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魅力的な時空の旅人が登場するフィクションを紹介してください。
古今東西、ジャンルは問いません。
どんなところが素敵か、熱烈に語ってくださいね。

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●質問者: libros
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 書籍・音楽・映画
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 19/19件

▽最新の回答へ

質問者から

タイムトラベラー、タイムリーパー、テレポーター、超高速移動する人、長期間冷凍睡眠した人…
常人には越えられない時間や空間を越えた人ならおおむね何でも歓迎です。
××は読みました・見ました、というコメントを書くかもしれませんが、私が未見かどうかではポイント差をつけません。有名な作品でも気にせず挙げてください。
既出とかぶる回答は、魅力を独自の言葉で熱く語っていればOKです。(「自分も上と同じ意見です」はNG)


1 ● dk4130523
●15ポイント

こんばんは。口火を切ります。

宮部みゆき「たった一人」の探偵河野と、おそらく同じ系譜にあたる「蒲生邸事件」の平田次郎、それから半村良「戦国自衛隊」の伊庭義明を推したいと思います。このお題を耳にしてこの1週間にいろいろと読み返したのですが、この3作は僕にとっては頭一つ抜けています。共通するのは「歴史の自同律」に立ち向かって精一杯力を尽くして負けていくところ。中身は、3作とも何をどうしゃべってもネタバレになるので、まずは控えます。

とり残されて (文春文庫)

とり残されて (文春文庫)

中でも「たった一人」(『取り残されて』所収)の河野/梨恵子が僕にとってはベスト。宮部さんの文章がつっかえつっかえしているんです。終盤、がちがちに力が入っている。当時の宮部さんはどうしても「そのこと」を伝えたかったのでしょう。解説の北上次郎さんが見事に感化されているのも面白い(僕も通勤電車で感極まりました)。半村良も、軍隊とか天皇制に対してどうしてもいっておきたいことを、登場人物の科白や地の文で記しています。

ちょっとだけあらすじを。「たった一人」は、どういうわけか無性に気になる夢を見る25歳の地味なOL梨恵子が、夢にせかされるようにして初老の探偵河野を訪ねる不思議で鮮烈な話。「蒲生邸」は、さえない予備校生尾崎君が、宿泊先のホテル火災(ホテルニュージャパンからの着想かな…)を、タイムトラベラーの資質をもってしまった平田次郎に助けられ、昭和11年(雪の226の東京)にスリップし、女中勤めをするふきさんと淡い恋に落ちる話です。どっちもちょっと違うんですけど、「つかみ」としてはそういうことにしてください。「戦国自衛隊」は、あらすじ不要ですかね。演習中の陸上自衛隊の一団21名が戦国時代に時滑りするんです(対峙する長尾景虎と家臣の対応が見事です)。もし手に取る場合は、原作と、1549がつかない千葉真一のほうを見てください。

蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)

戦国自衛隊 (角川文庫)

戦国自衛隊 (角川文庫)

みんな負けていくんです。負けを引き受けるその潔い、あるところではニヒルな、しかし耐える姿に、再読/再視聴して、つくづく魅入られたこの1週間でした。

あと2作ほど用意しています。みなさまの紹介文を拝読して、場合によっては妙な角度から切り込ませていただく覚悟ですw


librosさんのコメント
はっ早っ!! 素早い回答ありがとうございます。 「とり残されて」「蒲生邸事件」は大好きな作品で挙がってうれしいです。 「戦国自衛隊」もあらためて読み返したくなりました。 まだまだお手持ちのカードがたくさんありそうで、ワクワクしております♪

dk4130523さんのコメント
ありがとうございます。書いてからわがツンデレ振りに気づきました。「戦国自衛隊」もっとほめたいw えっとですね、伊庭義明は知(智)将です。なぜかは、お読みになった方にはわかる深い理由があって書けないのですが、こういういい方ならありかな、「信長の野望」に必要な知略は「戦国自衛隊」の伊庭の行動に詰まっているといっていいw タイトルがよくないんです。「戦国自衛隊」って角川映画そのまま。NHKは大河ドラマでやるべきです。何のこっちゃ。ほかのカードも繰っておきます!

