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【人力検索かきつばた杯】 #49
かきつばた杯を開催します。

テーマ:「時間よ、止まれ」

お題のフレーズを文章中に使う縛りはありません。

原則として甘口の講評を付けます。
講評がいらない、あるいは中辛や辛口を希望の方は申し出て下さい。

では、よろしくお願いします。

●質問者: meefla
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 ネタ・ジョーク
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 12/12件

▽最新の回答へ

質問者から

かきつばた杯って何?な人は、人力検索かきつばた杯 をご参照ください。

締め切りは、6月20日(木)の夜を予定していますが、6月21日(金)にずれ込むかもしれません。


1 ● miharaseihyou
●40ポイント

梅雨の雨が降ると、苦い記憶を思い出す。
あれは何年前のことだったのか、想い出はいつでも鮮明によみがえる。

妙に薄暗いロビーで、私の言葉でいきなり明るくなった彼女の顔。
周囲のざわめき。
降りしきる雨。
二度と会えなかった想い出の女性。

あの時に戻りたいのか、戻って何をしたいのか?
いったい私は何を言いたかったのか?

あの時彼女を誘っていれば、甘い想い出が残ったかもしれない。
失われた瞬間は、何も言わずに終わった恋だった。
時よ、かなうものならば、あの時に戻って止まれ。


meeflaさんのコメント
miharaseihyou さん、投稿ありがとうございます。 これが「かきつばた杯」への初参加ですよね。 お題には <a href="http://q.hatena.ne.jp/1370743094#a1204052">ご不満</a> もあったでしょうが、参加していただけて嬉しいです。 作品の方は「村上春樹風」との事ですが、「散文詩」とでも言いましょうか。 詩的な心象風景を描写しつつ、きちんと起承転結になっている所が好感度高いです。 今後も機会がありましたら、ご参加よろしくお願いします。

2 ● かなやん
●40ポイント

葉が紅に染まると、ふと思い出してしまう。

あの、屋上で
君の最期が来たことを。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

俺は、君と屋上に立っていた。
彼女に、呼ばれたのだ。

柵を持つ、綺麗な手…
肩下くらいまで伸びた髪が、風になびいていた。
ドアの上の時計の秒針は、刻々と、残酷に動いていた。

「ー私、そろそろ往くね」
振り返り、君は言った。
俺は、黙ることしかできなかった。
何を言っても無駄だと、分かっていたから。
「爽樹」
その声で、俺は顔を上げた。
「ー幸せになってねー」

だ…
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!
お願いだ!
時間よ、止まってくれ!
もう少し、彼女と居させてくれ!
止まれ!止ま…

その願いも虚しく、
ー君は、飛び降りて行ったー


思い出したくないことが、頭をよぎる。
時間は、何も無かったかのように、動いている。
だから、この季節は、嫌いだ。


meeflaさんのコメント
陽炎の奇術師まぁふ。さん、投稿ありがとうございます。 まぁふ。さんも「かきつばた杯」への初参加ですね。 <a href="http://profile.hatena.ne.jp/MDS_popK/">プロフィール</a> によると13歳だそうですが、失礼ながら13歳でここまで書けるとは大したものです。 <a href="http://mds-popk.hatenablog.com/">はてなブログ</a> の方も拝見させていただきました。 期待の新人、という所でしょうか。 今後ともよろしくお願いします。

3 ● ラフティング
●0ポイント

罪なやつさ Ah PACIFIC 碧く燃える海
どうやら おれの負けだぜ
まぶた閉じよう
夏の日の恋なんて 幻と笑いながら
この女に賭ける

汗をかいたグラスの 冷えたジンより
光る肌の香りが おれを酔わせる
幻で かまわない
時間よ 止まれ
生命の めまいの中で

幻で かまわない
時間よ 止まれ
生命の めまいの中で

罪なやつさ Ah PACIFIC
都会の匂いを 忘れかけた このおれ
ただの男さ
思い出になる恋と 西風が笑うけれど
この女に賭ける
Mm- STOP THE WORLD
Mm- STOP THE WORLD

