「大難を小難に」ではなく「大難は小難に、小難は無難に」です。
よく知られている祝詞というものでも個々人によって細部が変化するものなので、変化する前の原典を探しているのなら、に掲載されている明治34年の祭文私稿に掲載されている堂鎮挫祝詞が原典のはずです。
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SPANIEL ●50ポイント ベストアンサー |
祝詞とはそもそも、神を称え敬意を表すものです。
敬うことで神の加護を得ようとするものですが、直接「ご加護を下さい」などとは書かれません。
仏教であれば災いを取り除いてもらうように仏様を祭るのに対して、神道の場合には災いというか「難」ですが、あるのが当たり前として少しでも小さくして頂けるとありがたい、というのが「大難を小難に、小難を無難に」の考えです。
しかしながら「大難を小難に」するのは神様ではなくて先にある結果なのです。
あくまでも神様に対しては「祓い賜え」、「清め賜え」です。
「大祓詞」などのようにきっちりと決まっているものの方が稀で、祝詞は基本的に決まった型は無く祭事に応じてその都度作るのが基本です。
その上で決まった祭事、例えば結婚式だとか節分だとかの場合には決まった型を使いまわすことが多いということです。
現在で言う「テンプレ」ですね。
祝詞はその都度作文ですから「大難を小難に」という言葉を含む祝詞が作られたことがないとまでは言い切れませんが、最初に書いたように、祝詞の意味からして使われることはまずないと私は思います。