2 ● goldwell
●25ポイント

※いつもに増して長文注意


さてタイムスリップ(タイムトラベル)作品というものはその現象からしてSF的であり、内容によっては本格的歴史ものにもなったり、冒険・恋愛・ミステリ・コミカルな要素も取り入れたりと多種多様に及んでいます。
さらに一口にタイムスリップの手段も様々です。
王道としてはタイムマシンですが、そんなものがなくても雷だの嵐だの隕石の落下だの磁気の乱れ(?)といった自然現象が関係することが多いですが、トンネルを抜けたり水の中に落ちたり階段から落ちるといったアクシデント、ラベンダーの香りを嗅いだり寝て目覚めただけだったり、中には生まれ変わりだったり本人の生まれつきの体質だったり気合によって時空を跳んでしまう。
対象が過去/未来はもちろんのこと、決して史実通りではなくパラレルワールドとして似ているがどこか違う世界だったり、全く違う進化をとげた世界さえあり。
オーソドックスに一人旅が多いけど、団体さんご一行もあり、利害が対立する人(集団)同士というお節介な設定、はたまた日本列島まるごとという破天荒なものまで。
まぁ今回は魅力的なタイムトラベラーということなのでほぼ一人か数名に絞られるかと思いますが。
せっかくの機会ですから、様々な傾向から質問の趣旨に合いそうな作品を紹介していきたいと思います。


1.過去へ
やはりタイムトラベルものの多くが時間を遡る内容になりますね。
そこでタイムトラベラーの行動は設定により大きく分かれます。
歴史知識を持っているか持っていないか(もっと細かく言えば歴史マニアだったり、教科書程度だったり歴史音痴だったり)。
さらにその行動としても、歴史に積極的に介入するか、しないようにするか。
前者は生き残りのためだったり特定の目的(誰かを救うなど)を持つ確信犯的であることが多いようです。
後者は逆に歴史を変えてしまうことによって自分が消滅したり元の時代に戻れなくなることを恐れたりしつつも結果的に変えてしまうことが多かったりします。
歴史を変えていたつもりが結果的には大きな流れは変えられなかったという、いわゆる歴史の修正力もよく見られます。
そのあたりで主人公の行動の結果によって歴史がどう動くか、主人公や周囲の人物の運命はどうなるのかがストーリーの醍醐味ですね。


?自分が誕生するより過去の時代へ
私の知る限り過去へのタイムスリップとして多いのが日本は戦国時代(安土桃山含む)、日本海外共通で第二次世界大戦前後です。
戦国時代ものの走りはdk4130523さんが既にあげている半村良の『戦国自衛隊』でしょうか。
個人的には映画(1979年公開版)で千葉真一演じる伊庭三尉が恰好良かったですが、内容的には原作小説(および田辺節雄による忠実な漫画化)の方がストーリーがしっかりとまとめられて断然良いです。
最近の戦国ものであれば一人戦国自衛隊とも言える『戦国スナイパー』の笠間慶一郎二等陸曹を挙げたいところなんですが、「魅力的な架空の飛び道具の使い手を紹介してください。」で回答してましたね。
『戦国自衛隊』(原作)はネタバレすれば一種のパラレルワールドであり、積極的に歴史介入した結果が実は…というオチが秀逸であります。
『戦国スナイパー』はなんせ一人だし本人が歴史介入に消極的ですが、実は影響しちゃってるらしい。結末がどうなるかはわかりませんが、織田信長という存在自体が歴史の鍵を握るだけにこの時代の中で笠間慶一郎がはたす役割に目が離せません。


