人権団体がうるさい
医師会がうるさい
個人的な感覚ですが
昔に比べて「さっさと死ねる」様にはなってきているとは思います。
高齢者などの終末期医療について、延命措置を望むかどうかの
希望を取る様になってきていますから。
30年ほど前になりますが、私の祖父が病院で死亡した際には
84歳にもなって痩せてしまった祖父の胸を、蘇生のために何度も心臓マッサージし
無理矢理にという感じで、翌朝まで心臓だけ動かし続けたようです。
おそらく、祖父の脳は既に他界していたのだと思うのですが・・・。
医療関係に進もうと思っていた私は
「そんなことが必要なのか」と複雑な思いで延命措置を見ていました。
たった一日、老人の心臓を動かしておくためだけに、どれほどの人力と
どれほどの薬剤が消費されたのかと、あとになって思いました。
15年ほど前に、義父が死亡した際には、心筋梗塞で倒れて発見まで
2時間以上経過していたという、かなり手遅れであろう義父の胸を
やはり医師達が心臓マッサージし続けていました。
既に医療関係に進んでいた私は、義兄に耳打ちして、義父の延命措置を
止めてもらう様に伝えました。
義兄は、少し驚いていた様子でしたが、真っ白になってしまった足を指して
「お父さんはもう戻らないから、これ以上辛い思いをさせるのは止そう」と
話すと、ようやく涙ながらに頷いてもらえたのを憶えています。
心情的な面も絡むため、一律にということはなかなか難しいのかも知れません。
しかし、ターミナルケアにおいて、家族や本人の意志が尊重される様になってきているのは事実です。
麻生さんの「さっさと・・」という言葉に含まれる深い意味は、なかなか伝わりにくいのでしょう。
ただ、こういう意見が出てきて、タブーとされている部分を論じる機会が
多くなることが、前進していく機会なのだと思います。
麻生さんなりのテクニックではないでしょうか。
池の真ん中に大きな石を投げてみて、波紋の広がりを期待しているのかも知れません。
死刑廃止論と同じようなもので、「人の死に介在してはならない」という事なのでは。
延命も介在している事になるという矛盾はさておき。
老人がさっさと死ぬべきかどうかではなく、わが民族の指導者が口におしめが必要な馬鹿だからみなさん腹を立てておられます。
それによって悲しむ人も出てくるからだと思います
なのでそのような発言はとても良いこととは言えないと思います