜夫の「楡家の人びと」はいかがでしょう。
文庫本は新潮社から出ている三分冊が入手しやすいと思います。
末期ですが三浦綾子『銃口』…主人公は教師。時代背景や戦時中の庶民の生活、思想・言動の統制などを具体的に描く。
後は山田風太郎の明治物。
『ラスプーチンが来た』
『明治波濤歌』
『地の果ての獄』
『警視庁草紙』
『エドの舞踏会』
『明治バベルの塔』
等がよろしいかと。
明治バベルの塔―山田風太郎明治小説全集〈12〉 (ちくま文庫)
恩田陸なら、こちらも該当すると思います。
吉屋信子の作品は、大正?昭和初期を背景にしているものがいくつかあります。
個人的にイチオシしたいのが、昭和7年にタイプスリップするこちらです。
マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)
知名度はあまり高くないかもしれませんが、もっと知られてほしい作家ですね。
http://susukkekki.fc2.blog
李朝滅亡、閔妃暗殺