捕捉をすると このモデルケースでは 社会全体が必要としてる起業する人の数
に 起業しようとしている人の数が 届かないために
単純労働者が余ってしまっている。
というケースを 単純化したもの。と考えていただいても結構です。
わかりやすくするために、話を極端に そして単純にしています。
世界全体を100人のむらに例えたら みたいなものです。
26人にしたことに意味はありません。アルファベットがたまたま26文字
だったからです。
A君が 偏った性格をしているのは
お金・地位・名誉・社会義務・女性(男性)・流行・同調圧力 などの既存の解決方法以外の解決方法を導き出すためで 既存の解決方法からは A君は逃げるという設定を持っています。
A君以外の25人が修行100年分を分担して、おのおの4年職業訓練して、
仕事1(訓練相当分)と2を掛け持ち給料も分担。
訓練期間の生活は未登場の人物・組織にお助けしてもらう。
その状況を見たA君が後から「ボクも仕事1手伝ってもいいかも・・・」
とか言い出しても、もう絶対やらせてあげない。
・・・という意地悪はしない(笑)。
はじめまして。E.A.Poeと申します。
主題1-1:A君を調査して「A君が最高の魅力(カリスマ)を感じる人間」に説得を頼む。
「A君は 天涯孤独に生きてきたという前提」があるので一気に却下されそうですが(笑)、説得というのは論理ではなく感情だという話がありますね。テーブルトークRPGで言うと「説得は説得者の知性値を元にサイコロを振るのではなくて、魅力値を元にサイコロを振って決める」という考えです。
小生も、おそらく親に説得されるよりも天皇陛下か美智子妃殿下に「Poeさん、やってあげて下さいな」と一言言われた方が「美智子妃殿下に言われたらしょうがない、やるしかないか」と思うはずです(笑)。
#美智子妃殿下って、少々お年を召されましたが
#もう失われてしまった「貴族」「華族」という感じがして
#貴婦人という言葉がぴったり来る最高の方ですよね、という小生の意見(笑)
「ハニートラップはずるい!」→「ハニートラップとわかっていても飛び込みたくなる」と思わせようという方法です。彼が最高の魅力(カリスマ)を感じる人間に説得に当たってもらうわけです。
主題1-2:「最高の知性と人間性を持った専門家」に説得を頼む。
今回は「公共の福祉」と「職業選択の自由」がぶつかっているわけですから、日本人ならたいていの人が知っているマイケル・サンデル教授に説得を頼む方法もあります。
ハーバード白熱教室の授業ぶりからすると、サンデル教授は
1:A君の言い分をきちんと聞いて、A君の納得する形で整理・分析できる
2:それを最高の知性と知識を持って判断できる
3:彼の判断を極めて説得的な形でA君に伝えることができる
と予想されます。
1の能力は池上彰さんには一歩譲るかも知れませんが、相当なものでしょう。そして、その能力の高さはA君も知っているでしょうから「ぼくがやりたくない理由を理解して周囲に伝えてくれるかも知れない」と思うでしょう(または、そんな甘言でサンデル教授に会わせます)。
2も3も文句なくいけると思いますが、2の判断内容が少し微妙ですね。教授が「A君の希望通りにするのが最善だ」と判断した場合は暗礁に乗り上げますが、サンデル教授の倫理観からして、おそらくそうならないと思います。
「A君に対して最大限のカリスマを発揮する人間に説得に当たらせる」場合は説得の理屈面が弱点となり得るので、「知的カリスマの高い人間に説得に当たらせ、論理面でも納得させる」方法を目指してみました。
この役を小生ができればいいのですが、今ひとつ自信がないので
#小生の説得なんぞはサンデル教授にとても及ばないですし
#それよりも全員が死ぬと確実にわかっているのでもない限り
#個人の自由(職業選択の自由)を優先する考えの持ち主ですので
#今回は不適格です
サンデル教授にご登場願いました。
しかし、A君には「ハニートラップとわかっていても飛び込みたくなるような魅力を感じる人間」がいないとか、最高の知性と人間性を兼ね備えたこの問題の専門家(今回は倫理学者になると思います)による理性に訴える説得でも受け付けなかったら、この案はボツになります。
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主題2:洗脳する。
非人道的なのでやりたくありませんが、全員が餓死すると確実にわかっている状況ならば、それを放置しておくわけにもいかないので非常手段に訴えます。
・彼を暗闇の小部屋(コンテナ)に閉じ込め食料も水も与えず大音響を流す、等の極限状況に置く。
・ベストなタイミングを伺って「許された」と宣言し、極限状況から救い出す。
・それと同時に新しい考え「自分が犠牲になって皆を助けねばならない」を吹き込む。
本当はもっと精緻な技法を使うのでしょうが、まあとにかく洗脳しちゃうわけです。あとは適宜洗脳を強化するような暗示を与え続ければ、自分で洗脳を解くのはおそらく不可能でしょう。
これは「非合法な暴力的手段」の範疇に入るかも知れませんが、法律でも「緊急避難」というのがあるそうですので「26人が死ぬよりは1人の自由意志を奪う方がマシ」ということでご勘弁願いたいと思います。
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主題3:主題1と2を説明し「結局やらせるぞ。洗脳されるより今自分からやれ」と脅す。
マンガHunter×Hunterでゲンスルーという悪役が、物語世界内で貴重なカードの交換のときにいきなり相手の仲間を(特殊能力で)爆破し
「駆け引きは如何に冷静でイカレてるかを相手に理解させるのがコツだ」
と言い、相手が言いなりになってしまうと言うシーンがあります。
映画「パルプ・フィクション」でも、ギャングに差し向けられた殺し屋が相手グループと話しながらいきなり相手の仲間を射殺し
「お、すまなかったな、話の途中で」と言って相手を震え上がらせるシーンがありますね。
自分がキレたマッドサイエンティストになって
「洗脳って一度やってみたかった」という態度で脅してはどうでしょう?