作詞:山川啓介
作曲:矢沢永吉


GM91さんのコメント
質問文はコメントまで読んだ方が良いぜ

meeflaさんのコメント
矢沢永吉の『時間よ止まれ』、歌詞全文ですね。 質問者からの補足に書いた <a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5">人力検索かきつばた杯</a> には、 >> 人力検索内で行われるショートストーリーのコンテスト。 << と明記されています。 オリジナルのショートストーリーに書き直していただけない限り、ポイントは配分できません。 なお、作詞者の名前が書いてあったとしても、この形式の回答であれば引用が主であり、著作権法で認められた「引用」の要件を満たしていないと考えられます。 私の所に JASRAC から請求書がくるわけではないので、構いませんが。

4 ● 琴木
●50ポイント

雨が降っている。しとしと、しとしと。レインブーツも傘もない私は、ずぶ濡れのまま立っていた。後ろでは老夫婦が、泣きながら私を睨んでいるのが分かる。馬鹿な私でも分かる。持論だが、馬鹿は空気に敏感だ。読み書き計算は苦手だから、空気を読んで学歴社会を生き抜くしかないのだ。少なくとも、私の場合は。そんな理由で、老夫婦が何を思っているかもわかる。目の前に眠る男性――篠田友一を殺したのは、お前だと言っているのだ。彼らは、篠田友一の両親だ。私の夫の両親なのだ。

「あなたは、この男性を愛し、支えていくことを誓いますか?」
ドラマで見るような片言の日本語を話す牧師さんは、確かこんな感じに言ったと思う。夢にまで見た友一との結婚式。中学校時代のあの日から憧れていた、“篠田クンのお嫁さん”。叶ったその時、友一の両親は来なかった。お互いの友人だけの小さい小さい結婚式だったけれど、私の心は満たされていた。例えれば野良猫だった私が、初めて家族を手にした瞬間だったから。
私はずっと施設で育った。ネグレクトと言う負のスパイラルに見事にはまった子供で、親なしの子供といじめられてばかりいた。我慢に我慢を重ねてい私に、手を差し伸べてくれたのが友一だった。天下の篠田財閥のご子息。笑ってしまう、少女マンガに出てきそうな満面の笑みで、私の手を取った。
「そんなところに居ないで、こっちで昼飯食おうよ、秦野千草さん。」
逆高嶺の花の彼が近くに居る。それから私の脳は彼一色。彼を求めに求めて、卒業式の日に今度は私から手を出した。思い出してみれば、これもマンガの様で笑える。
「ねぇ、付き合ってください。篠田君。」
そう言いながら震える私に彼は、「もう付き合ってると思ってたんだけど」と言って、笑ったっけ。そんな友一を――いや、私を認めなかったのは彼の両親だった。初めての挨拶の時から顔を醜く歪め、この野良猫、と馬鹿にされたのだ。でも、そんなことは関係ない。私は野良猫だったし、いつも赤点の馬鹿であることに変わりはない。馬鹿だからこそ、この雰囲気に馴染めたのかもしれない。いじわるなんて慣れっ子だし、何より傍に友一がいるだけで幸せなのだ。
友一が、いるだけで幸せなのだ。

「ゆういち……?」
結婚式の二次会。珍しくはめを外した友一は、仲間たちと近くの居酒屋に向かった。私はお酒が飲めないので、ドレスを脱ぎ、会社の同僚と式場となったホテルのラウンジで余韻に浸っていた。その時鳴った携帯電話の音。パッヘルベルのカノン。友一の好きなクラシックの名曲で、彼専用の着信音だ。
「千草、ほら。私はいいから出なって」高校でできた数少ない友人たちに言われ、電話に出た。
「千草さんですか?俺です、俺。友一の友人の和哉です!」
「え、和哉君?なんで、友一の携帯……」
「友一が……!」
場所の移動中だったらしい。猫が、すり寄ってきたらしい。
「野良だ……」
「やめろよ友一、そんな汚らしい猫。」
彼はその猫を抱き、幼子をあやすように撫でると、猫も気を許したらしい。
「ほ?、気まぐれ野良猫を手なずけるとは。千草さんを手に入れたのもそのテクですかぁ??」
「テクって。」
「とりあえず、やめてくれよ。天下の篠田財閥の次期社長が。」
「似てるんだ。」
「何にだよ。」
「よし、飼おう。きっと千草も喜ぶ。」
すると、するすると野良猫は彼の腕の中から離れたらしい。
「あっ……」
「おい、ゆうい……」
マンガのように、ドラマのように、トラックが突っ込んできて――