前置きが長くなりましたが、第一弾はあまり知られてなさそうなところで『もしかして時代劇』を紹介します。
モデルを目指すヒロインの美雪は一切勉強する気ゼロのため、歴史知識皆無。
そんな彼女がひょんなことで北庄落城直前の茶々姫(後の淀君)と入れ替わってしまうのです(その後史実通り3姉妹で秀吉の元に行く)。
自分がどのような境遇にいようが茶々姫(美雪)はその天真爛漫さとお茶目ぶり(言い換えれば天然ボケ)で秀吉や家康といった有名武将を振り回し、美雪と愉快な仲間たちの活躍によって歴史を作ってしまう。
そのマイペースというかお気楽ぶりは数あるタイムトラベラーの中でも随一と言ってもいいでしょう(笑)
ギャグテイストでありながら、歴史好きでも楽しめる演出がさりげなく施されているのが嬉しいですね。

もしかして時代劇 (ハヤカワ文庫JA)

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http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20090104/1231069231


ここでいきなりアニメにいきますが、実はクレしん映画はタイムスリップを扱った作品がいくつもあって、中でもお薦めは子供向けアニメとは思えないほどのクオリティとして評判が高い『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』。
なぜか戦国の世にすんなり馴染んでしまうしんのすけ始め、最後の合戦における野原一家の活躍が目覚ましい。しんのすけを切ろうとした敵武将に対してダイエット器具で防いだみさえの場面は今でも笑いと涙と共に鮮烈に目に浮かびます。
それにしんのすけに「おまたのおじさん」と呼ばれてしまう不器用だけど戦になると無類の強さを誇る井尻又兵衛と廉姫との身分を超えた恋の行末にも注目です。
あえて子供向けとしてはふさわしくない結末にしたのも、しんのすけ達がタイムスリップした意味を考えれば自然な流れであったのだと気づかされます。

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 [DVD]

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http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20101204/1291463523


日本の他の時代を取り上げたものとしては『君の名残を』がかなり良かったです。
現代の高校生の男女三人が落雷をきっかけに平安時代末期にタイムスリップ。
バラバラになってしまった彼らは現代に戻る術も知らず、それぞれの出会いもあって時代の中に溶け込んで暮らしていかざるを得なくなります。
たまたま部活で剣道をしていたことが身を助けるのですが、やがて源平争乱の時代の中で歴史に名を残す役割を背負うことになり、長い年月を経て再会した時には互いに対立する勢力としての立場になってしまったのでした。
タイムトラベラーの生きざま自体がそのまま歴史として残ることになるという珍しいパターンです。
それゆえストーリー的には先が予想できてしまうのですが、それでも最後まで三人の行末には目が離せない。歴史の流れの中であがく三人それぞれの想いもあいまって大変優れた作品となっています。

君の名残を

君の名残を

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20101211/1292074086


タイムスリップ小説に限らずSFオールタイムベストとして挙げられる某海外猫小説がありますね。
しかし私はあえて猫とタイムスリップならば、瀬名秀明による小説を紹介します。

八月の博物館 (角川文庫)

八月の博物館 (角川文庫)

時の冒険は一人きりの場合が多いですが、時には素敵な相棒がいることでその楽しさが倍増するわけで。
主人公は十代前半の少年。ある夏の日、いつもとは違う道を選んだら森の中に迷い込み、不思議な博物館を見つけてそこで出会った少女と黒猫とともに遺跡発掘最中の19世紀のエジプトに旅するという物語です。
主人公に感情移入しやすい点と、幻想的な一夏の冒険を終えた後の切ないラストが秀逸である点でこれも入れさせていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110319/1300540953


第二次世界大戦ものは歴史改変に重点を置かれているのが多くて、タイムトラベラー個人にスポットが当たることは少ないです。
そんな中で魅力的なヒロインが描かれているのが『エリアンダー・Mの犯罪』
いわゆるパラレルワールドものであり、ある犯罪行為によって歴史を変えたエリアンダー・モーニング(死後、意識を持ったまま生まれ変わる)と、祖母が残した創作とは思えない精緻な架空(実は改変前の歴史)史料の謎をつきとめようとする孫レスリーの二人の女性の物語が交互に描かれます。
壮大な歴史ミステリに切ないロマンスが巧妙に組み込まれています。
『タイムマシン』のH.G.ウェルズが意外なところで脇役として出てくるのも著者の悪戯心でしょうか。

