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【人力検索かきつばた杯】#34→http://urx.nu/1bOm
「甘い、甘ーいもの」
「もの」に関しては砂糖やトマトなど物質的な物でも、恋やハートなど精神的な物を指していても構いません。
配点基準は「甘い、甘ーい」にちなんで甘い配点です。
甘いですが、「誤字脱字があるよ」ぐらいは言うと思います。
高ポイントの基準は「甘さ」を文章で表現できてること。(ただし、文章が誤字だらけとか推敲ができていないとかそういう意味ではない)
感想は希望者のみ。もちろん甘?いコメントです。
ちなみに元ネタはデトロイト・メタルシティの「甘い恋人」です。
http://www.youtube.com/watch?v=ynTz88jku2s
http://www.youtube.com/watch?v=vAEXXESZ-BY
「もの」が何かを考えるのが面倒臭い人は元ネタのパクリでもいいです。
文章苦手な人はあらすじ風ストーリーでも可
(例
http://q.hatena.ne.jp/1345602541#a1164048
修正履歴は採点に影響しないとか、そんなことは言いません。
自分が納得するまで修正してください。
誰にでもミスはありますので一発勝負でなくてもいいと思います。
ただし、複数回答で修正されると読む方も大変なので回答は一回までとします。

●質問者: 楽1978
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 ネタ・ジョーク
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 7/7件

▽最新の回答へ

1 ● ikikkbai
●0ポイント

これ・・・あなたが!? す、すごっ!!
これ採しないでもいいよ!!

この曲なんだかさわやかなきょくだね!! ww


楽1978さんのコメント
今回は甘い採点ですけど明らかに回答になってないのでポイントなし。

2 ● garyo
●117ポイント ベストアンサー

『甘い○○』


胃の中に苦いものがこみ上げてくる。これで何度目だろうか。
江戸は目の前のデザイン画を見て思った。

f:id:garyo:20121008214637p:image

「部長、クライアントから『この条件では納入仕様を満たさない』と」
レポートを読み終えた弓香はいたずらっ子のよう微笑んだ。
「いかがいたします?」
江戸はデスクで頭を抱えた。
「無理です。物理的に不可能です!」
「江戸さんなら何とかできますよ」
弓香は後ろから肩を抱き耳元に囁いた。
「何度も同じようなことを乗り越えてきましたよね」
「でも・・・・・・」江戸は叱られた子供のように「これはひどすぎますよ!」
とため息をついた。
「『見えない赤い糸』で編んだパンティだなんて・・・・・・」


話は数日前に遡る。
「緊急の呼び出しって?」と
廊下を歩いていた江戸は弓香に聞いた。
「詳しいことは直接話すと・・・・・」
コンコンッ
「失礼します」会長室のドアをノックした。
「伸介か。待ってたぞ」デスクから顔を上げ両手を広げる会長。
「今度はどんな仕事ですか?」
「やっかいな仕事でな・・・・・・」
会長は話始めた。

「依頼主は重要顧客の娘なんじゃよ」
「はぁ」
「顧客が娘の約束を破ってへそを曲げられて、何でも言うことを聞くといったら『パンティが欲しい』と・・・・・・」
「ちょっと!」
ドンと弓香は会長の机を叩くと身を乗り出した。
「な・ん・で 江戸さんが親子ゲンカにかかわらないといけないわけ!」
「まあ待て、落ち着け。その娘には不思議な力があってな」
会長はハンカチを取り出し汗を吹きながら説明した。
「予言の力、プレコグニションと言ったかの。予知能力があってな」
「本当?」
「わしも信じられんが、顧客は裏世界に通じておってな。娘の力で勢力を伸ばしたらしい。嘘か本当かは知らんが裏社会でかなりの実力者であることは間違いない」
「そんなことはどうでもいいですよ」江戸はにこやかな笑顔で言った。
「依頼内容は?」
「・・・・・・へそをまげた娘が無理難題を吹きかけたんじゃ」
会長は遠くを見つめて言った。
「『見えない赤い糸』で編んだパンティが欲しいと」
「はい?」
「何ですか?」
弓香と伸介は同時に叫んだ。
「無理難題とは思っとる・・・・・・が、重要顧客からの依頼なんじゃ。何とか頼む」
会長はデスクに頭を下げた。
「無理ですよ。ねっ」と弓香は振り返って江戸を見つめた。
「・・・・・・難問ですね。創作意欲を掻き立てられます」腕組みをする江戸。
「江戸さん・・・・・・無理です!無理ですってば!」


