部分的に抜き出すから勘違いするのよ。
東洋経済の記事から引用してみるわ。
http://toyokeizai.net/articles/-/11925?page=2
「国民の役に立っていればデフレは悪くない」
折しも、12月の総選挙に向けて、デフレ脱却が大きな争点となっている。ニトリやユニクロなど、低価格商品を武器とする小売りチェーンがデフレを助長しているという指摘もあるが、似鳥社長は「給料が下がる時代に物価が上がっていくのはどうなのか。日本の商品は米国に比べて5割以上高い。国民の役に立っていればデフレは悪くない」と持論を展開し、意に介さない。
国民の役に立つの意味を身近にとらえてみるといいわ。
デフレはモノを安く買えるの。これは選択肢が広まるってことよ。
安く良い物を手に入れる人もいれば、安く働き手を手に入れる人もいるってわけね。
ニトリが安くて良いものを仕入れて安く売るのは消費者にとってもいいことよね。
どこにでもチャンスは転がっているものよ。いつでも損をするのは知らない人だけってこと。
悪いイメージはマスコミの責任もあるかもしれないけどとらえ方次第よ。
こちらの記事もあわせて読むといいと思うわ。
http://www.hitachi-solutions.co.jp/column/economics/03/
デフレの時代にあっても、業績を上げている企業はある。ユニクロやニトリなどの好調ぶりはいろいろな所で報道されている。なぜ、ユニクロやニトリは成功しているのだろうか。
もちろん、値段が安いということは大きな要因だ。しかし、安いだけで説明できるわけではない。安いだけなら他にも店はたくさんあるが、そういった店の業績が良いとも言えないからだ。
ある意味では、日本の消費者は成熟し、より利口になったとも言える。値段が高い商品を持っているのは、その商品の正札を見せびらかしているようなところがある。値段が高い説得的な理由があればそれでもそうした商品は売れるが、多くの高額商品にはそうした理由を見つけることが難しい。
>給料が下がる時代に物価が上がっていくのはどうなのか
ちょっとこの発言はあまりに本質を外しすぎていると思いますが・・・・。そもそも、その「給料が下がる時代」であることが問題なので。
デフレの本質とは「物が安くなっていく」ことではなく「経済規模が縮小していく」ことです。
縮小していくことを前提にしちゃってる時点でお話にならないと思いますが。
デフレがなぜ問題なのか、その理由はいろいろありますが、中でも大きなものは「多くの財物が無駄になる」という事です。
人は働いて給料をもらい、その給料を使っていろんな物やサービスを消費して生活しています。給料というお金は不変ですが、代償で得る物やサービスが後になるほど値段が下がっていくデフレ局面では、当然後になってから使った方が個人レベルでは得をすることになりますので、人はみな消費を抑制し貯蓄しようとします。
しかし、その「代償で得る物やサービス」の方は、お金と違って不変ではなく、時間と共に「腐り」、その価値を無くしていきます。
食べ物の類は文字通りの意味で腐りますし、衣服等も流行遅れになることで価値を減らします。電子機器の類も型落ち旧式になっていきます。物ではないサービスの類は、単純に活用されなければ腐る暇すらなく人的資源がそのまま無駄に消えていきます。
このように、お金と違い、その対価で得る物の方は時間と共に価値を減じていくため(例外は不動産や貴金属の類)、さっさと消費されないと単純に無駄になってしまうんです。この無駄が社会全体に蔓延してしまっているのがデフレという現象です。
社会経済が順調に回っていれば、上記の腐る部分は全て消費されるわけです。給料が充分あればみんな積極的に物やサービスを消費するため、せっかくの財物が無駄になりません。企業は生産物を無駄に腐らせることがないので利益を上げ、社員に更なる給料を払うことができます。
そうなれば、人々は普通に消費が出来、生活を楽しむことが出来ます。どちらが望ましいかは言うまでもないでしょう。
一番良いのは、適度なインフレだと言われています。
そのため、デフレのイメージはあまり良くありません。
しかし、どちらも程度の問題です。
インフレも行き過ぎるととんでもないことになります。
デフレといっても、ホンの少しのデフレであれば悪くはないということになりますが、デフレスパイラルのようなとんでもないタイプのものに変化したら、大変です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1133180566
いいこともあれば悪いこともあるんじゃないでしょうか。