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「予告だよ!」【人力検索かきつばた杯】#4x

かきつばた杯を開催しようと企んでいます。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5

〆切は
1/3(木)23時?
を予定しておりますが、先行してお題を発表しておきます。

お題:
「深夜急行」

注意事項:
これは予告です。予告は自動終了させます。
正規質問は〆切前1wを切った時点で立てます。
ポイントはそちらへ投稿されたものを対象とします。
講評/感想は希望者のみとします。


※開催までまだ時間がありますので、ご希望の方は先に開催頂いてOKです。


ちなみに元ネタは沢木さんと↓ですが、特に気にしなくてOKです。
http://www.youtube.com/watch?v=qAh8Z5pH7aI

●質問者: GM91
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 ネタ・ジョーク
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 2/2件

▽最新の回答へ

1 ●
ベストアンサー

いたい

「いよいよか、寂しくなるな。頑張れよ、マチアス」
そう僕の肩を叩いて笑った先生に、僕は静かに頭を下げて開け放たれた門を通った。

このカルガラの国に住む少年は、12の年になると国の軍学校に入ることが義務付けられている。そこで武術や武具の扱い、国の歴史や地理、様々なことを学び、立派な戦士に育てられる。成績が良ければそのまま王国軍に入隊することができるから、貧しい家の子供は皆それを目標に日々励んでいる。しかし努力だけでどうにかできるものでもなく、とても辛い思いをする者も少なくない。
僕はその軍学校を先日卒業したばかり。入る前は、家では家業である商いに使う品を整理したり、客の相手をしていたから、闘いに興味なんてなかった。お得意さんのお話に付き合ったり、異国の香りのする美しい品々を眺めているのが楽しくて、休みなしに働いた。友達も作らず、外に行くこともあまりせず、穏やかに過ごしてきた僕は、母に似ておっとりとしていて、父に似ていつもニコニコ笑っているような、皆が言う「腰抜け」だった。苛められもしたし、何度も学校を抜け出そうとした。
しかしその日々はすぐに終わりを告げた。
ロビンという少年に出会ったからだ。彼は入学初日の組み分け試験で満点を取り、たった1か月で軍学校を卒業してしまった。誰にも心を開かない彼が、卒業の日の前に、僕に話してくれたのだ。素晴らしい能力を持った彼が、この僕なんかに、話をしてくれた。彼に強く憧れたし、肩を並べて歩ける日々を何度も夢に見た。
「僕も昔は君のように平和だけを望んでいたよ。色々あって、今ではその心も何処かに置き忘れてしまった。使命のない日々が耐えられなくなってしまったんだ」
そう言った彼の横顔は凄く寂しそうで、きっと心はもう涙で溢れてしまっているのだろうと感じた。聞けば親も家も小さい頃になくしたという。彼を必要としてくれるのは、闘いの場だけなのかもしれない。彼にとって、平和は必ずしも味方ではなかった。
「君は僕のようになってはいけない。そのために、僕は闘いに身を投じるんだ。そう考えれば、僕はもっと僕を信じてやれるのかな」
彼に居場所を与えることができて、ただただ嬉しかった。赤の他人だった僕が、皆が尊敬する彼のためにできることなんて、ないと思っていた。あの日、枯れ木の下で哀しい旋律を奏でていた彼の竪琴は、今僕の手の中で静かに主の帰りを待っている。この竪琴の音色が僕を呼ばなければ、彼はただ自分を責め続けながらつめたい鎧を纏っていたことだろう。