・・・

「無理ですよね。見えるけど見えない素材って」
江戸はため息をついた。
「NASAやアメリカ国防省のブレットさんに聞いてもあきれてたし・・・・・・」
「無理っていったでしょ」
弓香はコーヒーを江戸のデスクに置いた。
「・・・・・・こんな時は初心に帰るといいかも」
「初心ですか・・・・・・」
江戸は椅子にもたれかかって天井を見上げた。
「そうか!」
江戸は立ち上がると弓香の手を握った。
「やっぱりボクには現場・現物・現実が似合ってます。
机でいくら考えても何も浮かびません」
「えっいい考えが?」
「浮かびませんが」江戸は爽やかに微笑んだ。
「依頼主にあってみます。話はそれからです。アポをお願いします」
「はい・・・・・・」

・・・

「依頼主のホテルですか」タクシーから降りた江戸は弓香に聞いた。
「ええ、フロントで聞いてみますね」
黒ずくめのボディガード風の男たちが出てきた。
「すまないがディチェックをさせて頂く」
「ずいぶん物々しいですね」江戸は弓香に囁いた。
「重要人物なんですよ。きっと」弓香も小声で答えた。
黒服達はドアをノックした「ボス、江戸様をお連れしました」
「入って」
中には16歳くらいのお嬢様がソファに座って書物をしていた。
「父から仕事の依頼が入ってて・・・・・・ごめんね。話は手短に」
「初めまして、江戸といいます。秘書の若宮です」江戸は紹介しながら会釈をした。
「モノはいつ入るの?」
「ご要求がご要求なので」江戸は苦笑いした。
「希望納期の来月の16日には間に合わせたいと」
「そう」
お嬢様は意地悪そうな微笑を浮かべた。
「16日か・・・・・・16っていい数字、暖かくてほのぼのするわ。17はダメよ!冷たくて陰気な感じがするもの!」
「善処します」
「絶対よ。約束破ったら何が起こっても知らないからね」
ドアを閉めて外にでて
「変わってるわね」と弓香。
「才能を持ってると感覚が違うのかな」
「・・・・・・普通の人とは違う感覚・・・・・・か。ヒントになるかも!」
「仕事も終わったし食事に行かない?」
「すみません。会社で確認してみます。もう一度アポお願いします」
頭を下げて立ち去る江戸。
「もぅ。江戸さんったら・・・・・・」悔しがる弓香。


数日後、ホテルに向かう江戸と弓香。
「大きなバックね」
「秘密兵器です」江戸は微笑むと「内緒です。弓香さんにも見せれないので、一人で顧客に会います」
「大丈夫?」「心配しないでください」
黒服にホテルの一室に案内される。
「一人で行きますから部屋の外で待ってて下さい」
部屋に入るとお嬢様は書類を書いていた。
「用事は何?」となげやりなお嬢様。
「お客様の生の声を聞くのが一番だと思い色見本をお持ちしました」
江戸はバックの中から布を取り出すと腕にかけて広げた。
「どうでしょうか?」
「趣味じゃないかな。地味だもの」
「これはどうですか?」
お嬢様が興味を惹かれたようだ。
「・・・・・・いいかも。淡いピンクというか赤かな。好きよその色」
「ありがとうございます」江戸は深々と頭を下げると部屋から出て行った。



約束の16日、江戸は関係者をホテルの一室に集めた。
「大丈夫か、心配で夜も眠れんかった」と会長。
「未だに信じられないのだが」と不審げな依頼主の父親。
「大丈夫・・・・・・だと思います。江戸さんですから」と自信なさそうな弓香。
「任せてくださいよ。お嬢様を呼んでください」と江戸。
「お願いがあります。何が起こっても『絶対』声を出さないでください」

ドアを開けてお嬢様が現れる。
「本当にできたの?」
「これを見てください」
江戸はアタッシュケースを開いてお嬢様に見せた。
「見せてもらったやつね。普通の下着に見えるけど?」
「着てみてください。フィッティングしますので、あちらにどうぞ」
「着るの?いやよ」
「そういわずに」とお嬢様の背中を押しながら別室に行く江戸。

