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●質問者: たけじん
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 書籍・音楽・映画
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 12/12件

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11 ● a-kuma3
●50ポイント

異邦の騎士 改訂完全版

異邦の騎士 改訂完全版

自分の存在感が揺らぐというか不安定になる感じが怖い。
最初に読んだのは改訂版じゃない方だったはずですが、主人公に感情移入しながら読んだので、電車の中で読んでいても言いようのない不安感を感じながら読んでました。

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

これに収録されている「醉歩する男」の方。
こちらも不安定感というか、ちょっと酔うような感じになる。
日時を整理しようなんて考えだしちゃうと、ちょっと酔いが醒めちゃいますが。

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

頭のネジが二、三本ぶっ飛んでて、価値観や道徳観はめちゃめちゃなんだけど、傍から見るとそれが分からない。
女は怖いな、と。
# 結末は、イマイチでしたけれども。

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

こちらもネジが飛んでる系の怖さ。
細部は忘れましたが、箱に詰めて持ち歩いている描写が、ビジュアルが想像できてしまい、とても怖かった覚えがあります。

狂い壁 狂い窓 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)

狂い壁 狂い窓 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)

復刻されていた。
ミステリーとしては、ぼちぼちな感じですけど、ホラーな怖さは満喫できると思います。

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

これは、グロだから駄目かな。
怖いという意味では、別格だと思います。


a-kuma3さんのコメント
ホラーというと、江戸川乱歩だよなとは思いつつ、割愛。 筒井康隆といえば、先程連載が終わった「聖痕」。 もう出版されてるんですね(早い)。 去年の今頃、実家に帰ったときに朝日新聞を読んだら、ちょうど連載を始めたところで。 ネジが飛んでるタイプの怖さはあるものの、「怖い」というにはちょっと弱かったかな。 そういえば、長編をまとめたものが出される[http://shokenro.jp/00000904:title=予定がある]そうで。

たけじんさんのコメント
既読は「幻夜」だけですね。「白夜行」とともに、女は怖い。 島田荘司、京極夏彦は、友人に読めと言われていました。やはり、読むべきですか。 綾辻・有栖川路線は、ミステリーとしては好きじゃないんですが。ホラー要素を勘案と。 小林泰三は数冊読んだ気がしますが、あまり記憶にない。これは読んでみると。 「隣の家の少女」は読まねばと思って幾年月って感じです。これを機会に読みましょう。 江戸川乱歩は、言葉が怖かった。「怪人二十面相」とは全然違っていて、本を取り落しそうになったことがあります。 聖痕は図書館予約中です。(ハードカバーが、もう置けないの)

a-kuma3さんのコメント
>> 島田荘司、京極夏彦は、友人に読めと言われていました。やはり、読むべきですか。 << どうでしょうねえ。 島田荘司は、新本格を立ち上げたときに読んでるのと、今、読むのでは随分違うと思いますが、御手洗潔シリーズも、吉敷竹史シリーズも、ぼくは好きです。 「幻想的な謎に論理的な解答」を実践しているので、トリックにはトンデモなものも多いですが、地味に人物描写が上手い人だと思います。 京極夏彦は、とにかく長いですからねえ。 「黒死館殺人事件」や「虚無への供物」をすんなり読める人だったら、そこそこ楽しめると思います。 ゴシックホラーを妖怪の世界に寄せて、二回ほどひねってミステリの方向に向けた感じ。 >> 綾辻・有栖川路線は、ミステリーとしては好きじゃないんですが。ホラー要素を勘案と。 << 綾辻行人は、ロジック先行ですもんね。 わざとやってるんだろうけど、本としていまいち面白くないのが致命的か。 ホラーも書いてますけど、書いてる側の計算が見えちゃうような気がするのがちょっと。 綾辻と比べると、有栖川有栖の方が好きです。 ディクスン・カーをマイルドにして、和風にした感じなのかな、と思ってます。 新本格の(当時の)新世代の中で言えば、歌野晶午が一番好みかも。 小林泰三が、あまり記憶に残ってない、ということだと、井上雅彦や井上夢人もあんまり、という感じですよね、きっと。 坂東眞砂子とか篠田節子なんかも、そこそこ怖いと思うんですけど、なんとなくしっくりこないなあ、という感じ。