エリアンダー・Mの犯罪 (文春文庫)

エリアンダー・Mの犯罪 (文春文庫)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110410/1302441801


欧州史では『ジーンズの少年十字軍』
タイムマシンで中世へお試しの旅をしたものの、とんだアクシデントで戻れなくなり、ドイツから聖地へと向かう少年十字軍に合流することになった少年ドルフ。
現代人から見れば不合理がまかり通る時代の中で、目の前の少年少女たちを救うため、主人公は現代の知識を元にグループのリーダーとして立ち上がるのです。
といっても本来十字軍を率いていた羊飼いの少年や頑迷な修道士を始め、少年少女たちを狙う盗賊や各地の領主、それに山越えでは飢えや寒さにも悩まされて前途多難。
幾度となく挫けそうになるも主人公はそのたびに知恵を絞り、仲間とともに何とか乗り越えてゆく、そんな手に汗を握る展開が待っています。
元々は中学生以上のティーン向けとして書かれたものなのですが、大人が読んでも充分に楽しめる内容となっていますね。

ジーンズの少年十字軍〈上〉 (岩波少年文庫)

ジーンズの少年十字軍〈上〉 (岩波少年文庫)

ジーンズの少年十字軍〈下〉 (岩波少年文庫)

ジーンズの少年十字軍〈下〉 (岩波少年文庫)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20140125/1390660491


それに積極的な歴史改変に関わる小説としては『闇よ落ちるなかれ』
西ローマ帝国滅亡後のイタリアにタイムスリップした考古学者が何とか中世の闇に落ちるのを防ぐべく、いかにして徒手空拳の状態から出発するか。
日本人としてはあまり馴染みの無い初期中世の様子や人物が生き生きと描かれており、現代の知識をもとになんとか歴史を変えんとする主人公との奮闘が見どころです。

闇よ落ちるなかれ (ハヤカワ文庫SF)

闇よ落ちるなかれ (ハヤカワ文庫SF)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110925/1316953379


ぐっと身近な時代を対象にしているのが『風が吹けば』
21世紀の高校生がタイムスリップしたのは25年前の1984年。
主人公の時代ではおじさんおばさんだった人たちが同世代で、青春を謳歌している姿にびっくり。21世紀とはまったく違うアイドル・ツッパリ・ゲームウォッチ・レコードといった若者文化に更にびっくり。
けれど同世代ゆえか、主人公がいつの間にか80年代に馴染んでゆく過程が楽しいです。
クールで無関心を装い、熱くなることはダサイと思っていた主人公が1984年では仲間とともに熱くがむしゃらに過ごしてしまうゆくのが微笑ましい。
80年代に青春を過ごしたおっさんホイホイ作品です。

風が吹けば

風が吹けば

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110918/1316353472




?過去の自分自身
『リプレイ』
43歳の主人公は突然の心臓発作に襲われて死亡。そして気がついたら死ぬ前の意識を保ったまま18歳に戻っていた!
たまたま覚えていた競馬やスポーツの記録をもとにギャンブルで一山当て、ビジネスの世界でも成功を収めるのですが、43歳を迎えた時に死が訪れて再び18歳(微妙に前回とはずれてる)に戻ってしまいます。
どんなに成功した人生を送ろうがある時点で強制的にリプレイされてしまうというのがこの作品の特徴であり、人生のやり直しという千載一遇のチャンスを得た天国から永遠の時間のループに嵌っていたという地獄への落差が激しい。
そんな中で転機となるのが同じ境遇を持つヒロインとの出会いであり、やがてリプレイの果ての二人の運命が気にかかる。
リプレイし続けたからこそ先のわからぬ人生を大事にしたいと思わせる結末。
人生の時間遡行をテーマにした中では外せぬ名作です。

リプレイ (新潮文庫)

リプレイ (新潮文庫)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110120/1295529570


