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Illustratorでの商業印刷デザインを仕事の中で担当する場合が多いのですが、入稿の際には書類はまとめて300dpiのラスタライズをかけて工場に出しています。
フォントのアウトラインや透明効果を確実に習った通りに出すため、万全を期してと思っていたのですが、先日業者を変えたところ「画像データにしてしまうと厳密にいえばディテールが失われるので残せる部分はベクトルデータで残して欲しい」と言われました。

私としては300dpiで提出すれば何ら問題無いと思い込んでいたためショックでした。仕上がりにもいつも満足していましたが、苦労して作ったデザインのディテールが、実は失われていたのかと思うと残念です。

実際、まるごとラスタライズしてしまう、というのは入稿前のデータチェックの手間が省けて楽なのですが、これはデザイナーとしては非常識なのでしょうか?

ご意見お聞かせ下さい。

●質問者: Gaku
●カテゴリ:ビジネス・経営
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 1/1件

▽最新の回答へ

1 ● Silvanus
ベストアンサー

私はデザイナーではありませんが、仕事の一部として
絵や図を描いていますので、回答させていただきます。

「フォントのアウトラインや透明効果を確実に狙った通りに出す」
ためにラスタライズされているとのことですが、
この仰せの意味が私には理解できませんでした。私の知識では
フォントのアウトライン化(テキスト情報を破棄し
輪郭を純粋なベクター図形データに変換)さえ忘れなければ
ベクターデータが最も「確実に狙った通りに出す」ために
最適なデータだと思います。

ラスタライズされたデータを用いた場合に生じる
問題点としては、主に以下のものがあると思います。

?????
もし貴方の作成されたデザインを…

(1) 拡大縮小せず原寸大で用いる場合

出力サイズに見合う解像度は、当然元データと同じ300dpiです。
一方、一般的な商業印刷用の出力解像度は
カラー(CMYK)の場合175lpi(lines/inch)が標準的です。
これを「175線印刷」と呼びます。
300dpiはこの175lpiよりも高い解像度ですから
一見問題無さそうですが
元デザインにより忠実な出力を求める人は
175の倍の350dpiでデータを作成します。
それによって、元データ上の2x2=4ドットがちょうど
出力の1ドットにズレ無く対応する様にできます。
余り意味は無いかとは思いますが、
525dpi以上の175の倍数でも同様に
元データと出力のドットをズレ無く対応されられます。

(2) 拡大縮小等の加工をした後に用いる場合

特に、拡大して用いる場合が問題になります。
出力サイズに見合う解像度は300dpiよりも低くなり
出力機の解像度175lpiとの差が小さくなります。
(最悪、拡大率が大きければ両者の大小関係が逆転します。)
すると、出力結果は「荒れて」来ます。
どの様に「荒れ」るのかは、Photoshop等を使って
300dpiの画像をそれよりも低い解像度で
いろいろリサンプリングしてみればご自分で確認できます。
(あるいはラスタライズ結果をIllustratorにインポートして
低解像度で再ラスタライズしてもOKです。)
縮小する場合でも、元データの「整数分の一」で
縮小しなければやはり「荒れ」ます。
変形(単なる回転も含む)操作が加われば
もっと「荒れ」は酷くなります。
?????
175dpiの整数倍で作成したデータが
175線の商業印刷の出力機によって
原寸大に印刷されることが確定しているのならば
ラスタライズデータを用いることは
さほど問題にならないとは思いますが、
それ以外のケースでは、ベクトルデータで出稿するのが
(少なくとも我々の業界では)極一般的です。

説明が上手く出来ていないかも知れませんが
お解りいただけましたでしょうか?


Gakuさんのコメント
ご指摘の通り、350dpi整える習慣に直したところ何の指摘もなくなり付き合うフォトグラファーも当たり前のように350dpiでデータを送ってきます。すこし、前進できました。アマチュアながら少しづつより良い喜ばれるものを作れるようになってきています。 有難うございました。

Silvanusさんのコメント
コメント有難うございます。3年も前の回答なんですね、懐かしい! 今改めて回答を読み直してみると、大変解り難い文章ですね…恥ずかしい。でもお役に立てたとのことで本当に嬉しいです!
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