冷たい風を噛み千切るように吸いきると、肩の力が吐息とともにゆっくりと抜けていく。駅までの道はそう遠くない。今までともに過ごしてきた愛馬のコリンを連れて、闇を切り裂いたような月明かりを浴び、静かに歩いた。忘れられない日々を心に刻むように、地を強く踏みしめて。そして決意を固めるように、拳にも力が込められる。
ロビンが姿を消したと聞いたあの日、未だ戦士として半人前だった自分が殺してしまいたいほど憎かった。すぐにでも探しに行きたかった。そう遠くないうちに北の大国との戦が始まると思われていたのに、彼がいなくなるなんて何かあったに違いない。卒業までにだいぶ時間がかかってしまったが、今ならまだ間に合うかもしれない、そう思った。
コリンに跨ると、僕は故郷への切符を破り捨て、線路に並走するように野を駈けた。道を逸れ、闇に紛れ込んだ魔物達を蹴散らし、風を切って。後ろから乗る筈だった急行列車が線路を咬む音が聞こえ、やがて僕らを追い抜いて駅に滑り込む。それを尻目に、森に続く道をひたすら走り、彼の故郷と聞いた禁断の森に向かう。手がかりは何もなかったが、じっとしてはいられなかった。
友を探す旅、それは孤独な僕らが存在するための、生きていくための旅。帰りの切符なんて最初からない。今破り捨てたそれは、過去の物でしかない。今をただ駈け続けることが、僕の使命。きっと僕たちの居場所は、この旅にしかない。

これが僕らの絆。そのためなら、どんな戦いも厭わない。きっと平和な世界で、僕らは出会うことはなかっただろうから。



特に意味はないです……。
いい加減プロット練れるようになりたいです。
長編書きたい。
良いストーリーのゲームがやりたい。


GM91さんのコメント
こういうの好きですよ。

京さんのコメント
気付いたらいつのまにか選出されててびっくりしましたΣ(゚Д゚) 有難う御座います。 これで長編書いてみようかな……楽しそうだなー。

GM91さんのコメント
かくべし!

2 ● たけじん

『真夜中の特急』


凍てつく風が吹く街角。電気店の店頭の大画面TVに、対談番組が映っている。


『では、あの曲を思いついたのは、映画を見てなんですね』
『ええ、題名も同じなので芸が無いですが』
『いえいえ、そんなことないです。その映画はどなたと』
『当時の彼女と見たんです。彼女の方が見たがっていたのに付き合った感じですか』
『その彼女さんは今は』
『どこかの紛争地帯で、写真撮ってたのは知ってますが、今はわかりませんね』
『戦場写真家ですか?』
『今ならそういうでしょうね。』
『その彼女と見た映画をモチーフにして、曲ができたという』
『そうですね。脱獄のことをミッドナイトエクスプレスって、映画では言ってたんですよ。それで、解放の呪文として、その言葉を使ってもいいかなって。』
『で、今の世の中から脱獄するという歌詞に』
『そうですね、ミッドナイトエクスプレスに乗って、監獄のような今の世の中から脱獄しようという』
『なるほど、そうですか。私も乗せてもらいたいですね』
『いいんですか?そんなこと言って』
『みんな思ってるんじゃないですか?だからヒットしたんじゃないでしょうか?』
『そうなんでしょうか』
『きっとそうですよ。では、歌っていただけるということで』
『ええ』
『では、歌っていただきましょう。ミッドナイトエクスプレス』






「ねぇねぇこの映画は凄いかっこいい題名。見てみたい。 」
「いいけど。 」
「ミッドナイト・エキスプレス。かっこいいなぁ。」
「 …」
「ねぇ、どんな映画。 」
「見てみれば。 」


ふーん。国際協定動かしちゃったんだ。
メディアの力って、すごいわね。


ミッドナイトエキスプレスって、脱獄のことなんだ。


「今日から中東に行ってくる」
「なんで急にそんなところに。環境写真家でいいじゃないの?」
「囚われた人がいるのって、なんだか許せないのよ」
「でもなぁ」
「あなただって、昨日作ってた曲、そんな意味じゃないの?」
「昨日の曲?ああ、あの鼻歌かぁ。」
「売れるわよ、あれ。じゃあ、準備があるから」



人々の行きかう街角に、歌声が流れていく。
♪ この世界から、脱獄させてやる。
この囚われの監獄から、脱獄させてやる。
そう、それが、ミッドナイトエキスプレス。
ミッドナイト、ミッドナイト、エキスプレス


GM91さんのコメント
ストーリーが散逸しちゃってる感あるので、もうひとひねり。
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