作りものは怖くないので、人がおどかすのが基本。
照れたらダメ。
わかりにくい化粧と衣装。
では、演出の例を。
真っ暗な部屋を用意できるなら、ハーフミラー。下から淡い光で照らして、映った彼方に人のようなものが。よく見ようと目を凝らした途端、すごい速度でそれが近づいてくる。
でも。
顔は、こっち向きなのに、身体は向こうを向いたまま。(台車に乗ればいい)
ミラーにぶつかる寸前で停止。足元から強い光で一瞬照らして、真っ暗に。
次の瞬間、肩に触りながら、
「こっちだよ。」
と、ささやく。
振り向いたところで、見上げる方向に鏡。
見上げた本人の足元に、こちらを見上げて寝そべっている白塗りの人が、かすかに見える。鏡越しに目が合う。
下を向くと、明かりが消えていて、いるかいないかわからない。
しばらく無音。真っ暗。
あちこちで、人の声が聞こえる。ささやき声。でも、何をささやいているのかは、よくわからない。
このまま、1分。
ここまででやめておいてあげよう。
さいごに、ぼおっと扉が照らされてるのに開かないっていう。
ガタガタやってると、ささやき声がなんだか近づいて