エネルギーを解放したら、しばらくおとなしくしている。
変形してしまった場合も、エネルギーが解放されているのであれば、変形したままで固定されている。というところでは?
大地というのが、どこまでの範囲を考えているのかわかりませんが。
地震はひずみがたまった状態から変形・破壊を起こしてエネルギーを開放する時の振動です。つまり、地震が起こった後の大地は元と比べて変形・破壊が起こっている状況です。この代表的なものは断層で、地層がずれている画像をみたことがあるかと思います。
一方、ひずみが完全に解消されなかった場合はさらに時間がたってからエネルギーの開放が起こります。これを余震と呼んでいます。
エネルギーの開放によってその部分のひずみはなくなりますが、大きい地震のときは地震の振動が他のひずみがたまっているところに影響を及ぼしてエネルギーを開放する(変形・破壊する)きっかけになることがあります。これがいわゆる誘発地震と呼ばれているもので2011年の長野県北部地震は東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた誘発地震ではないかと考えられています。
また、地震は火山噴火にも影響を及ぼすことがあります。地震によってマグマだまり(火山の真下のマグマがたまっている部分)の内圧が変化したり、揮発性成分が分離したりして火山噴火を誘発することがあると考えられています。富士山の宝永大噴火などが有名で、M8クラスの地震の数十日後に富士山は大規模な噴火活動を起こしました。
それとは逆に、火山が原因となっておこる火山性地震もあり、これはマグマの移動によっておこるとされています。火山の近くで地震が起こったときは火山が原因なのかそれとも火山とは別の原因ではあるものの、火山噴火を誘発する可能性があるかどうかを見分ける必要があります。
映像でみたほうがわかりやすいと思いますので、映像を2つご紹介します。
大きな地震が起きると、大地が大きく変化します。地層が大きくずれることがあり、ずれた地層を断層といいます。
映像1 地しんと断層(77秒)
http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/clipbox.cgi?das_id=D0005300496_00000&keepThis=true&TB_iframe=true&width=920&height=480
この映像では、断層ができる様子を再現映像で確認できます。
映像2 実験で断層を作る(64秒)
http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/clipbox.cgi?das_id=D0005300497_00000&keepThis=true&TB_iframe=true&width=920&height=480
この映像では、地震が発生し、大地が変化し、断層ができる様子を実験で再現しています。
地震がおこると、地割れがおこったり、建物や道路などが壊れたり倒れたありします。
地震についての動画などがたくさんあるので見てみてください↓
http://cgi2.nhk.or.jp/school/search/kyoukasho.cgi?kw=%22%E5%B0%8F%E5%AD%A6%20%E7%90%86%E7%A7%91%206%E5%B9%B4%20b%20