「嫌い」を努力で、 と解釈したうえでの回答になります。
努力することで「嫌い」の度合いが薄まるようになることは出来ると思います。
ここでの【努力】には自己暗示も含みます。
この自己暗示によって「嫌い」の度合いが薄まり、いつしか無くなることを
「克服」と解釈してよろしければ 【可能】 といってもよろしいかと考えます。
努力というか、好き嫌いを解消する方法がないかと言えばあって、それはその食材使ったおいしい料理を食べることですね。
嫌いな食材を嫌いなのは、それを使ったおいしい料理を食べたことがないからってことは大いにあります。
個人的な経験でいうと、ピーマンは小3ぐらいのときまで嫌いだったけど揚げたての天ぷらにしてもらったやつがすごいおいしくて、以来ピーマンごと好きになったし、カキは大人になるまで嫌いだったけど高級店の生ガキとカキフライがあまりにも美味で、やはりカキごと好きになりました。そんな感じ。
個人的な経験でいえば、努力というより「工夫」で克服できることがあります。
味や形や食感が苦手な場合、それらの特徴が目立たなくなるような調理法にして、
「食べられる、おいしい」と感じる機会を重ねていくのもひとつの方法ですし、
逆に、その食材の特徴が際立っているけれどもものすごくおいしい料理で食べたおかげで苦手意識がなくなったこともあります。
知人の子どもが魚嫌いだったのですが、学校で食育絵本を読み聞かせてもらってから
食べるようになった、という話を聞いて、「そんなことで克服できるものなの!?」
と面白く思ったこともあります。
(↓いわしの絵本、と言っていたので、たぶんこれかも。)
食べさせる側の努力か、食べる側の努力か…?
前者としておきます
山菜も天ぷらだと食べやすいです。
科学的にいうと、天ぷらは多量の油で、タンニンなどのしぶみ成分がもともと水溶性であるのを、水に溶けないようにかえてしまいます。
タンニンに限らず、口に合わない成分は他人には意識できない量でも気になるものですから、加工方法を根本から変えた方がよいです。
他にも、タンニンをヒントにして考えると、大量の水にサラす、一度日干しにする(水を少なくして結晶化させる)、塩漬けで脱水、などの方法もあります。
ブドウや柿も生より干しが好きという人もいますし、逆に干しより生に限るという人もいます。
渋柿をアルコールで処理するというのもあります。
浸透圧を利用した皮付き果実の果実酒は余計な成分を残して香りだけを抽出します。
むかしから食品加工にはいろいろな細かい工夫があります。
つまりそれだけしないと克服できないのが食物の好みという個性なのです。
風味より手間暇が問題なら筋をとったサヤインゲンの冷凍や、骨をぬいたアジなどが市販されているので、それを利用するのが一つ。バーミックスでペーストにして豆腐と味噌をまぜて味をごまかすとかも可能でしょう。
手間もカネもかけられない場合と、本当にどんな加工をしても風味が嫌いである様子なら、「これは軽い食物アレルギーなのだ、タンパク質などの巨大分子があわないのだ」とおもって「あきらめる」方向がいいとおもいます。
事実わたしはそうしています。(自分一人が好きなものは自分一人で食べる。昨夜のたこ焼きも、たこ入りはひとりじめしました)
蝦が虫の仲間だとかいうデマで心だけきずつけられたのが問題なら、食べさせる努力というより、まわりが普通に食べる努力をやめなければ、そして美味しければまた食べます。
親が努力すれば子供が東大に入るわけじゃなし(ベイリーさんとこは冗談じゃなく東大を視野にいれてそうですが、ならハーバードでもMITでもたとえにしてください)。子育ては諦めも肝心です。
最近知ったのですが卵の白身は生のまま摂取すると黄味のビオチンというアミノ酸(アレルギーを防止するといわれる)と強力に結合して吸収を阻害します。
なんでも「とろとろ」「半熟」にしようとしたり、馬刺しという日常食じゃないもので食中毒を出す世間の風潮もおかしいです。「みんなが食べてるから」と世間に自分を合わせるべきではありません。自分の好き嫌いを尊重する(角をたてずに)方法をおしえたほうが絶対にいいです。
===
当人ですかー。
うちのダンナは元来は葱が食べられなかったのですが「努力により」そば等の薬味葱が食べられるようになったと自己主張しております。また同じようにわさびがダメだったのですが今では山盛りに寿司に載せます(アブラナ科がたべられなかったダンナにとって唯一のイソチオシアネート源でした)。たまには試してみる程度の努力は必要かとおもいます。
ただ、ダンナは唯一食べられる海草であるワカメ、それもひとつまみをこえて食べると絶対に下痢をするのですが、毎回社食ウドンでワカメトッピング無料だといって載せすぎて下痢してるようです。…それは努力じゃなくて悪いクセなので避ける方向に頭を切り替える「努力」もしてほしいです。