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meefla ●50ポイント ベストアンサー |
日本総研の『原子炉停止にともなう発電コストの上昇と産業界への影響』(2011年8月2日付け)から引用します。
• すべての製造業が電力料金上昇の影響を受けるものの、影響度(上昇するコストの対粗付加価値額比率)の大きい産業は、素材を中心とした特定の産業に集中。
• 影響度が5%以上の業種は、パルプ(8.1%)、ソーダ工業(6.6%)、脂肪族中間物・環式中間物(6.2%)、石油化学基礎製品(6.0%)の素材産業4業種と、と畜(5.4%)である。
http://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/policy/pdf/5611.pdf (4ページ目)
例えばソーダ工業ですが、日本ソーダ工業会 にあるように「ソーダ工業にとって、塩と電気は必須の原料」なわけです。
各業種の電気使用量の統計は、経済産業省の『石油等消費動態統計年報』
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sekisyo/result/nenpo/h23/h2dii2011k.pdf
に詳しい数字がありますが、総ページ数363ページで見通しが悪いです。
日本製紙連合会の『紙・パルプ産業のエネルギー事情・2011年度(2010年度実績)版』
http://www.jpa.gr.jp/file/release/20120224043329-1.pdf
の11ページ目、図9に「電力消費量・自家発電比率の産業間比較」としてグラフ化されていますので、こちらの方がわかりやすいかと愚考します。
お役に立てることを祈りつつ。
試算の結果、電力料金の20%上昇により生産コストがもっとも高まるのは、無機化学(2.6%)であり、次いで鋳鍛造品(1.9%)、パルプ・紙・板紙・加工紙(1.8%)、銑鉄・粗鋼(1.3%)、化学繊維(1.3%)などの製造業、とりわけ素材系の産業で高くなっている
(4ページ目、強調引用者)
なお、日本鋳造協会などが枝野経済産業大臣に宛てた『「鋳造業、普通鋼及び特殊鋼電炉業の事業活動の維持に関する緊急要望」について』(平成24年8月29日付け)
http://www.jisf.or.jp/documents/20120829edanodaijinateyoubousyo.pdf
によれば、
東電管内の普通鋼電炉業者の約7割が赤字となり、平均すれば、経常利益の1.5倍ものコスト増
となるそうですので、電炉に限ると日本総研の分析よりも高い数字のコスト増になる可能性があると考えます。
どれも平炉まで載ってるぐらいの古い資料ってのがちょっと気にはかかりますが、
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tetsutohagane1955/60/5/60_5_549/_pdf
高炉-LD転炉対電気炉製鋼法の比較分析
↑材料費が載ってます。(MTって円の単位が百万円だから 多分メガトンか製造メタルトンなのか?? 大穴で 月トン)EFが電気炉のことでBFが高炉、LFが転炉です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tetsutohagane1955/71/7/71_7_914/_pdf
普通鋼電気炉鋼の将来←エネルギー原単価のってる
更に自分で調べるならhttps://www.jstage.jst.go.jp/browse/tetsutohagane/-char/ja/で
存在するなら電炉を含めた他業種の電気料金値上げの影響を分析した情報があったら教えて下さい。日本総研は、電炉なし、でちょっと謎です。