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医者に下大静脈が人の2倍太いといわれました。
14歳です。直径が何mmかは知らされていません。
医者からは生まれつきだといわれましたが、どうしても心配です。

僕くらいの年での下大静脈の平均的な直径と、この2倍太い原因は何かを教えてください。

●質問者: イタチ
●カテゴリ:医療・健康
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 1/1件

▽最新の回答へ

1 ● Silvanus

私は基礎医学の研究者(心臓の研究はしておりません)であって
心臓の専門医でないことを先ずお断りしておきます。

日本人の下大静脈の直径に関して報告した論文としては、2010年に
東北実験医学雑誌(The Tohoku journal of experimental medicine)に
掲載されたMasugataらのもの(222巻2号141?147頁)が挙げられます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tjem/222/2/222_2_141/_article

これによれば、心エコー(心窩部矢状断面)で計測した
下大静脈の直径(IVC)の最大値(IVCmax)
[※正常な場合、IVCは呼出時に大きくなり吸気時に小さくなります]は
年齢と共に減少する傾向にあり、その論文の中に描かれているグラフから
読み取ると、10歳代におけるIVCmaxの平均的な値
(※正常値と言って良いのかは判りません)はおよそ「約14mm」でした。
これを基にすれば、医者の「2倍太い」という言葉は
「直径28mm前後」を指している可能性があります。

私は心臓の専門医ではないので、IVCが平均値の2倍も太くなることが
先天的にあることなのかどうか判りません。

IVCの高値が、仮に先天的なものでなく疾患によるものであった場合、
例えば右心系の機能低下が疑われます。
心臓は、肺で酸素を取り込んだ血液を全身へと送る「左心系」と
全身から戻って来た血液を肺へ送る「右心系」があり、
右心系の機能が低下すると、IVCが高値になり
また呼吸による変動が小さくなることが知られています。

不安が拭いきれない場合は、その医者に
より詳細な説明を求めた方が良いかと思います。


イタチさんのコメント
詳しい回答をありがとうございます。 そういえば、気づいたら呼吸量、呼吸数が小さくなっていた気がします(これはSilvanusさんのおっしゃっている事に当てはまっているのかどうか…) たまに呼吸が突然大きくなるときもあります。 何はともあれ、丁寧で詳しいご回答をありがとうございました。

Silvanusさんのコメント
スミマセン。私の書き方が良くなかったのかも知れませんが、 「呼吸による変動が小さくなる…」という文章は 「呼吸による、IVCの変動が小さくなる…」の意味です。 右心系の機能低下(右心不全)が起こると、全身から戻って来た血液を 右心から肺へと順調に送ることができなくなる訳ですから 静脈系に血液が溜まる「鬱血(うっけつ)」が全身的、特に 心臓よりも下に位置する下肢(脚のこと)や腹部の静脈系に血液が貯留します。 すると、下肢に浮腫(むくみ)が生じたり、外からは判りませんが腹水が 溜まるなどの症状が生じます。 右心系にのみ不全がみられる場合もありますが、 基本的には左心系の異常(左心不全)に続く形で生じることが多いです。 左心不全は、肺からの血液を全身に送り出す機能が低下することですから、 血圧が低下し、肺に血液が溜まります(肺鬱血)。 血圧が低下することによる症状としては、頻脈(脈が速くなる)・手足が冷たい・ チアノーゼ・意識レベルの低下等があり、肺鬱血になると胸水が溜まったり 運動をした時等(労作時)の呼吸困難・発作性夜間呼吸困難・ 起座(きざ)呼吸(寝ている時よりも状態を起こした方が呼吸が楽になること)等が 挙げられます。 その医者が「先天性のものである」と診断した根拠はあるはずですから それをズバリ訊いてみるのが不安を解消する最も近道でしょう。

イタチさんのコメント
僕が不甲斐ないばかりに、わざわざコメントくださってありがとうございます。 Silvanusさんの詳しい回答で大分不安が解消されました。 一度、医者にも訊いてみることにします。
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