a-kuma3さんのコメント
ああ、そうか。 改定版も含めて、何度も読んだものでつい... 遅きに失してますが、一応、伏字に変えておきます。 因みに、ぼくは講談社文庫の順番に読んだので、 占星術→挨拶→騎士→斜め、という順番でした。

librosさんのコメント
(むしろ私のほうが思いっきりネタバレしてるじゃないの!…というわけで、直上の コメントの前半部分を削除します。いろいろすみません) 読む順番は多少前後しても構わないのですが、ある程度御手洗のキャラに馴染んでから 『騎士』を読むほうが、彼のカッコ良さがぐっと際立つと思います。

librosさんのコメント
コメントの上から4番目、a-kuma3さんの > どうでしょうねえ。 と > ああ、そうか。 の間に入っていたlibrosのコメントを、いったん削除して、一部を伏字に直したものを ここに再掲します。 ネット上ではもう公然の秘密というか、秘密ですらない扱いになっているようなので、 こだわっても仕方ないのかもしれません。でも個人的に強い思い入れがありまして、 やっぱりあのままじゃ置いとけない、と思いました。 順番が入れ違って大変ややこしくなりますがお許し下さい。 >> 「×××」っていうのは言っちゃダメなんじゃないかと思ったのですが、レビューを見てみると結構ばらしているのが多いですね。もう解禁なのでしょうか。これから読むかたには気の毒なような気もします。 『異邦の騎士』は御手洗シリーズの中でも特に好きな作品の一つで、私からもお薦めしたいのですが、『異邦』からではなく、できれば面倒でも『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』と刊行順に読みすすめるのが、よりお薦めです。 <<

たけじんさんのコメント
隣の家の少女、読みました。怖いとは別の場所がゾワゾワします。キング絶賛の訳はわかりました。でも、誰かに勧める事はないでしょう。(あ、こんなもの勧めやがって、て意味じゃないですよ。)私には、読む価値がありました。

たけじんさんのコメント
異邦の騎士 予備知識なく読んでいたので、”あの”御手洗潔シリーズとは気付かず。 緻密な計算のもとに書かれた、荒唐無稽な物語。 まあ、ありえない設定を納得できる範囲に収めちゃうのは凄いな。 怖いというのとは、別の次元でした。が、面白かった、純粋に。

たけじんさんのコメント
玩具修理者読みました。怖いというより、その、あの。何書いてもネタバレ、って書いてもネタバレだな。ほしかった怖さじゃないジャンルの「怖さ」でした。いいわぁ、これ。 酔歩する男の方は、波動関数とか収束とか、時間概念とかの方に頭が引っ張られていって、ちょっと違和感のまま終了。かみ合わない会話の部分は好きなんだが。

12 ● libros
●40ポイント

内田百?の短編集『冥途』をお薦めします。
見たくないのに目覚められない嫌な夢を見ているような気持ち悪さと、薄気味悪いながらもどこかユーモラスなところが好きです。
(私のお気に入りは、表題作の「冥途」、暗い峠を歩いているといつのまにか道連れになっていた男が不意に自分の兄だと名乗りだす「道連」、女を待っているうちに口の中一杯に毛が生えてくる「流渦」、などです。)

冥途・旅順入城式 (岩波文庫)

冥途・旅順入城式 (岩波文庫)

もし機会があれば、金井田 英津子(画)の絵本のほうもご覧ください。
『冥途』(パロル舎) - メランコリア - Gooブログ

冥途

冥途



No.4のataokoroinonaさんが小松左京を挙げておられますが、彼の怖い話を読むなら、
断然これがお買い得です。(この項はぶっちゃけ、質問者のたけじんさんじゃない方を向いて書いてます。未読のかたは、この夏ぜひ読むべしですよ!)
『小松左京自選恐怖小説集 霧が晴れた時』