「えっイヤ」「やめて」という声が微かに聞こえてくる。
「それではどうぞ」ドアを開いて江戸が会釈する。
ぼーっと頬を赤らめてふらふらしながらお嬢様が現れる。

「!」息を呑む一同。会長は慌てて口を手で押さえた。
「た・・・確かに、とても気持ちがいいけど・・・」お嬢様はぼぉっとして江戸を見つめて
「どんな秘密があるの?」

「ヒントはお嬢様にお会いした時に得ました」と江戸。
「数字を見て好きとか嫌いとか、違和感を感じたんです。『共感覚』はご存知ですか?」

「共感覚?」お嬢様は小首をかしげた。
「数字を見て色を感じ、音を聞いて色を感じる。『黄色い声』といいますが、実際に黄色に見えるわけではないですよね」
「ええ」
「本当に音を聞いて色を感じる人がいるのです。極わずかですが」
「確信したのは色見本を持っていった時です」
「?」
「本当は透明な布だったんです。目に見えない小さなスピーカーから違う音を出していました。気にいられたのはドミナントの和音を出している布でした」
お嬢様ははっと気がついた。

「・・・・・・まさか」
「はい」江戸は無邪気な笑顔で
「この下着も透明です。色がついているように見えると思いますが」

f:id:garyo:20121008222304p:image

お嬢様は耳まで真っ赤になった。
「なんてモノ着させるのよ!!!」
「『見えない赤い糸』で編んだパンティです。他の人には見えないけど、あなたからは赤く見える。お気にめしましたでしょうか」


Fin


garyoさんのコメント
いちごに砂糖とハチミツをまぶしてカルメラで固めたものをホワイトクリームで包んで、カステラの薄切りに挟んだものの上に生クリームとチョコをデコレートしたくらいの甘さでお願いします。

楽1978さんのコメント
ハダカの王様を思い起こさせるようなオチでした。そんな素材のパンツが履いてみたいものです。ちなみにこのパンツは男性用もあるんですよね?是非開発して欲しい物です。

garyoさんのコメント
http://gadget.itmedia.co.jp/gg/articles/1210/09/news130.html 今更ながらこんなネタを見つけました

3 ● sokyo
●41ポイント

『バケツを蹴る』


バケツは掬うものであり、掬うものはすなわち救うものだと思っていた。


やっとのことで家に帰ると、玄関の姿見に背広を着た老人が立っていた。
「貴方は誰だ。マスコミなら帰ってくれ。」
私は言った。老人は姿を消した。
しかし、部屋に入ると何処か様子がおかしい。点いていない筈のテレビが騒がしいような。
よく見ると、黒い画面の中に先の老人が居る。私が思うよりずっとやつれている。
曰く、「誤審をなくしていくためにどうしたらよいのでしょうか。専門家に伺います。」
曰く、「次回の国民審査にはかつてなく注目が集まっています。街の声を聞きました。」
曰く、「国民との意識乖離を解消するには、ベースにある裁判官個人の甘えをやはり、」
曰く、「私ね、これは執行猶予じゃ甘いって、ずうっと思ってたのよねぇ。やっぱり、」


「この甘ったれが!」


気付けば老人は、私のすぐ後ろに立っていた。
一体この老人は誰なんだ。妻は、娘は、何処へ行ったのだろう。
「二人には先に発ってもらった。お前もすぐに追いつけるさ。」
何故私の考えが分かるのだ。
「なあに、簡単なことさ。」
にやりと笑ったその顔を、私は何処かで見たことがある筈だ。
「ところでこれは。良い鴨居ではないか。」
老人は襖の上の横木に目を遣った。
「何を企んでいる。」
「ここなら、相応の重みにも耐えられる。」
老人は長い縄を持っていた。靴紐を結ぶような手際でそれを鴨居へ結び付けた。
私は、甘い黒い輝きを直視できない。
直視できないのに、目を離せない。
「甘かったと思うか。自分の、人生は。」
老人は問う。
「自分」というのが老人自身を指しているのか、私を指しているのか、分からない。
人生が甘かったのかも分からない。
ただ、今考えていることは、おそらくとても


甘い。


老人はバケツを手にしていた。
私は促されるまま、それに乗った。
外がうるさい。
「お前の疑問に答えてやろう。」
老人は、勿体ぶって言う。
「俺は、お前だ。」
そうだった。


バケツを蹴った。


楽1978さんのコメント
甘いからほんわかした話がくると予想していたけど、その斜め上を言った感じです。近頃、京さん風味の話が流行っているのかなと思ったりしました。