「悪い言葉でいう事を許して下さい。旦那様は植物状態ということです。生きています。しかし、意識はありません。延命処置をとるか、否か……ご家族とよく話し合ってください。」
そう言われた私は、医者が部屋を出ていくのとほぼ同時に義理の両親を見た。彼らの目は、私を捉えて離さなかった。その目は、怒りに満ちている。
「あんたみたいな野良猫……!篠田家の恥よ!」
「金は払う。あとはこっちで決める。出ていけ、野良猫。」
「でも、私は彼の……・」
「友一は優しすぎるところがある。だからお前のような野良を嫁になんて言いだしたのだろう。お前がせめよったのだろ?出ていけ、二度と篠田家の敷居を跨ぐな。」
「きゃっ!」
腕を掴まれ、無理やり廊下に放り出された私は、ヒールで躓き転んだ。雨の中を急いできたので、髪はボサボサ、服はドロドロ。心の中は、闇。
「本当に、野良猫ね……私。」
「千草!」
遅れてきた友人たちも、顔を見ることすら許されなかった。

結局、友一は亡くなったらしい。和哉君から連絡があった。
雨が降っている。しとしと、しとしと。やっぱりレインブーツも傘もない私は心まで、ずぶ濡れのまま、事故現場に居る。なけなしの金で、貧相な花を買った。でも、彼の好きな花。お金持ちの家なのに、彼は贅沢を好まなかった。いや、私に合わせてくれていたのだろうか。
「一年、 たつのね……ねぇ、和哉君から聞いたよ。」
彼の、最後の言葉。野良猫を追って行かなければ生きていたかもしれない彼の言葉。
「時間、止まってくれないかな……無理だよね。馬鹿でも分かるよ。時間がこと止まらないくらい。」
時は止まらないのに、涙が頬を伝うのも止まらないのに、私の心は止まったまま。
「あの式の日で、止まって……」
野良猫は、今日も夜をさまよう。彼の愛しい言葉という餌と、家族と言う寝床を求めるように。

『千草に、一人でも家族が増えるように。』

誰が持ってきたのか、現場には猫缶も置いてあった。千草はそれを手に取り、代わりに軽くキスをした花束を置いて、その場を去った。


琴木さんのコメント
久々に書いてみました……ので、講評中辛でお願いしますm(_ _)m

meeflaさんのコメント
中辛で承りました。 講評は締め切り前後に。

琴木さんのコメント
よろしくお願いします。

meeflaさんのコメント
コブマリさん、投稿ありがとうございます。 ダークなコブマリ・ワールド、堪能させていただきました。 中辛という事で、何点か。 意図的なものならごめんなさいなんですが、最後に視点が揺れてます。 「千草はそれを手に取り」→「私はそれを手に取り」 冒頭で「雨が降っている」のが事故現場なら、「目の前に眠る男性」という表現にはならないのでは? お墓を連想したので、後半で混乱してしまうかも。 「逆高嶺の花」という表現は、ちょっと疑問符が付きました。 「庶民には高嶺の花」とも言いますので、女性に限った言い方ではないような気がします。 友一の両親が二人とも判で押したように「野良猫」と言っているのが、ちょっと不自然かなと。 どちらかに「泥棒猫」くらい言わせても良かったかも。

琴木さんのコメント
講評ありがとうございます。 全てメモにとらせていただいております。 私自身も、ご指摘されたところを読み返すと、不自然さを感じ、推敲の大切さを感じ取ることができました(今更ですが) もしお時間ありましたら、情景描写のご意見もうかがいたいです(コメに書いておけばよかったですね。私のミスなので、受け流してくださって結構ですが) 重ね重ねありがとうございました。2作目もよろしくお願いします。

meeflaさんのコメント
よーし、ここ試験に出るぞ。みんなメモしとけ。(違 えー、情景描写については、私ごときが意見する余地はないでしょう。 現状で良いんじゃないですか? 具体的にお悩みの点でもあればアドバイスできるかもですが。

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