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【人力検索かきつばた杯】
テーマ:「捨てたもんじゃない」

かきつばた杯を開催させていただきます。
お題のフレーズが文章中に出てこなくても、モチーフとして使っていただければ OK です。

「かきつばた杯」って何よ、という方は、こちらをご参考に。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5

初参戦の方、大歓迎です。
講評というほどのことはできませんが、感想のようなものは書かせていただくつもりです。
〆切は、3/16(土) の 23時ころを予定してます。

では、よろしく。


●質問者: a-kuma3
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 ネタ・ジョーク
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 10/10件

▽最新の回答へ

1 ● コイル
●0ポイント

映画みたいな物ってこと?
どれも面白そう


a-kuma3さんのコメント
違う。 お題にそったショートストーリー(短い物語)を書いて、それを回答として書く。 回答は修正できるので、考えてみて。

コイルさんのコメント
↓見て

2 ● コイル
●37ポイント

実話ではありません。

タイトル;「僕と友達」

僕は学校で毎日のようにいじめられてる。ものすごく嫌な気持ちだ。
ある朝も、学校に来た。ほら、予想通り、僕にいじめる時間が始まる。
5発叩かれたり、机ごと倒されたり、僕だけ掃除することになったり、みんなに1日で何っ回も「死ね」っていわれたり…。
学校にくる度に、同じような目に会う。誰も助けてくれない。それどころか、いじめる奴はどんどん増えるばかり…。僕をいじめるのがそんなに楽しいの…?

ある日思った。
「死にたい…!」
もう希望はない、味方なんて誰もいない、生きても意味がない…。このまま死のう。と思った。明日、本気で死ぬ気だ…。


でも、学校から帰ったある日。
うごメモで最後のメモ、内容は「僕、死にます。さようなら…」とゆうメモを投稿しようと思って、投稿前にマイルームに行ったら…
「えっ⁉」僕は驚いた。
1週間前までファンが20人くらいしかいなかったのに、いきなり150人‼
「う…ウソでしょ!?」
僕、そんな面白い作品作ったっけ…?
さらに、「いじめられてない?でも絶対死ぬなよ‼」
こんなコメントが…。
「……。」
何も言わずに僕はうれし涙を流した。
そのメモの投稿をやめた。
僕の心は変わった。
「よし‼絶対に生きてやるぞ‼」
いじめなんかに負けてたまるか!!…そう決意した…。
待ってろよあいつらめ、僕は世の中捨ててなんかいないんだ!!


そして翌日も学校に行った。
中休み…。
「おい、いつものあれやろうぜ!」
あれ…それは僕にいじめるとゆうことだ。
「お前らーあれやるぞー。」
僕は思わず言った
「やるんなら、早くやれよ。」
「ふん、少しぐらい待てよ、このアホめ」
「おい、早くしろよ!」
一人机に座ってる人がいた。
すると、そいつはこう言った。

「もうそんなの、飽きたよ…」
えっ!?
僕にはありえないような言葉だった。
すると、他のやつらも、
「チェッ、一人飽きたなんて、つまんねなっ」
いじめるのをやめてくれた…。
僕は、飽きたと言ったやつに思わず言った。
「もしかして、お前があのコメントを!?」
「……。」
そいつは、答えなかった。

もしかして僕、友達もまだ捨ててなかったかもしれない…!
きっとそうなんだ…。

世の中も友達も、拾った2日間だった。

以上です。


a-kuma3さんのコメント
No.1 の回答にもコメントしたように、自分で考えた物語を書くのが「かきつばた」。 「人に頼って...」とか、そういうことじゃないよ。

GM91さんのコメント
質問の意図をどう解釈されたのかが気になって仕方がない。

コイルさんのコメント
自分の考えたやつ

a-kuma3さんのコメント
「この世も、捨てたもんじゃねえ」ってことですね。

コイルさんのコメント
そうです?そして命もです?

a-kuma3さんのコメント
お題を拾おうとする意図は分かったんですけど、もうちょっと書き込めないかな。 せめて、原稿用紙2枚(800文字)くらい。

コイルさんのコメント
学校の帰り書く

コイルさんのコメント
書いた

a-kuma3さんのコメント
ショートストーリーとしては、起伏に欠けるかな。 書き直してくれたことを評価しました。

コイルさんのコメント
ありがとう もう少し努力かw

3 ● ¢huukaze¢
●37ポイント

僕は昨日高校を卒業した立派な社会人を目指す18歳。
今日は暇があった。でも、友達の連絡先を知らなかったので一人でゲーセンばかりをふらついていた。その帰り道の公園に焼き鳥の屋台があった。そこの屋台はおいしいと結構有名だった。小腹が空いていたので1本買ってみた。

