▽1
●
ttrr ベストアンサー |
コリオリの力は極付近で最大の大きさとなり,赤道付近ではほぼゼロとなりますので,赤道付近では台風のような現象は起こらない,というのが実際的な回答となります。
一方で理論的には,北半球で反時計回り,南半球で時計回りの台風が存在しても構わないわけです。難しい言葉でしかも端的に言うと,これは遠心力が空気の流れの速さ2乗に比例し,コリオリの力が空気の流れの速さの1乗に比例するためです。通常の台風では気圧傾度力と(遠心力+コリオリの力)が釣り合っていますが,流れの速さが上がると遠心力が大きくなり,(気圧傾度力+コリオリの力)と遠心力が釣り合うようになるからです。
私も興味があり,このような気象現象の記録について知りたいと前々から思っているのですが,今のところ残念ながら耳にしたことはありません。
台風と名前の付いたもので、赤道を越えて南半球まで行ったものはないようです。
赤道直下に存在した台風としては、1951年以降で2つあります。
2001年の 台風200126号 (VAMEI) がその一つですが、これはわずか18時間しか生存できなかった弱い台風でした。
もう一つが昨年の 台風201224号 (BOPHA) です。
これほど南に位置する台風を見ると、もし台風が赤道を越えたらどうなるのだろうなど、興味深い問いがいろいろ浮んできます。赤道をはさんでコリオリの力は逆転するので台風の渦は維持できないのでは、いや少しの間なら維持できるのではなど。前例がないので明確な答えもないという状況です
デジタル台風:2012年台風24号(ボーファ|BOPHA)
台風まで成長する前の熱帯低気圧は、コメント欄の chinjuh さんの記述にあるように、稀に赤道を越えるようです。
ホッケ柱 - チーム森田の“天気で斬る!” - Yahoo!ブログ のコメント欄(「コメント」のリンクをクリックすると表示されます)によれば、
まれに赤道を越えて旅する台風(そこでは熱帯低気圧としてあります)があるそうです。台風の渦の方向は北半球は左巻き(反時計回り)、南半球は右巻き(時計回り)と逆になるため、赤道をまたいだ左巻きの渦巻きは例外なく二つの渦巻きに分裂するそうです。
(2009/9/10(木) 午後 10:17、tenkist さんのコメント)
木村龍治 先生の記述が元になっているようですから間違いはないと思いますが、原文に当たったわけではありませんので念の為。
ともあれ、もしも台風が赤道を越えたら、二つに分裂するという可能性が高いと思われます。
二つに分裂した後も台風としての勢力を保っていられるかは疑問ですが、前例がないので必ず熱帯低気圧になると断言もできません。