扶亜｢お父さま｡この問題ですが｣
武藤｢悩んでおるのか｡簡単な問題だと思うが｣
F｢やはりその地域の晴天率を……｣
M｢無駄じゃ｡そもそも晴天率や天気予報を無視して晴れにするのが晴れ男･晴れ女｣
F｢確かに｣
M｢儂の研究によれば､これは超能力の一種｡能力であるならば､必然的にﾊﾟﾜｰのﾗﾝｷﾝｸﾞが生じる｣
F｢は？｣
M｢ﾗﾝｸAの晴れ人間がｲﾍﾞﾝﾄを晴れにする確率を80%としよう｡ﾗﾝｸBの晴れ人間が晴れにする確率は60%となろう｡以下､ﾗﾝｸC､ﾗﾝｸDと徐々に確率が下がっていく塩梅じゃ｣
F｢個々の晴れ男･晴れ女のﾊﾟﾜｰを考慮すべきだという事ですね｣
M｢もう一つ考慮すべき要素がある｡雨男･雨女じゃ｣
扶亜はうなずいた｡
M｢ここで問題になるのは､晴れ人間と雨人間ではどっちが多いか､という事じゃが､これはｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰを使えばわかる｣
武藤は超巨大ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰの端末を操作して､ﾌﾟﾘﾝﾄｱｳﾄを扶亜に見せた｡

M｢晴れ女と雨女でも傾向は同じ｡従って､晴れ人間は雨人間の1.5倍いる事になる｡ﾋﾞｯｸﾞﾃﾞｰﾀとはこういうものじゃ｣
F｢何か違うような気がしますが｣
M｢晴れ人間が3人いれば､雨人間は2人いる計算となろう｡3対2で晴れ人間の勝ちになる､というわけじゃないという事はわかっておろうな｣
F｢ﾊﾟﾜｰのﾗﾝｷﾝｸﾞですね､お父さま｣
M｢ﾗﾝｸDの晴れ人間が3人いても､ﾗﾝｸAの雨人間には勝てないのじゃ｣

F｢では､お父さまの回答は？ 晴れ女､晴れ男は何人必要ですか？｣
M｢一人じゃ｡ただし､並みの晴れ人間では雨人間にﾊﾟﾜｰ負けする危険性がある｡ほぼ100%の確率で晴れにするﾗﾝｸｽｰﾊﾟｰAの晴れ人間が一人いれば良い｣
F｢ﾗﾝｸｽｰﾊﾟｰAなんて人がいるんでしょうか？｣
M｢これを見てみろ｣

最強の晴れ男晴れ女ﾁｰﾑ
清水智子さん(人生の主要な出来事は全て快晴の女)
武笠梨奈さん(持っている写真は全て快晴の時の女)
松原照正さん(天気予報を覆す50年間雨なし男)

【ほこたて】夢の晴れ男晴れ女VS雨男雨女対決の結果！！ - ﾃﾚﾋﾞみた

M｢こういう晴れ人間がいれば､相手が最強の雨人間であっても､曇りに持ち込めるという実験結果が出ておる｡実に簡単な問題じゃろ？｣
F｢さすがはお父さま｡でも､一つだけ不安な要素が……｣
M｢何じゃ？｣
F｢これって､ﾈﾀ･ｼﾞｮｰｸ･ｶﾃｺﾞﾘｰじゃないんですけど｣

年間雨日数 2010年第一位 石川県
の数字から､ 12日間晴れる確率を計算したところ､

本当は､人口を重みとして平均値を計算するべきですが､
人口の数字もそろえるのが面倒になったので､
単純平均で､
0.20155593

2010年の人口 128057352 だとすると､
25810718.67569736 人､ぐらい居る(居た)んじゃないでしょうか