歩きながら僕は焼き鳥を食べていた。話の通りとてもおいしかった。すぐに一本を食べてしまった。
残った串の部分いらないからを捨てようとした時、 60代あたりの優しそうなおばあさんが話しかけてきた。「その串ください」そう言ってきた。僕は一瞬、きょとんとしてしまった。僕は何と言ったのか確認のために聞いてみた。「おばあさん、この串が欲しいのですか?」
おばあさんはうなずいた。まあ、ちょうど捨てるところだったので近くの水道で洗って、おばあさんに串を渡した。

僕は何に使うのか気になりおばさんについて行った。そのおばさんの家は公から徒歩10分位の少しさびたような小屋だった。
失礼だと思いながらも窓からおばあさんの部屋を見てみた。するとおあばさんはさっきあげた串を使って毛糸を編んでいた。よく見ると小さな服のようなものを編んでいた。多分お孫さんへの冬用の服を編んでいることと思う。おばあさんは嬉しそうな顔で服を編んでいた。
僕も少しではあったが嬉しい気持ちになってきた。
次の日もちょうど暇だったのでまた公園に来てみた。するとあの時のおばあさんが駆け寄ってきた。
「昨日はありがとうございました おかげさまでとても助かりました」
そして僕にマフラーを渡してくれた。多分、僕が帰ってから編んでいたんだと思う。
「ありがとうございます」僕がそう言うとおばあさんはすぐに立ち去っていきました。

今回は以外な人助けだったが、これからもいろいろな困っている人を助けていきたいと改めて思った。

僕は最後に、ただの串でも、いろいろなものでも簡単に捨てたもんじゃないと思った。


コイルさんのコメント
なるほど?確かにこれもいいですな

a-kuma3さんのコメント
もう少し書きこんで欲しいな。 おばさんが気になり過ぎる <tt>:-)</tt>

¢huukaze¢さんのコメント
編集しました。当然、実話ではありません

a-kuma3さんのコメント
洗おう (^^; >串

¢huukaze¢さんのコメント
そうですね 串を使う時はちゃんと洗いましょう

a-kuma3さんのコメント
お題を拾おうとする意図は分かったんですけど、もうちょっと書き込めないかな。 せめて、原稿用紙2枚(800文字)くらい。

¢huukaze¢さんのコメント
追加を書きました

a-kuma3さんのコメント
お孫さんの服だったり、何かを盛り込もうとしたのは伝わる。 書き直してくれたことを評価しました。

4 ● dabloger
●45ポイント

『スターピープル』

春になるとちょっとばかし陽気で頭をやられてしまったような奴が出てくるが、俺もそんな一人かもしれないぞ、と思うような出来事があった。

俺は超常現象が好きで「スターピープルクラブ」なんていうものを作って活動している。おっと、それで頭おかしいなんてまだ思わないでくれ。このクラブは単にSFやオカルトを楽しむだけのクラブだ。
だけど根が冗談好きなので悪ふざけをしたくなることがないわけでもない。その時がそうだった。
クラブには同い年に星野怜なんていうこのクラブのために名づけたのか?としか思えないような名前の奴がいる。そいつはまあまあ可愛いんだけど、よく言えば素直、というかどこか間が抜けてるというかそんな感じ。かといってオカルトとか盲信している風でもないんだよな。他のことではすぐだまされるくせに、このクラブで話題になるオカルトやスピリチュアルなどの話にはむしろ懐疑的に聞いてるように見えるんだ。

一度、
「なんでこのクラブにはいったんだ?」
と聞いたことがあるんだが、その時の答えがふるっていて
「どんなことでも真面目に研究したいから」
とか。
頭は悪くないと思うんだが、しかし俺がふざけて、スターピープルクラブのメンバーは皆、どこかの秘密結社に入ってるんだよ、とかいったら本気にしたもんな。
ということで、またあいつをからかってやろうとちょいと他のメンバーにも手伝ってもらうことにした。決行はもちろん、4月1日。