『七回死んだ男』
主人公はランダムに選ばれた日を9回繰り返すことになる「時間反復落とし穴」という特異体質を持っており、たまたま一族が集まった日に遭遇。元の一日とは違う行動を取ったために死ぬ予定になかった祖父が殺されてしまう。
どうやら祖父が遺言を残していたことが原因のようだが、いったい誰が何のために祖父を殺したのか?
残り8回の時間反復の間に犯人を見つけて祖父の死を防ぎ、元通りの一日として過ごさねばならない。
同じ時間を繰り返すという特殊な設定でありながら毎度毎度の展開も捻られており、厄介な運命を背負ってしまった主人公とともに一風変わった謎解きが楽しめる作品です。

七回死んだ男 (講談社文庫)

七回死んだ男 (講談社文庫)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110514/1305384664


『遥かな町へ』
主人公の中年男性が故郷で墓参りした際に気を失い、気づいたら中学生の時代に戻ってしまっていた。
もしも今の意識を保ったまま過去の自分に戻れたら?と夢想するのは中学生か高校生という人が多いのではないでしょうか。
では実際中身が48歳の中学生とはいかなものか?と描いています。
未来を知る大人の精神であることは色々と有利である反面、子供であれば知ることも無かった大人の事情もわかってしまう切なさもあるようです。

遥かな町へ (ビッグコミックススペシャル)

遥かな町へ (ビッグコミックススペシャル)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20130720/1374330795


2.未来へ
過去へのタイムトラベルと比べると、どうしてもその世界観が限定的かつ想像に頼ることになる現代→未来のバージョンは少ないです。
過去未来の行き来という形になりますが、『クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ 』では時間遡行を行うとその反動により、遥か未来に跳ばされてしまいます。
同じ場所なのに知る者は年老いてしまっている(または全く存在しない)時間の流れの残酷さ、それでも大事な人を守ろうとする健気なタイムトラベラーを描いていると言えましょう。

クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ (ソノラマノベルス)

クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ (ソノラマノベルス)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20101023/1287841848


過去から現代へという形も含めれば結構ありますね。
『ライトニング』
薄幸の美少女が絶体絶命の危機を迎えるたびに雷鳴と共に救いに現れる謎の男。
実は時間旅行装置を開発したナチスの一員だった…。
タイムマシンを用いた正統派スリル&サスペンスの傑作です。
惚れた女のためなら職務を投げ出し時空を超え人の運命さえ変えてしまうのです。ハッピーエンドならばそれでいいんです!
まぁヒーロー&ヒロインを追うナチスが典型的な悪の組織として書かれているのはご愛嬌。
http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20120421/1335018593

ライトニング (文春文庫)

ライトニング (文春文庫)




『テルマエ・ロマエ』は映画(1作目しか見てないけど俳優陣が濃い)にもなっているのでご存知かもしれませんが、魅力的なタイムトラベラーということでしたらこの浴場設計技師ルシウス・モデストゥスを挙げたく思いまして。
水に落ちて溺れるたびに現代日本の浴場にタイムスリップ。言葉が通じなくとも時空や文化のギャップを超えて(勘違いして)日本でお馴染みのものを毎回ローマの浴場で再現されてしまうのには思わずニヤリとしてしまいます。
中世のヨーロッパ人はあまり風呂に入らなかったそうですが、古代ローマ人は日本人みたいに本当に風呂が好きだったんだなぁ。

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)




変わり種としては意識のみが未来の自分自身になってしまうという『スキップ』
女子高生がある日突然意識を失い、気が付いたら25年の時が過ぎ、42歳になっていた。
結婚していて年頃の娘がいて、知らないオジサンが夫になっていて・・・。
正直、同じ立場になったら心が折れて自暴自棄になってしまうかもしれません。
主人公もたいそう混乱するのですが、家族の理解とサポート、それに本人自身が理不尽な状況を受け入れた上で前向きに乗り越えていく、その姿に心打たれる物語です。

スキップ (新潮文庫)

スキップ (新潮文庫)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20071114/1195046913