それでも仕事1に就かないならホントに洗脳しちゃえばすむ話ですし。
っていうか、洗脳した方が「いつ裏切るか」心配しなくて便利だよな。
いいからおまえ、こっちこい。
これでコンテナ作れ。質問するな!
これから1週間入るところなんだから、気合い入れて作れよ。
音楽何が好き?うるせぇ!質問しねぇでおまえは黙ってバカみたいに答えてりゃいいんだよ。
それないな。悪いがレッド・ツェッペリンの“聖なる館”だ。
あ、これ飲ませなきゃ。レモンジュース。サットヴァレモンだよ。
なんだ、LSD知らねぇの?のみゃわかるさ。
というのを、その系統がうまい人にやってもらうのはどうでしょう?
明らかに脅迫であり非合法手段ですが、洗脳よりは(法的にも倫理的にも)罪が軽いような気がします。
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こんな感じですが、お役に立ちますかどうか。
この条件だと、どうもA君は詰んでるようですね。
最終的に、
の、何れか2つにしかなりようがありません。
一応、"B-Zの何れかが仕事1に就き、A及びB-Zの残りが仕事2に就く"も有り得ますが、上手く行かず、上記2つ目の結果に落ち着きそうです。
上記1つ目の結果であれば、A君の不満を犠牲に全員が生き残れますが、
2つ目であれば、心は萌えさんのコメント通り、全滅です(全員が餓死する)。
この世界には、仕事1,2以外の仕事は存在しないという事なので、A君は全く別の仕事で糊口を凌ぐ事さえ出来ません。
A君にその点を指摘し、頼み込むしかないでしょう。
また、その際、後々のAとB-Z間の関係悪化を防ぐ為に、
等の交渉テクニックを駆使するべきでしょう。
背に腹は代えられないので、餓死するまでには、A君は(しぶしぶ)仕事1に就いてくれるでしょう。
(A君が「仕事1に就くぐらいなら餓死した方がマシ!」とまで考えているのであれば困った事になりますが……)
なお、蛇足ですが、
このモデルを起業者と被雇用者の関係の単純化とするのは無理があるように思われます。
実際には、既に別の仕事1に就いている人物(A'、A''...)が存在し、また別の仕事2に就いている人物(B'-Z'、B''-Z''...)が存在する為です。A君には「B'-Z',B''-Z''...の何れかの『仕事を奪う』」という、このモデルでは不可能な選択が可能なので。
どうも、物事の交渉というものは交渉決裂する可能性がある。という前提を共有できていないみたいですので。
交渉という選択肢を思いつかれた方は
A君は お金持ちであり 資産があるために 他の人よりも餓死しにくい。
という前提を新たに組み入れて考えなおしていただけると助かります。
また、脅迫をするという方は 上記のように脅迫では十分な仕事ができない。
または、A君は武器を持っており、脅迫した場合戦争になる。みたいな考え方でもかまいません。
おかしな話かもしれませんが、自分以外が全員敵では、生きる気力そのものを失ってもおかしくないですね。そんな人が10億の仕事を成功させられるとは思えませんでした。
仕事1はA君が幸せでないと成功せず 報酬がでません。その結果 補助である仕事2も当然 報酬がでません。
これが、全員が幸せで という条件の意味です。