当日、俺は怜を呼び出した。そして、
「ちょっと教えたいことがあるんだ」
といって公園へ向かった。
そこへメンバー3人がやってくる。彼らには、自分は選ばれた人間の仲間に入れるよう苦心したんだ、みたいな、自分が特別な存在であるのを告白するような話題をしておけ、と言ってある。これも打ち合わせ通り彼らは会話していた。そこへ俺が怜を連れて彼らと合流し、こう言った。
「実はオレ、みんなには黙っていたんだけど、本当はここの星の人間じゃない。スターピープルなんてクラブを作ったのも、出自を隠しているのが結構辛いから冗談と見せかけその実本気でそのために作ったんだ。」
するとメンバーは打ち合わせ通り
「えーまさかw宇宙人だったらどんな種族なのか教えてくださいよw」
と言う。
ここで俺は一世一代の大芝居を打つつもりで気合を入れたんだ。ところが怜がそれをさえぎるように、

「私たちはこの星の生物と比較するならば、哺乳類と呼ばれている生物よりはイカとかタコに近いといえるでしょう…」
とか言い出したもんだからみんなびっくりして怜を見やったままポカンと口を開けたまま突っ立ってしまった。その中を怜が一人で喋っている。

「…オイ、」
ようやく俺はそれだけ言うと彼女はフフッと小さく笑って
「4月1日(エイプリルフール)でしょ?どお、私の冗談もなかなか捨てたもんじゃないでしょ。」
「な、なんだよう、企み知ってたのかよう」
とあわててそう訊ねると、
「知らないけれど、あの人がね、今日は4月1日だからジョーダン言う日だよ、と教えてくれたの。」
と彼女はそういって空を指差した。
そこには、まるで眠っているかのような大きな怜の顔が空いっぱいに……

「わああああああああああ????」
俺は腰を抜かさんばかりに悲鳴を上げてた。
その声に周りの連中がびっくりしたようで、俺の肩に手をかけて、どうした、どうした、と心配している。
「だ、だって、空にあんなでかい怜の顔が!」
と狼狽しながらそれだけいうと、みんなは、何も見えないよ、怜が指したのはあの人だよ、と教えてくれたので、気を取り直して、もう一度空をよくみると、電信柱のてっぺんに電気工事人がいる。
そして、もう怜の顔はなかった。
仲間の一人が怜に、あの人は誰?と聞いた。
怜は、ここへ来る前に道で一緒になって、向こうからエイプリールフールのことを喋ったのだという。それで怜はああそうなんだ、じゃ、私も冗談いってみんなを驚かさないとね、と考えた、とのことだった。
そうやって話しているうちにだんだん落ち着いてきて、もう一度電信柱を見ると、もう工事人はいなかった。
みんな心配するし、バツが悪かったけど、とても幻とは思えないくらいリアルだったな、あの空に浮かんだ顔は。




(うーん、あの女の子に冗談を言わせて、その物語構築のメカニズムを解明しようと思ったんだが、まさか、ワタシのことをほぼ完璧に喋るとは。
あれは、ワタシのことを見抜いていたのだろうか?
だと、したらニンゲンの中には我々に劣らないほどの洞察力をもつ個体がいるようだ。
そして、隣にいた男の子、我々がうっかりモニター画像を外部に流出させてしまったのを見てしまったようだった。
あれは、紫外線より波長が短いからニンゲンには見えるはずがないんだがな。あいつ、もしかしてここの星の生物じゃない?)



――かの電気工事人はそんなことを思いながら宇宙船内で自分の本来の姿に戻った。
昔のSFに火星人というのがあったけど、あの姿によく似たのが彼の本来の姿だ。
そして、冗談といいつつ事実を語っていた少女のことと、もしかしたらどこかの星のスパイの恐れがある、少年について調査結果をどう報告しようかとあれこれ思案していた。


dablogerさんのコメント
初参戦です。どうぞお手やわらかに。

dablogerさんのコメント
すいません、話追加しました。

a-kuma3さんのコメント
おっと、書こうと思ってたコメントを見透かしたような編集 <tt>:-)</tt>

a-kuma3さんのコメント
>最後の一文だけ、雰囲気がちょっと浮いている気がするけど、好みかもしれません。 と書こうと思ってたのですが、オチに手を入れてきましたね♪ 文章としては読みやすくなったけど、オチのインパクトが薄くなってしまったかも。 公園に呼び出した辺りのところで手を抜いてしまったのが残念。時制もちょっと変だし。 後、「出自」って会話で使わない単語なのが気になりました。 「俺」が地球人ではないから、しゃべり方が少し変、という設定があると気にならないと思う。