4 ● みかん
●0ポイント

なごみますね


楽1978さんのコメント
すいません。感想はコメントに。

5 ● GM91
●41ポイント

『このテイストがいいね、と君が言ったから10月7日はバケツ記念日』


「ざっけんじゃねえ!」

俺は、足元にあったアルミのバケツを力任せに蹴っ飛ばした。
ガンガラガン、と派手な音を立ててラーメン屋の床を転がるバケツ。
実害がない割りに威嚇効果は高い。店内に居る客が即座に凍りつく。

「借りた金は返すのが当たり前だろうよ、ああ?」
「し、しかし今は手持ちが……」
「しらねえよ、いつできるんだ?金」
「こ、今月中には必ず……」
「今週中だ。でなきゃまた来るぜ」

自分で言いながら胸糞が悪くなる。俺が人の生き血を啜るしか能のないダニ野郎だってことを思い知らされる瞬間だ。
もっとも、俺が貸した金じゃない、俺は貸し手に雇われて嫌がらせに来ただけで、その分の「報酬」は既に受け取ってある。ここでナケナシの金をせびったって恐喝でお上にパクられるだけで何も良いことはない。
それに、こいつらにも生活ってもんがある、客の入りもまあ悪くねえ。
商売道具に傷をつけるのは最低限にしてやるのが俺の流儀だ。
おおかた博打で下手打って、タチの悪い業者に目をつけられてるってとこだろうが、地道にやってりゃ返済だってできるだろう。そっから抜け出すかどうかはコイツ次第だ。俺と違ってな。

――俺が15の時、くそ暑い夏の日だった。
帰宅した俺を待っていたのは首を吊った親父の死体だった。
俺たちは、広島から転勤してきたクチだったが、西との戦争が始まると親父は西の出身だってことで職場を追われ、その後もまともな仕事にありつけなかった。母親は別の男を見つけてどこかに消えた後、親父は酒浸りになって一日中家に居た。

俺は一応中学を卒業したことになっているらしいが、最後の方はロクに通ってなかったから詳しいことはわからねえ。
とにかく食う為にできる仕事はなんでもしたが、どこも長続きしなかった。半端モノと蔑む目に耐えられず自分から逃げ出すことも何度かあった。
羽振りのよさそうなヤクザの所に転がり込むまでにそう時間はかからなかった。

チンピラ稼業の良いところは人に好かれなくても勤まるってとこだ。
ケンカ以外に何も芸が無い俺は、適当に折り合いつけて生きていくしかねえ。

そんな事を考えながら表通りをブラついていると、不意に呼び止められた。
「おい、ちょっと兄さん」
「んだコラ?」
俺が振り向く間もなく、肩を掴まれる。身動きが取れねえ。
(くそっ、なんて馬鹿力だ)
とにかく一旦離れようともがいている内に、鳩尾に一発くらってそのまま意識が飛んだ。


★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

――目が覚めたら留置所に居た。
(一体何だってんだ、抗争相手の組のモンがわざわざ警察へ運ぶわけもねえ)
俺がわけがわからずにいると、看守が呼びに来た。

「おい、出ろ」
(勝手にブチこんでおいて出ろたあ、ずいぶんご挨拶だな)

「身元引受人が来た」
「?」
心当たりがまるで無い。……誰だ?
ウチの組にそんな気が利くやつはいねえはずだ。まあそんな事はどうでもいい。
それよりも……
(しかしあの野郎、今度見つけたらただじゃおかねえ)
ヤクザ、ことに俺のようなチンピラはナメられたらオシマイだ。

「身元引受人の大山です」
「ご苦労様です」
「あ、お前!」
思いがけない再会に正直度肝を抜かれたが、俺を叩きのめした本人がお出迎えとはどういう了見だ。
……いや、大事なのはそこじゃない。
部下らしい屈強な男たちを三人従えた大山は、上背こそ俺と変わらないが、何か得体の知れない威圧感を醸し出していた。穏やかな笑顔の中でも眼だけは笑ってねえ。
それに、4対1じゃ勝ち目はねえ。俺は負けるケンカは嫌いだ。

