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【短編小説・どっちがマシ?】
基本的には同じお話です。
(1)クランチマガジンというところに投稿した最近改稿した7000文字ヴァージョン
https://i.crunchers.jp/data/work/2599
(2)一年半前に書いたかきつばた参加作品。3500文字ヴァージョン
http://q.hatena.ne.jp/1347894947#a1168811
読書家さんとか、小説に興味のある人の意見が聞きたいです。
過疎ってる? 気にしなーい。
長文回答大歓迎。
ツボを押さえていたら短文でも可。
両方読んで、思うところを書いてくれる人、宜しくお願いします。
●質問者:
☆
●カテゴリ:芸術・文化・歴史
人生相談
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 6/6件
▽最新の回答へ
●
質問者から
この質問はクランチマガジンのプロモーションを兼ねてはいませんがあわよくば的な。
かきつばたみたいなのってクランチでもできるじゃんっって思ったり思わなかったり。
で、クランチマガジンというサイトはブラウザがIEだとよくフリーズするのでご注意ください。
ぐうぐるくろおむなら、ほとんどフリーズしたりはしません。
▽1
●
なぽりん
●60ポイント
すっごくきびしいことをかきますが泣かないでよね!
・まず字数にかかわらず、内容が薄すぎます。というか、シーン数がもの足りないです。字数をわすれさせてくれるならどちらの字数でもかまわないです。
・未熟な文章、未熟なコミュニケーション、未熟な人格、の入れ子構造がテーマの一つのようなのですが、それがテーマだと筆者も筆力がないのかとおもわれます。原状、両方冒頭に未熟文例をもってきており、3行で続きを読む気をなくさせます。ことさら流麗な地の文が読者の目前を舞い踊るような部分が冒頭近くに欲しいところです。短いわりに人数が多いのだから先にひいきキャラなり光景なりを思い切り「みせびらかす」のです。
わたしなら「今回の仮想世界のモチーフに選ばれたのはかの有名なアリスの物語である。
基本的にはファンタ―ジーで世界観に制約が少なく何でもありだという点。登場人物もそこそこ多く、イベントにも事欠かないという点。
それに最近になって、ちょっとしたブームが再燃して、世界観を共にする有志――あるいは一部の奇特なファンとその流行に乗っかった多数の作者――によるスピンオフ、二次創作的な作品の多さがその理由だ。
本編だけでなく、様々なバリエーションが日々綴られているのだから、シナリオ作りには事欠かない。」
あたりをもっと露悪的・個性的・ひねくれ的にアレンジして冒頭にもってきます(かたりてとしてはアリス教授とみせかけておいてなぞの一人の男…をやんちゃ系美女など個性のある存在に変更いたしましてどんどこふくらませます)。時系列すぎる描写は、なぞときの楽しみを読者からうばいますからインパクトのある欲求をトップに。かといってわかりにくすぎてはいけません。手品師の使うミスディレクションとおなじように、この精妙な誘導を行うには訓練が必要ですよ。
またディスプレイのヘタ文を発見する人格は2人いたほうがよい。ツッコミ漫才会話文にいたします。これでようやく食品用ラップが一枚、ザラメ糖が一粒かかっただけ。まだどんどんリボンや包装紙をかけていくとか、小説時間を濃厚にしていくとかしたほうがいい。
リボンという例えについて説明しますと、小説には、ありきたりでもみんな大好きなチョコレートにリボンをたっぷりちりばめたラノベ、見かけは地味ながら大型のショベルカーみたいに読者をがっちり小説時間のなかへくわえこむ純文学、そして人間国宝の生み出したO?パーツたるショートショートなどがあります。蛇足ながら星新一さんのまねをしたいというのなら、SF出版が死につつある今、個人が文のみでやるのは難しいというのが私の予測になります。
・Aliceとアリス教授のきりかわりが紛らわしい。せめてaLiceと有栖川教授、またはマッドハッター教授で。さもなくばすかさずその名前にした理由を教授に語らせるなどで混乱を切り分けて読者をすすませます。
・結末として提示されたマスターラビットたちの会話も、言うほど自然・自由ではない…。自然人「ひとりの男」としては、もっと派手で、特別な存在が欲しい。初めて出た自然人というだけで読者は好奇の目をむけてくれるのですから。
・結論としては設定説明だけでおわっている。まだ設定ほりさげもどんでんがえしも発展できる土台ができただけ。ここからアリスが本当に暴れ出してくれたらよかったのに。他のALICEは外から認識されているのか。
・とはいえ破綻なくまとまり、他の若年層の応募作よりはまだ読みでがあったようにおもわれます。
誤記「中には素晴らし出来の物があるが」
☆さんのコメント
泣き泣きしながら、レッドスター買いに行ってきますっ! (行かない)
なぽりんさんのコメント
ごめんねごめんね! みろりありがとうございます!! 赤星さんは要らないですよ?。
☆さんのコメント
なぽさんの、ご意見を総合するとラノベになっちゃうような。
いっそ、Aliceを男の娘にしちゃいましょうか?