3.その他
タイムトラベラーが偶然または故意による一般の時間旅行者とするならば、それとは別に時間旅行が可能な世界ではその力を悪用しようとする時間犯罪者およびそれを取り締まるタイムパトロールという組織が存在したりします。
私の知るかぎり、その元祖にあたるのがポール・アンダースンによるそのままずばり『タイムパトロール』ではないかと思われます。

タイム・パトロール (ハヤカワ文庫 SF 228)

タイム・パトロール (ハヤカワ文庫 SF 228)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110326/1301131230
そしてそのオマージュ&発展系として豊田有恒のタイムパトロールシリーズがあるし、小松左京もコメディタッチの『時間エージェント』(リクルートされてタイムパトロールとなった主人公と女性上司とのやりとりがなんとも愉快)を発表しています。

時間エージェント (新潮文庫 こ 8-5)

時間エージェント (新潮文庫 こ 8-5)

http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20101127/1290863908
未来を知ることは強力なアドバンテージになるわけで、金儲けや敵対者の排除など、やりようによってはいくらでも悪いことに使えてしまえるのです。
でもその結果歴史が無茶苦茶になっては困りもの。時間犯罪を取り締まる正義のタイムパトロール頑張れ!






と言いたいところですが、昔からひねくれものの私は余程の場合を除き、単なる歴史改変くらいならば悪役たる時間犯罪者の方を応援してしまいたくなるのです。
私が十代の頃読んで特に思い入れがあるのが豊田有恒の『異聞・ミッドウェー海戦』。

異聞・ミッドウェー海戦―タイムパトロール極秘ファイル (角川文庫)

異聞・ミッドウェー海戦―タイムパトロール極秘ファイル (角川文庫)

海上自衛隊の護衛艦をタイムスリップさせるという力技で日本軍のミッドウェー海戦勝利を目論む表題作(ミッドウェー海戦は歴史改変の作品によく取り上げられるのですが、かわぐちかいじの『ジパング』の冒頭もそうでしたね)。
東京大阪に挟まれて第3の都市扱いが不満な名古屋人が尾張藩主徳川宗春公に経済政策を授けて名古屋繁栄を目論む「尾張名古屋異聞」→ちなみに時間犯罪者の名乗りは掛院都(ケインズ)(笑)
他に本能寺の変や壬申の乱の歴史改変を目論む者たち。
未来の知識・技術を用いてあと少しで歴史改変がなるいいところで現れるタイムパトロールこそお邪魔虫だと思ったものです。


同じような理由で子供の頃は『タイムボカン』も悪役トリオ(マージョ、グロッキー、ワルサー)を応援してました。
f:id:goldwell:20141219233304p:image
毎回毎回いいところまでいくのに自滅に近い形で負けるのが悔しかったものです。まぁその負けざまも彼らの愛すべき点なんですけどね。
一度だけタイムボカンが負けた時はたいそう喜んだものでした(おいおい)。

タイムボカン DVD-BOX1

タイムボカン DVD-BOX1






以上、長々と書いてしまいました。
せっかくリクエストを実現していただいた質問なので、だいぶ欲張ってしまいました。
さすがに大好きなジャンルだけに考えている内にあれもこれもと出てきて止まらなかったです。
一応これでも誰もが思い浮かべる名作や原作→映画・ドラマ化された有名作品はあえて外すなど絞ったつもりなんですが、各種タイムトラベラーを語る上でそれを徹底するのはさすがに難しかったですね。
往々にしてタイムスリップ作品はタイムトラベラー自身よりも、その時代人の方が魅力的に描かれていることもあります。
それも含めて紹介しきれなかった作品については、タイムスリップ小説まとめという記事があるようですので、お暇な時に見てはいかがでしょうか。