dablogerさんのコメント
講評ありがとうございます。自分の書いた文章を見てもらえて参加してよかったです。

5 ● 琴木
●67ポイント

独身アラサーは男運がないと、テレビでバッチリメイクのオバサマが語っていたけれど、本当にそうだと思う。何故なら私はその典型で、次の誕生日で三十五。四捨五入するからもうすぐアラフォーだ。プラス独身と言う名札がつく。周りの友達はみんな結婚して、早いヤツには中学生の子供もいる。遊びに行って「こんにちは、操おばさん」なんて言われた日には、顔は全神経を注いで笑顔をキープしたものの、帰ってから覚えていないほどストレス解消のヤケ酒をした。この解消法も、今の若いコにしてみれば、オバサンらしい。
「もう、操。いい相手いなの?この連休ずーっと家にいるの。」
「そうだよ、お母さん。独身実家生活をしている者にしか味わえない、至福の連休を送るの。」
「まったく、三十過ぎたコが男っ気もなくゴロ寝なんて、日本を守るサラリーマンと一緒じゃない……お父さん、草葉の陰で泣いてるわ。」
「お父さんならさっき、トイレで見たけど。」
両親は大恋愛の末結婚したらしい。あくまで両親談で本当のところは分からないけれど、それが世の当たり前だと思っているから、一人娘で独り身の私が不憫に思えるらしい。かと言って、「お見合いは大反対!」らしい。でも、ひな人形は毎年飾ってちゃんと仕舞う。変な両親の下に生まれた私だが、愛する娘が年中手の届くのところにいるんだから、と私は思う。
「しょうもない子ね……」
でも、今日の母は違った。手紙を入れておく棚(私が生まれた時、親戚のおばさんから贈られたらしい)から、いかにも「幸せな招待状」が入っていそうな――要するに、ウェディング的な――封筒を取り出した。嫌な予感だ。呆れてついに、お見合いに走ったのか。しかし、そんな可愛いものではなかった。
「はい。申し込んであげたから。」
「何コレ……誰よ、“清川隼人”って。」
「あんたの旦那。ま、正確にいえば旦那候補ね。」
瞬時に脳が固まった。母の言葉がうまく整理できない。ダンナ?ダンナコウホ?
「ど、どゆことで……」
「お父さんが見つけてきたのよ。なんか、ラジオの“お嫁さん募集”ってコーナーであんたと同い年なんですって。会社は一流商社よ。ねー!お父さん!」
「おー」
おいおい、今の返事適当でしょ、お父さん。
「住所聞いて、あんたの写真送ったら、すぐにでも会いたいって。ねー!おと」以下略。
「なんて危ないことするのよ!犯罪だったらどうするの!結婚詐欺とか!まさかお金絡んでないでしょうね?うちのローン払ってくれるとか!」
「あら嫌だわ、操。もうすぐでローンあと二年よ。会うだけなんだから、行ってきなさいよ。これでどうしても嫌だったら、お父さんもお母さんも、何も言わないわよ。とりあえず、読んで御覧なさいよ。」母に言われ、目線を手紙に移す。高級そうな紙だ。
『操さん、お美しいですね。ぜひ会って話がしたい。青山のイタリアンの予約をとったので、ご自宅へお迎えにあがります。』
私はため息を一つついて手紙を書いた。怪しすぎる文面。しかし両親に涙で懇願されれば、娘としては断れない。勿論涙はイミテーションで、漫才みたいな夫婦だが、気持ちはきっと私の結婚を望んでいる普通の両親なのだ。
『私も、お会いしたいです。』