でも、エンターテイメントとして考えた時には参考になる意見が一杯でした。時系列じゃない構成とか。
「ヘタ文を発見する人格」ラビットとそのメイドのプロトタイプどじっこロボットですね。
なぽさんには、病弱ロリのほうのご意見もきいてみたい気もしないでもないです。
基本的にはラノベばっかり書いてますので。
でも、これはSFなんだ?!
なぽりんさんのコメント
アリス教授が名乗ってないのにいきなり出てくるとか、論理ばかりいってその個性がなさすぎるとか…、のあたりがさびしいのです。SFだからといってR2D2のようなつまらなげなロボットにまで個性と愛情を与えられる巨匠はたくさんいます。キャラを愛して、恋人のようにみせびらかしましょう。
なぽりんさんのコメント
もちろん人間国宝の星新一氏はエヌ氏などから個性を全てそぎ落としているように見えますが、それでも拝金主義で風見鶏な自分勝手だとか、いろいろな個性をちゃんとつけて、読者をつかませてあげているのですよ。
☆さんのコメント
なるほど?。
キャラを自分の中で膨らまして、その個性がどうしても滲み出るみたいなのが、必要なのですねっ。
そういう意味では3秒で考えた本作のキャラたちには背景も生活感もまったくないです。そういうのって読み手に伝わるんですね。
ひらに?ひらにお許しを?
いやはや、勉強になりますっ!
なぽりんさんのコメント
うんと、伝わるっていうか…。
端的にいうとなにをつたえたいかだけです。目的もわからないプログラム提案書(仕様の羅列)を読む拷問時間を読者に与えたいのでしょうか。その要素一つ一つにちょっと変わった個性をあたえて、新しさのなかでまごまごしながらもうまく手をひっぱられて進んでいける時間を与えることもできるとは考えられませんか。ラノベ、エンタメ要素を全てそぎおとしちゃったら、読書が何のための時間かわからないですよね。
なぽりんさんのコメント
って力説してもなんか追い打ちみたいで意味ない…。また次の作品を期待しています。
▽2
●
たけじん
●55ポイント
偉そうなことを言いますので、自分のことは棚に上げておきます。
では。
簡単に言ってしまおう。
「展開が読めてる」
です。
入れ子構造を予感させるということは、ヴァーチャル空間を扱う主題では多々ある。自分は人間だと思っていたとか、自分の物語と思っていたら他人の物語の登場人物にすぎなかった等々。落ちは、延々続くか、円環が閉じるか。
私もこんな作品を書いていたりする。
http://q.hatena.ne.jp/1197818731#a787830
それと、短い割に説明的な文章が多い。自然で流麗な文章とは言い難い。
ここは、志賀直哉風の「全く自然で引っかかりも何もない文章」か、三島由紀夫の様な「華美で華麗な芸術性の高い文章」を持ってこないと。稚拙な文例があるのなら、秀逸な文章も必要。それがないと、
「この作者だって、秀逸な文章書けないじゃん」
と読者にバカにされてしまう。ここは、練りに練った「読者を唸らせるフレーズ」を提示しないと。
特に長いほう、「芥川龍之介が八十パーセント、今村友紀が二十パーセント」なんて書いちゃったら、それ見せてよと思われちゃう。この辺の駆け引きは微妙だが、私の周辺にいるイジワルな読者は要求するだろう。
それと。
自動書記は結構頑張っていたりするので、小学生の作文程度より読める物が吐き出されてきたりしてますよ。
(パラメータと主題にもよるんだけどね。)
無から小説を書けというのは無理だけど。