霧が晴れた時 (角川ホラー文庫―自選恐怖小説集)

霧が晴れた時 (角川ホラー文庫―自選恐怖小説集)

収録作品は「すぐそこ」「まめつま」「くだんのはは」「秘密(タプ)」「影が重なる時」「召集令状」「悪霊」「消された女」「黄色い泉」「逃(ふ)ける」「蟻の園」「骨」「保護鳥」「霧が晴れた時」「さとるの化物」。…なんと豪華な(うっとり)


「猿の手」並みに有名な短編で、サキの「開いた窓」もいい感じです。
開いた窓 : 11005m
夫人が「窓を開けたままですが、気にしないでくださいね」と《陽気に》言うのが、
なんとも不気味でぞくぞくします。

サキ短編集 (新潮文庫)

サキ短編集 (新潮文庫)



もうひとつ。小説ではないのですが、どうしても言いたくて口がむずむずするので紹介します。落語の「もう半分」が、私はとても怖いです。
居酒屋に老人が大金を置き忘れ、店を営む夫婦がそれを着服してしまう。老人は絶望し川へ身を投げて夫婦に祟る、という噺です。
老人の恨みが形になって現れるくだりはもちろん怖いのですが、その前段、大金を老人に届けようとする亭主に対し、女房がねこばばをそそのかすセリフが怖ろしい。
《世の中ってのはさ、誰かが可哀相になるものなんだよ、この金届けてやればあのじいさんは喜ぶだろうけどさ、あたしたち夫婦は一生涯可哀相なんだよ。どうせ可哀相にするんだったらさ、他人の方を可哀相にしてしまいなさいよ》

こちらがもう少し詳しいあらすじ。落ちまでネタバレしてるので要注意です。
第57話「もう半分」
こちらは、ほぼ全文が語り口調でテキストにおこされています。
東西落語特選 もう半分


たけじんさんのコメント
落語の怪談は、高座を”体験”しないとその怖さが半分しかわからない。稲川淳二より怖い。すじを知っていても、ゾッとする。あの怖さを小説で表せないかなぁ、と思っていたら落語って。 内田百けん読んでみます。聞いたことはあったけど、まだ読んでないものがいろいろあります。 小松左京って、論理的に怖いんですよね。再読再読と。

librosさんのコメント
落語を挙げるのは違うだろ、って脳内会議でずいぶん反対されたんですが、あれこれ 思い出したなかでダントツに怖かったのがこれなんで、書いちゃいました。 活字で読むと、怖さが半分どころか一割も伝わらないんですよね。 これを機会にちょっとでも興味を持って、高座を聴きにいってみようかな?と思う方が現れてくれると嬉しいです。

たけじんさんのコメント
霧が晴れた時読みましたよ。集めるとこんな感じですか。秘密が怖かったなぁ。淡々とすごいことを書いている。ちょっと古い表現が多かったけど、さまざまな恐怖が散らばっている。さすが、小松左京。

たけじんさんのコメント
冥途、読みました。 視点や情景が不条理に変遷していくさまが、夢とか無意識とかの領域の感触で、いい感じです。冥途が気に入りました。焦点の合わない映像を見せられているような、この世とあの世の境目で魅せられているような。誰そ彼時、彼は誰時の感触が、伝わってきます。

librosさんのコメント
コメントをありがとうございます。 お薦めした本の感想をいただけるとたいそう嬉しいものですね。 私も本に関する質問をしたらできるだけ感想をお返ししよう、と思いました。

たけじんさんのコメント
サキ短編集読みました。 開いた窓、なるほどそういう「怖さ」ですか。 この本、何書いてもネタばれしそうですね。 O.ヘンリーと解説で比較してましたが、O.ヘンリーとは別の方向へ捻ってる。 心地よい短編集でした。怖くはなかったけど楽しかったです。

質問者から

今晩終わりにします。まだ書いてない人は、急いで。
古き神々のあたりは、怖い本には入らないのかなぁ。



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