羅生門とか?
芥川龍之介 羅生門
太宰治の『お伽草子』とかでしょうか。
一元論的で三人称が多めです。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/307_14909.html
こんなのかなあ。
頭ならびに腹
横光利一
http://www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/2158_23275.html
親という二字
太宰治
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/309_20136.html
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jo_30 ●40ポイント ベストアンサー |
三人称一元視点、といわれると、文学史上なら横光利一の「蠅」があがると思いますが…。馬車の乗客を「蠅」の視点から眺めて描いたと言われる作品。
ただ、質問者さんが期待される「三人称一元視点」とは、そういう実験的な何かではなくて、一人称小説を「彼」で書いたみたいな作品でしょうか。
明治末から書かれた近代小説の多くは、一元視点のものが多いので、三人称でも一元視点になりがちですね。特に、読み手が主人公に感情移入しやすそうな設定であれば…田山花袋「蒲団」「田舎教師」、鴎外の「青年」、漱石の「三四郎」なんかがそう。
時代的には、私小説の作品にも多いと思います。葛西善蔵の「子を連れて」は私小説ですが三人称。また、印象的な作家となると、少し時代が下って梶井基次郎でしょうか。教科書によく載っている「檸檬」は一人称ですが、「城のある町にて」「のんきな患者」「冬の日」など、三人称一元視点ですね。
ちなみに、個人的なベストをオススメするなら、
横光利一「春は馬車に乗って」http://www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/904.html
が最高です。これまで日本語で書かれた短編小説の中で、ベストワンに限りなく近い一作と思います。