美形だらけというのはマンガでも実はつくりだしにくい状況でした。
自然に説得力をもたせて美形だらけの状況を描くということが難しかったからです。
美形だらけの状況をつくりだすと昔は不自然、エロゲー、(逆)ハーレム、ハンコ絵などと
散々揶揄されたものでした(実際、絵を書く人はまず美形から書けるようになり、醜い顔を
書けるのはかなり画力をあげたあとになりますから、敢えて美形にこだわる人は
ストーリーも人物も上手く書けないといわれていました)が、
今は全体的な画力が底上げされ、
美形顔をつかいつつも年齢を表現したりハードボイルドみたいな
ストーリーを構築する(=美形のはらわたまで描ける)人が増えたため、
「美形=モテの記号」がくずれ
「美形=そのひとの単なる画風」として受け止められているのではないでしょうか。
ま、もっとわかりやすくいうとガンガン系とラノベ系ががんばったからじゃない?
むかしはこなみしょうことかおおぐれいと、でんえいの桂さんくらいしか美形美形しい漫画家があんまりいなかったけど、
魅力的なものはみんなマネするから。
こういう話は具体例をださないと発散するだけだと思う。
あなたがマンガの萌えキャラとか美少女キャラを見て、それが美人だ・・って感じるのは多分に「慣れ」が影響しています。
目を強調して鼻を目立たないようにあるいは描かずに、その他のお約束を守って描けば美人キャラになります。
しかし、これはデフォルメされたキャラで、キャラの力によって現実感を持っている、謂わば人の頭の中にだけある存在です。
どういう事かって言うと、目を大きく描けば美人に感じるようにあなたを含めてマンガを読んでいる人は全て慣らされているわけです。
マンガ目ってやつですね。
だから、抽象画と同じで、条件反射とでも思えば、反射作用を利用する手口も理解できると思います。
漫画描きは多くの人が魅力的だって感じる絵を描いているだけなんです。
醜いキャラなど誰も見たくない。
デッサンが狂ったキャラでも、読者を狂ったデッサンに強引に慣らしてしまってキャラ立ちさせてしまえば商売になる世界です。
業界やクリエーターは適応したにすぎません。
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匿名回答4号 ベストアンサー |
雑誌も多いですし、プロでなく副業的に絵を描かれる、趣味として描かれる「絵師」が増えたからというのもあると思いますし、ギャルゲー乙げーの認知度も上がりましたし、マンガ、アニメ、ゲームが日本の文化として認められてきましたし、それらによってイケメン、美少女の需要も供給も爆発的に増えたんだと思います。属性とかの概念ができたり、パターン化してしまってどれも同じに見えるんですよね。もっとそのキャラクターの人生のレベルで性格を練れば良いのかな?ただツンデレヤンデレ貴族系と役割を振っていけばクローンばかりになってしまうんでしょうね。