もう一つ。
オリジナリティというのを「全く過去の文章の模倣を包含しない」とすると、全作家を敵に回す気がします。
たけじんさんのコメント
どっち?と聞かれたら、かきつばたの方かな。まだ削げると思うが。
☆さんのコメント
一旦削いで、別の部分で加筆するは3票かな。
あと、わたしのなんちゃってSF作家(面倒な考証はしない)っぷりを指摘くださるのはさすがにSFヲタだけのことはあると思いました。
☆さんのコメント
「芥川龍之介が八十パーセント、今村友紀が二十パーセント」
は「WEB小説界の巨匠たけじんが90パーセント、芥川龍之介が10パーセント」に修正します。
それだと書けるとおもいます。
展開が読めてるのは自覚しつつ、それでもいいとも思うのでこの際は無視。
時代が進むとともに自動書記はレベルが上がるので、稚拙な文章以外の弱点を露呈させるという必要がありそうですね。リアリズムを追求すると。
「全く過去の文章の模倣を包含しない」
これは、設定されたパラメータに依存して模倣するのではなく、如何に自然? にオリジナリティを出すかというニュアンスなのですが、伝えるのは難しい。
たけじんさんのコメント
今公開中のディズニーアニメ 「アナと雪の女王」の撮影方法でびっくりしたのは、
「アニメーション3D空間内で、各キャラが勝手に演技をしていて、それを”カメラ”で撮影する」
という画像表示方法。
見たい画を見る方向からだけ描く、のではなく、仮想空間内で演技をしているヴァーチャルキャラを、仮想空間内に持ち込んだカメラで撮影しているんですわ。
すでに、商業ベースでここまで来てます。SF急がないと。
☆さんのコメント
それって、設定そのまんまじゃないですかっ!
SF急がないとっ! っていうかその先の設定、次なる次元のアイデアを考えてくださいな。
▽3
●
a-kuma3
●55ポイント
かきつばたの方が良い。
先に、かきつばたの方を読んでしまってるということが影響してしまってるのかもしれないけど、クランチマガジンの方は、冗長に思える。
クランチマガジンの方は、どうやって書いたのだろう。
かきつばたのときの下書き(とか、初稿とか)、それとも、後で加筆?
「そぎ落とす」という行為は大切なんだと思う。女史 (id:sokyo) が、どこかで言ってたように。
ただ、構成的にマスターラビットと Alice の世界が書き込まれている、というのは後の二段落ちには必要だと思う。
# 難しいよねえ、そぎ落とすって。
後で加筆をしているのだとしたら、ちょこちょこ文を足すだけじゃなくて、がつんとシーンなり描写なりを足しての文字数が倍だったら、また違ってくると思う。
マスターラビットと Alice の世界意外に書き足すとリズム感がなくなるように思うので、バーチャルワールドの中のイベントがひとつ足されるとか、ロボットのプロトタイプが動いてるとか、朝食を食べてる、というようなマスターラビットのリアルな世界での描写とか。
あと、誤字は直そうぜ。
基本的にはファンタ―ジーで世界観に制約が少なく何でもありだという点。登場人物もそこそこ多く、イベントにも事欠かないという点。
接続は問題ないはずだ。AliceがAliceとして振る舞うにあたって入念なシュミレーションを実施している。
段落の切り方や、句読点の入れ方は好みやスタイルだと思うので、割愛。
☆さんのコメント
こいつら、容赦ねえっ! ”世界意外”で切り返してみる。
あざーすっ! 五反田おいでよ!
