英文ですが、下記の文献など参考になるのではないでしょうか。:
Anderson, Christopher P. "The Name Game." New York: Jove, 1979.
Ellis, A. and M. Beechley. "Emotional Distrubance in Children with Peculiar Given Names." Journal of Genetic Psychology 85 (1954)
Feldman, Harold. "The Problem of Personal Names as a Universal Element in Culture." American Imago 16 (1959)
Garwood, S. Gary. "First-name Stereotypes as a Factor in Self-concept and School Achievement. Journal of Educational Psychology 68 (1976)
Hartman, A. Arthur, Robert C. Nicolay, and Jesse Hurley. "Unique Personal Names as a Social Adjustment Factor." Journal of Social Psychology 75 (1968)
Houston, T. J. and F. C. Sumner. "Measurement of Neurotic Tendency in Women with Uncommon Given Names." Journal of General Psychology 39 (1948)
Murphy, William F. "A Note on the Significance of Names." Psychoanalytical Quarterly 26 (1957)
Savage, B. M. and F. L. Wells. "Note on Singularity in Given Names." Journal of Social Psychology 27 (1948)
Smith, Elsdon C. Treasury of Name Lore. New York: Harper and Row, 1967.
Strumpfer, D. J. W. "The Relationship Between Attitudes Toward One's Name and Self-esteem." Psychological Reports 43 (1978)
Strunk, Orlo, Jr. "Attitudes Toward One's Name and One's Self." Journal of Individual Psychology 14 (1958)
いずれも"Names and Personality"という下記リンクの記事などの
参考文献になっていました。:
http://www.behindthename.com/articles/2.php
平凡な名前の人の方が目立ちたがり屋の傾向があるという研究のニュースは見たことがあります。
http://www.hatena.ne.jp/
こんにちは。
つい最近、ちょうど該当する分野の本を読みました。
この本です。
この本では、ことばの音のサブリミナル効果についての研究です。
具体的には、日本語の音をローマ字で表記することで母音と子音に分け、
それぞれの特性の総和として単語にひそむ
「サブリミナル・インプレッション」を引き出すことを目標にしています。
具体例として、著者自身の名前を例に挙げて、以下のように述べています。
私の名前は「いほこ」だが、この名前の音をイメージ分析(中略)すると、「人懐っこく、のほほんとしていて、乾いた感じ」になる。昔、農村にいた、留守中の隣家に上がり込んで、お茶なんかいれちゃって寛いで待っているおばあちゃんみたいに、ほっこりしたカジュアルさだ。
簡単に解説すると、先頭が母音のIのことばには、いきなり相手の中に飛び込むベクトルが働く。「今、行くね」と言われたら、実体の前に、ことばが飛び込んでくる。「えちご」は「いちご」よりも何となく遠く感じられるはずである。
続くHoの拍が暖かさと包容力を与え、最後のKoの拍には、賢さ、可愛らしさがある。そのほか、音素ごとのイメージ(Hの開放感・温かさ、Kの乾いた感じ)とか、語尾母音の影響とか、いろいろ足しこんで計算し、総論として「ほっこりしたカジュアルさ」が出てくるわけである。
似たような名前でもシホコなら、切ない感じが匂い立つ。(中略)
一方、Mを足してミホコとなると、女らしさも増すが、現実感もぐっと増す。(後略)
(pp.34-35)
私の研究以前に、ことばの音のサブリミナル効果についての科学的客観的研究は存在しなかったのだ。しかたがないので、私の研究をそのまま世界初のことばの音のサブリミナル効果分析法として提唱することにした。(p.17)
こちらのほうが古く、またより洗練されている印象があります。
こちらも、日本語の音をローマ字で表記することで母音と子音に分けるアプローチを取っています。
それぞれの音には輝性(明るさ、暗さ)と勁性(強さ)の2種類の表情があると仮定され(p.68)、
それぞれの音価に対して、輝性と勁性が付与されています。
これらは、国際音声記号一覧表を日本語のために簡素にしたような
表にまとめられています(p.107)。
国際音声記号一覧表は以下のようなものです。
"IPA chart 2005" by Kwamikagami (talk) 21:28, 2 October 2008 (UTC) - self, after the IPA, Ladefoged, & Maddieson. Originally posted at en:Image:IPA chart 2005.png. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
それぞれ丸い曲線とギザギザの直線とからなる2つの図形を被験者に見せる。どちらか一方の名がブーバで、他方の名がキキであるといい、どちらがどの名だと思うかを聞く。すると、98%ほどの大多数の人は「曲線図形がブーバで、ギザギザ図形がキキだ」と答える。
私の大好きな岡野玲子さんのベストセラーコミック『陰陽師』の安倍晴明のセリフに、「この世で一番短い呪(しゅ)とは…名だよ」というのがある。呪は、相手の思いや行為になんらかの縛りをかける術である。名は、その名を与えられた者を生まれたときから縛っている呪なのだと、岡野・晴明は言うのだ。(p.37)
ユング式人名性格心理学
https://rockme.4tune.jp/jung/biglobe/
こちらはいかがでしょうか。
米大学教授 子供のマイナーな名前は無教養な母が命名と断言│NEWSポストセブン
こうした命名について、米シッピンズバーグ大学教授のデイビッド・カリスト氏は、大規模な調査の結果、変わった名前と少年の非行との関連を指摘している。
「名前が犯罪を引き起こす直接的な原因になるわけではありませんが、非行少年の名前の分布と非行のない少年の名前の分布を比較すると、よりメジャーな名前のほうが非行率が低いことがわかりました。また、マイナーな名前を持つ少年は、恵まれない環境で育っていることが多いということも判明したのです。私がはっきりといえるのは、マイナーな名前の多くが、無教養な母親から与えられているという点です」