三日後。毎日のように両親の懇願の瞳を浴びていたら、子供なら誰でもその気になる。実際、絶対成功させてやると闘志がメラメラと燃えていた。
「いやぁ、面白いご両親ですね。こう……場を和ませるような。僕の理想の夫婦像だ。」
「はぁ……」
怪しすぎる外見。抑えめの茶髪に高そうなスーツ、そして車はポルシェ(だと思う)。私も精一杯のお洒落とメイクをして、髪は美容院でセットしてもらった。でも、この清川と言う人には、一般OLの私じゃまるで勝てない。
正直、顔は好みだ。経済力もある。心の中でこれで決めてしまおう、悪魔みさおが言う。いやいや何年も連れそうのだから中身も慎重に吟味しなければ、天使みさおが忠告する。しかしこんなチャンス滅多にないぞ。天使と悪魔がやかましいほどに騒いでいる。
「操さん、緊張してますね。」
「はぁ……」
「僕もですよ。」
ニカッっと笑った清川さんは、子供の様だった。きっと何人もの女性を経験して、母性本能のくすぐり方を覚えているのだろう。父のラジオ好きがなければ、平々凡々の私なんて一生出会うことがなかったと心の底から思う。
御免ね、悪魔みさお。私は両親の為にも自分の為にも、天使みさおを信じるよ。忠告ありがとう。
連れてこられたのは、いかにも高そうな高級レストランだった。滅多にいかないブランド品の店のように、ボーイさんが入口の重そうな扉を開ける。通された予約用の部屋も落ち着いた雰囲気。この男、センスは悪くない。それどころかイケイケだ。
「うちの家族が好きでね、御用達の店なんだ。VIPだから、すぐ予約が取れる。」
それで、この早さか。うん、悪くない。料理だって悪くない。
「で、操さんは家事できるのですか。」
「え?まあ、それなりに」できない。
「そうですか。もし、僕のことを気に入ってくれたら、それを一切忘れてください。」
「忘れる?」
意味が分からなかった。展開が早いのにも驚いたが、それ以上に驚いた。友達から聞いた話じゃ、もっと家事を磨けとか、何もしないでいいからとか、ある意味ポジティブなことを言われていた筈だ。
「清川家に染まってほしい。うちのママのようにね。」
「ま……」
ママ?!
「あと三十分ぐらいで来るはずです。そこで手筈を全て聞いて、今日から花嫁修業をしてほしいんです。」
「何故ですか?」
「当たり前でしょう、女性が男に尽くすのは。」
ブチ。頭の欠陥が切れたかもしれない。いや、実際そうなら倒れているが、本当にそんな気がした。当たり前?ママ?
「私に……清川さんのママの様になれと。」
「まあ、そういう事ですね。でもご安心を。うちのママはできる女です。僕らのようにアラサーだのアラフォーだので悩んでいない。」
「ふっ……」
「あ、ママが来ました。丁度いいですね、ママ、こ」
「ふざけんじゃないわよ!!!」
それでなくとも静かだった店内が、雑音すらしないほど静まった。店員も驚いてこちらを見ている。
「な、な、な……」
「あたしはねぇ、あんたのママになるためにここに来たんじゃないわよ!完全に男尊女卑のお坊ちゃんのところに嫁ぐなんて願い下げよ!」
「隼人ちゃん!どうしたの?」
「おばさん、あんたどういう育て方したのよ!そりゃ、うちは中流家庭ですから?正直あんたんちの財力は魅力的よ。でも、あんたらには心がない!金が全てなの?どうせキャバクラ通いかなんかで女を誑し込む術でも習ったんでしょうよ!結婚すんなら金としろ!大好きなママとずっと居られるように、大金叩いて不老不死の研究でもすれば?!」

「すみません……」
怒鳴り散らした私は、即効で店を追い出された。怒りが収まらず、部屋の衣装箪笥に右ストレートをして、大きなあざを作ってしまった。これじゃ、仕事も当分無理だ。両親は黙っている。
「いいのよ、操。私たちが無理やり作った話だし。ね、お父さん。」
「おう。」また適当?
「操。お前は正しいことをしたよ。あの清川にもいいお灸になったろう。女性の人生は、結婚が全てじゃない。自分が自分らしく、どう生きていくのか考えるのが大切だ。結婚はその通過点であるか、通りすぎる駅に過ぎない。」
「はい。」
「そして、お前はもうそれを見つけている。」
「お父さん……」
「お前は、いい女だ。な、母さん。」
「ええ。」
ジンジン痛む右の拳に、母が氷水を作って持ってきてくれた。笑顔だ。怒っていない。私もつられて笑顔になった。
「アラサー独身も捨てたもんじゃないなぁ。」
「半分正解、半分はずれ。」
「え?」
「土日はオヤジなあんたが、捨てたもんじゃないのよ。」
そうだね、お母さん。お父さん。そして、私。拳をさすりながら、涙がこぼれた。


琴木さんのコメント
長くて済みませんっ。講評希望です。

a-kuma3さんのコメント
最後の四行の会話、だれの会話か分からなくなってしまった(読み直して、母と操の会話だったということは分かった)。 そこまで、すんなり読めていただけにちょっと残念。 操が「土日オヤジな」という描写がちょっとあれば... 読み返せば「日本を守るサラリーマンと...」の件がつながってるんですね。 後、ぼくは文章を読んでて、視点がずれるのがとても気になります。 >通された予約用の部屋 >それでなくとも静かだった店内が、雑音すらしないほど静まった。店員も驚いてこちらを見ている。 あれ、個室だったはずでは... 文章のリズムとか、雰囲気とかは好きな感じです。

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