☆さんのコメント
公募用に、40×40で10枚以上必要だったので無理から加筆したのが完全に裏目にでてますね。
とんちんかん(あるいはロボット三原則に縛られた)なプロトタイプをキャラ追加はすごい参考になる意見でした。
たけじん男史との意見を総合すると、流暢な文体で書かれた架空世界のAliceのちょっとしたエピソードを追加するというのは、必要な感じもしますね。
来年の創元SF短編は貰った!
a-kuma3さんのコメント
クランチマガジンのやつって、ページを変えるところは、自分で制御できるんだろうか?
かきつばたのやつが、2ページ目にあるのに、今、気がついて。
一番内側のと、マスターラビットと Alice の件が、7?8枚続いて、ページを切り替えて、アリス教授の件。
さらにページを切り替えて、最後の件。
紙媒体だったら、「...」じゃなくて、ページをめくらせるよなあ、と思って。
後、最後の件は、もうちょっと無機質にというかバーチャルな感じに書けないもんかね。
読む人によっては、最後の件も自動書記なんじゃね、みたいな含みを持たせるような終わり方に。
いや、それは好みか。
id:takejin さんが挙げた二つの落ちの中では、どちらかといえば、延々と続く(かも)みたいなのが好きだから。
あ、せっかくの誤字なので、「ネット上のデータから語彙を集めた方が揺らぎも含めてリアルさが出ると思ったんだが、辞書データを使ったスクリーニングもしておいた方が良いか」なんてブツブツ言わせるのも、おもしろいと思った。
>>
五反田おいでよ!
<<
平日は、ほぼ毎日通過してるんだけど、週末の夜はどこにいるかな...
明日から事務所を離れて、缶詰めになること決定(ゲッソリ)
☆さんのコメント
WEB小説ならではのページめくりまで頭が行ってませんでした。
おっしゃるとおり、自分で制御できますので、そういう方法も良いかと思われます。というかなんでそれをしない、ごもっとも。
最後の件、無機という案と、それこそどこかの作家が書いたとしか思えないパクリ作風でそれをにおわすという方法もありそうですね。
ネットから文章を拾って個性を作るというのはそれだけで一作書けそうです。
お仕事頑張ってください。
▽4
●
korok2
●35ポイント
(1)(2)の順に読みました。
読んだ順序を考慮しても断然(2)のほうがよかったです。
(1)で感じたのは読んでいてストーリーの情景が頭の中に浮かばないんです。
気を悪くしたらごめんなさい。
説明的な文章が多く、タイトルでアリスという絵柄を想像させる条件があるにもかかわらず1/3くらいまで絵が浮かんできませんでした。
その点、(2)の方が読みやすく頭の中で絵が浮かんできました。
全体として1つの文章が短く説明的な文が多く次ぎの文章に続くストーリーが少ない気がします。
それはそれで作風としても考えられますが、文章全体を遠くから眺めてみると箇条書き的な作風になっていますね。
Aliceが最後に引き起こす圧倒的な物語の展開というか、物語の落ちがあればもっと楽しめたかもしれませんね。
Aliceがアリスとなんらかの繋がりがあったとか。
でも、人口知能的なストーリーは嫌いじゃないですよ。
☆さんのコメント
なるほど。
(1)は文章水増ししてるし、あっちゃこっちゃひねくりまわしているので、それこそ機械的というか無機質な文章になってしまっているのかもしれないですね。といいながら自分ではなかなか読み返さないのが悪いところ。
説明を削げるだけ削ぐというのは、納得です。
作中作で盛り上げるというのも、良い案だとおもいました まる
ありがとうございました。
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