「どこに連れて行く気だ?」
「いいから黙って付いて来い」
ほぼ強制的に車に乗せられた俺は、くたびれた焼肉屋の前で降ろされた。
他に客も居ないようで、ガランとした店内を見て、ずいぶんシケた店だな、と思ったのが伝わったのか大山がボソっとつぶやいた。
「心配要らん、今日は俺の貸切だ」
(ほんとかよ)

「遠慮は要らん、好きなもんを食え。お前らもいいぞ」
「よっしゃぁ!」「さっすが隊長!」
大山の連れの3人は、手当たり次第に肉と酒を頼み出す。遠慮の欠片も無い。

「いいのかよ?酔っ払った隙に逃げ出すかも知れないぜ」
「好きにすればいい、素人に遅れを取るような間抜けはウチには居らん」

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

「あんたのオヤには昨日の内にナシつけてある。かなり持て余していたんだろう、二つ返事で了解くれたぜ」
「勝手なことするんじゃねえ」
「ヤクザに戻りたきゃ無理には止めないが」
……俺も別にヤクザに未練はない。

「チンピラからスカウトってか、軍隊もいよいよ人手不足だな」
「否定はせんよ、でどうする?他に行く宛があるのか?」
「……」
「いつまでもチンピラのまま燻っていても仕方が無いだろう?」
「アンタに何が分かる!
西の出身だっていうだけで爪弾きされ、碌に勤め先も見つからねえ。
俺みたいな半端モンがここで生きていくには、チンピラでもするしかねえんだよ。
お前らが勝手に戦争なんておっぱじめなけりゃ俺もこんな目には会わずに済んだんだ」

「世間が悪い、ってわけか」
「そうさ」

「甘ったれんじゃねえ!」
店の安普請がビリビリと震えるような大声で一喝され、俺と奴の部下は文字通り飛び上がった。

「人様のせいにしてるウチは何も変わりゃしねえよ、手前の生き様は手前で決めろよ」
「せ、先公みてえなキレイ事言いやがって」
「キレイ事で済ますかどうかは手前次第よ」
(うるせえ、そんなにうまく行きゃ苦労はしねえ)
そう口に出しかけたが、何だか自分でも自信が持てなくて、口を開くことを躊躇した。
俺が怯んだことに気が付いてか、ニッと笑って大山は言葉を続けた。

「東だ西だって、このくだらねえ戦を1分でも早く片付けるのが俺の仕事よ。
……どうだ、一緒に手伝わないか」
熱っぽく語る大山の眼に偽りがないことは俺にもよくわかった。
こいつは、これまで俺の周りに居たクズどもとは何かが違う。

「それで飯が食えりゃ世話ねえよ」
俺は、精一杯の抵抗を試みたが、悪態をつくくらいしか俺に出来ることは無かった。
「俺について来りゃ、飯の心配はしなくていい。明日7時に迎えに来る。返事はその時に聞こう」
俺は、酒のせいか何かにすがりたい気持ちで胸が一杯になったが、部屋に戻るまではなんとか涙を堪えた。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

翌朝、俺は物々しい足音に眼を覚ました。
人数にして5人は居るだろう、ごっつい靴の足音がボロアパートの廊下に響く。

「時刻確認!」
「0655」
「時刻よし!」
間髪入れずに激しくノックされる俺の部屋のドア。

「何だよ?うるせえな」
「笹生克也だな?」
「ああ」
「確認完了!これより駐屯地へ帰還する!」
「了解!」

押しかけた連中にあっという間に拘束され、俺は有無を言わさず駐屯地へ連行された。もっとも俺にも、抵抗する気なんか無かったが。

俺の人生はこの日を境に大きく変わり始める、何の根拠もないが何故かそんな気がした。


(了)


GM91さんのコメント
この物語はフィクションです。 実在の人物、団体、事件やとは一切関係ありませんし、某陛下の作品との関連性もありませんたぶん。

GM91さんのコメント
感想は甘くなくて構わないので、できるだけ具体的だと嬉しいです。

楽1978さんのコメント
ヤクザの世界に入ったことないので、事情はよく分らないですが最近のヤクザは情がない感じだと思いました。その辺の事情を俺の自分勝手な行動から推察できますね。大山は彼のどこら辺に気に入ったのか少し気にはなりましたが、その筋の人の事の思考はよく分らないので何とも言えないと思いました。

GM91さんのコメント
あくまでフィクションですので・・・(^^; >大山は彼のどこら辺に気に入ったのか なるほど、ここは今後の作品で描写していくようにします。 ありがとうございます。

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