ナチスの政策は金髪碧眼アーリア人以外は劣等遺伝子という定義のもと、血統の差別をしたものです。
ユダヤの血統を差別したので、改宗ではのがれられません。
回答者第一号様から、
改宗では逃れられないという
ご教示をいただきました。
まったくそのとおりですね。
ドイツでは、血統をどうやって確認することにしたのでしょうか。血統を示す戸籍みたいなものがあったのでしょうか。
日本には、そんな戸籍は存在しないと思いますから、
想像もつかないので、すっきりしません。
どうぞよろしくお願いします。
ナチスのユダヤ人の定義には、若干の変遷があります。
以下、Wikipedia の ニュルンベルク法 から要約。
1933年の「職業官吏再建法暫定施行令」では、「両親・祖父母のうち誰か一人でもユダヤ教徒であれば、その当人の信仰が何であれ、すべてユダヤ人」というものでした。
これには国際的な批判が巻き起こっただけでなく、ドイツ軍の徴兵にも支障をきたすものだったので、1935年の「ニュルンベルク法」では要件が緩和されています。
「帝国市民法第一次施行令」のユダヤ人規定
クオーターは除外され、ハーフは本人がユダヤ教共同体に所属しているかなどの条件が加味されました。
キッシンジャー家がアメリカに移住したのは1938年ですから、少なくとも父親は純粋なユダヤ人だったと考えられます。(ハーフで改宗を拒否したという可能性もありますが)
キッシンジャー博士本人の信仰ですが、敬虔なユダヤ教徒ではなさそうです。
「生まれがユダヤ人でなかったら、反ユダヤ主義になっていたかもしれない」
“If it were not for the accident of my birth, I would be anti-Semitic,”
Henry Kissinger—Conflicted Jew, Influential Sec. of State—Turns 90 – Tablet Magazine
という発言をしていますし、再婚したナンシー・シャロン・マギネスは WASP ですから。
南米のある国では、自分の属するエスニックのアンケートを行ったりするそうです。
そういえば、旧ユーゴスラビアでも、みずからの属するエスニックは何か、と自己申告ベースの統計があったように思いました(自己申告なわけですけれども)。
当時のドイツで、従来(ドイツ帝国で・・・)、そういう公的アンケートの記録が残っておれば、ユダヤ人ですということは逃れられないことになりますね。
また、自分の宗教とか、言語とかを、役所に届け出る制度があったのかもしれないと想定しました。たとえば、ハプスブルク帝国では、各国民の言語がわからなければ、徴兵して、軍隊を組織できないことになります。