給料くらいどっさりもらえないと、誰も責任なんか負いたくありませんて…
必ずしも常に責任者がたくさん給料をもらうわけではありませんが、責任を負うというのはそれだけリスクがありますので、その対価が発生するのは当然のことです.
また、単なる名目責任者ならともかく、何らかの職務を責任をもって遂行する責任者であるなら、その職務についての報酬は当然あることになります.
一般論としての責任者とは微妙に外れますが、管理職という形の責任者の場合は部下の労働力の拡張に対しての対価もあります.たとえば、部下となる人々が個々人だと10の働きをするとして、管理職が適切に管理指導することでそれが12くらいに拡張されたとします.そういう部下を10人使えるなら、管理職のおかげで(+2)×10=20の働きが増えることになり、これはその管理職の功績として対価を支払う対象になりえます.
責任を取るというのは、いってみれば社会との間に立ちはだかるということです。
親は子の責任をとらねばならないように、責任者は平社員の責任をとらねばなりません。
たとえば平社員が大きなミスをして、人身事故(これは、客が被害をうけたのでも、平社員自身が被害をうけたのでも同じ事です)になった場合、首になるのは監督をしっかりしていなかった責任者です。
労働監督署や警察だけでなくマスコミも「責任を追及」する世の中ですから大変ですね。