冷戦時代の東欧のニオイがビンビンにするヤツです。
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
超ベストセラーですが今読んでも面白いですよ。
こちらはどうでしょう。
庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』
東大入試が学生運動(!)によって中止になり、受験できなくなってしまった主人公の日常を、軽やかな一人称の語り口調で描いています。冒頭の
ぼくは時々、世界中の電話という電話は、みんな母親という女性たちのお膝の上かなんかにのっているのじゃないかと思うことがある。特に女友達にかける時なんかがそうで、どういうわけか、必ず「ママ」が出てくるのだ。
なんていかにも昭和だなあ、という感じ。
田中康夫『なんとなく、クリスタル』
当時(1980年)は特に好きじゃなかったけれど、今読み返すといろいろ面白いかもしれない、と思います。(この質問でふと思い出しました。)
未来都市での生活を描いた小松左京の子供向けSFです。
空中都市008 アオゾラ市のものがたり (講談社青い鳥文庫)
昭和時代にどんな21世紀を想像していたかがわかって楽しいです。
そして、これはとてもすごいことなのですが、当時全然想像されていなくてSFにもほとんど登場することがなかった小道具が登場しています。
携帯電話です。