自分自身の能力。
空を見上げてごらん、太陽が導いてくれるよ。
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ハコサト ●50ポイント ベストアンサー |
時間には、過去、現在、未来の3つがあります。
そして今回の主人公は、過去を断ち、未来へ進もうとしています。
今回はそんな感じで、この曲の歌詞を読んでみたいと思います。
振り向かないでよ 振り返らないで
そこに行けばいい 辿り着けばいい
1連を引用してみました。
私はこの歌詞に「主人公」と「ヒロイン」のふたりを想像しました。
この部分は主人公がヒロインに「振り向かないでよ」と語りかけているみたい。
この「振り向かないでよ」は、さっき私が整理した言葉でいえば、主人公は過去を断とうとしている、ということ。
また「そこに行けばいい」という部分は、主人公はヒロインに未来を目指せばいいとアドバイスしている、ということです。
歌詞 | 時制 | 私のまとめ |
---|---|---|
振り向かないでよ | 過去 | 主人公は過去を断とうとしている |
そこに行けばいい | 未来 | 主人公はヒロインに未来を目指せばいいと アドバイスしている |
ここまでで、未来と過去が出てきました。では現在は、どこかにあるでしょうか…?
私がいいなと思ったのは、4連です。
歌おう よろこびのうたを それぞれの光を集めて
うたは、言葉に旋律やリズムを付けたもの。時間を合わせないと成立しないものです。
だから、うたは現在ととても相性のいい言葉。
うたうことは、“現在”を噛みしめることです。
歌詞 | 時制 | 私のまとめ |
---|---|---|
振り向かないでよ | 過去 | 主人公は過去を断とうとしている |
歌おう よろこびのうたを | 現在 | 主人公は現在を噛みしめている |
そこに行けばいい | 未来 | 主人公はヒロインに未来を目指せばいいと アドバイスしている |
これで、過去、未来、現在の3つが揃いました♪
ここで、表題の疑問に立ち返ってみます。
「戻れないと言うのなら 一体何を信じればいい?」
この文、歌詞の中では8連に登場します。
主人公はヒロインに、過去を断つように言うけれど、ヒロインは過去を断ち切れません。
過去に頼っちゃだめなら、代わりのものは?とヒロインは尋ねています。
歌詞全体の中で、ここだけかぎ括弧でくくられているのは、ここだけがヒロインの言葉だからです。
それに対する主人公の答えは、現在? それとも未来?
私は未来だと思います。主人公は歌詞の中で繰り返しこう言っているから。
そこに行けばいい 辿り着けばいい
そこに行けばいい 歩き出せばいい
こんな風に。
そんな未来の先にあるのは、
そこに行けば逢える 本当の言葉
動き出した幾重の夢 僕らきっと笑いながら
「本当の言葉」であり、「幾重の夢」です。
主人公の言い方だと「よろこびのうた」は未来にたどりつくための手段であって、
大事なのはあくまで未来なんだなっていう風に私は思いました。
だから、
結論:
Q.戻れないと言うのなら、一体何を信じればいい?
A.本当の言葉 or 幾重の夢
です!
ところで。
残された時間の中 僕ら生きてくんだこの日を
ふたりは卒業が間近なのかな、と私は想像しました。
今回の歌詞では卒業を控えて過去が断たれてしまうとき、目指すべくは未来です。
でも、どんなときも未来を目指すのが正しいわけではないよね。
AKB48『GIVE ME FIVE!』はご存じですか?
この曲は卒業を歌っていますが、主人公が大事にしているのは、未来ではなくて現在です。
また、私がいま読んでいるEXILE『道』では、主人公は過去にすがったままみたい。
こんな風に、同じ卒業を歌った歌でも、その捉え方は歌詞によってさまざま。
だから歌詞って楽しいなぁ、って考えています♪
その先に道があるということ