※一部誤字などを訂正しました(12/21 18:00)


dk4130523さんのコメント
時間エージェント懐かしいですね。

goldwellさんのコメント
小松左京も時間SFがたくさんあるんですけど、質問の趣旨に合う作品が見つからなかったというか、読んだのがかなり昔なので記憶を辿れなかったというか…。

librosさんのコメント
おお、熱烈な回答ありがとうございます!たいへん嬉しいです。 思いのほか既読が入ってるのは、かなり私の好みに寄せてくださってるのかなあと思ったり。お心配りが有り難いです。八月の博物館は[http://q.hatena.ne.jp/1309434862#a1082528:title=魅力的な猫小説]でも紹介してくださいましたね。未読の作品もたくさんあるので、いろいろ楽しみです。

goldwellさんのコメント
やや、『八月の博物館』は最後まで入れるかどうか迷っていたのですが、3年前にしかも既読なのにベストアンサーいただいた回答でしたね…。失礼しました。 「魅力的なタイムトラベラー」が登場、かつ内容も優れているという観点で選ぶと、おそらく私とlibrosさんは好みが近くてこういう結果になるのかもしれませんね。

dk4130523さんのコメント
「テルマエ・ロマエ」大好きですが、あれがタイムトラベルという感覚がなかったのはなぜw 的な。そういえばそうですよね。「天は赤い河の」との符号に、はたと思い至りました。水面は危険?w

goldwellさんのコメント
タイムトラベルの手段として『テルマエ・ロマエ』の水落ち→風呂は新しいなと思っていたのですが、『天は赤い河のほとり』という先駆者がいたのですね。 少女漫画系は苦手分野なんで知らなかったですよ。

たけじんさんのコメント
タイムボカンは挿入歌の数々が大好きでした。山本まさゆきは天才です。

3 ● Gleam
●12ポイント

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質問に対して、こちらの作品を挙げるのは王道すぎて気が引けるのですが、80万年後の世界を描くという発想の大胆さ、新作のほうの特撮のレベルの高さなど、紹介させていただく価値はあると判断しました。

ジュマンジ コレクターズ・エディション [DVD]

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猛獣が都会の街を走り回るシーンが圧巻です。

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映画版「ドラえもん」の中での傑作です。
アマゾンのレビューもぜひお読みください。

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実写版もアニメ版も観ましたが(笑)、なぜかアニメ版のほうが感動しました。
自分でも不思議です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%91%E5%A5%B3_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E6%98%A0%E7%94%BB)


librosさんのコメント
王道な回答ありがとうございます。こういうのも嬉しいです。 ジュマンジもいいですね。[http://www.ehonnavi.net/ehon/4816/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B8/:title=絵本版]も好きです。 アニメ版時をかける少女もなかなか良かったです。

4 ● mugihika
●8ポイント

時空の旅ということならドラえもんが真っ先に浮かんだんですけど、既に出ているので割愛して、

さよなら私
岡田 惠和脚本の作品です。
書籍化、DVD化はされてないみたいです。

主人公かおると親友とが入れ替わってしまい、性格も生活もまるで正反対の二人がかおるの旦那と三角関係に。
しかし、友情は崩れず、そんな時に乳がんで余命宣告を受けて困惑するかおる。
自分の身体は死んでしまうが自分は生きている。
とても面白い作品でした。

宇宙戦艦ヤマト

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言わずと知れた名作ですね。
ワープという現象をこのアニメで知り、ワクワクしてました。

バック・トゥ・ザ・フューチャー ベストバリューDVDセット

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マーティと博士が改造したデロリアンで未来や過去へ行って現実が変わってしまうというドタバタ劇ですが、何度見ても面白いですね。


librosさんのコメント
「さよなら私」はwikiの記事を読んだ範囲では誰が時空を超えてるのかよくわかりませんでした(^_^ゞ ヤマト、バックトゥザフューチャーは名作ですね。

たけじんさんのコメント
今年、マーティが現れるんだよ、会いにいかないと。 ドクにあやまっておこう。ゴミをエネルギーに変える装置と、ホバーボードはできていないんだ。

mugihikaさんのコメント
そうなんだよね、今年来るんだよね。 実はね、ゴミをエネルギーにするのはもう出来てるんだよ。 バイオリアクターっていう装置。 http://www.kajima.co.jp/news/digest/aug_2001/tokushu/toku01.htm 車に積めるほど小さくはないけどね。 マーティは今の時代病気になっちゃってる事を知ったらがっかりするかも。。。

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