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ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー博士は、ドイツ生まれのユダヤ人ということですが、ユダヤ人ということはユダヤ教徒なのでしょうか。日本語版ウイキペディアには、ユダヤ教徒であるとか(さらにその宗派とか)書いていませんでした。ユダヤ教徒でないとしたら、どうしてユダヤ人といえるか、と思いました。彼のお父さんは、ナチスによる迫害を避けるため、一家でアメリカに渡ることを決断したらしいのですが、ユダヤ教徒でないのに、ユダヤ人だとされてしまう危険があるというのは、どういうことなのか、と思いました。何を基準にユダヤ人とされてしまうのだろうか、と思ったのです。

ナチスの政策は、改宗すれば、迫害から逃れられるという話ではなかったとは思いますけれど。



●質問者: 匿名質問者
●カテゴリ:政治・社会
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 2/2件

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1 ● 匿名回答1号

ナチスの政策は金髪碧眼アーリア人以外は劣等遺伝子という定義のもと、血統の差別をしたものです。
ユダヤの血統を差別したので、改宗ではのがれられません。


匿名質問者さんのコメント
ありがとうございます。 質問してしまい申し訳ありませんでした。 アーリア人の人が、 ユダヤ教に改宗したような場合、 こんな例はあんまりないと思いますが、 ナチスドイツの人種理論によれば、 大丈夫だったのだろうと思います。 ただし、反ナチス的な思想を持っているという、 非難を受ける危険はあるかもしれず、 そういう意味では、 とても、大丈夫とはいえないかもしれませんけれど。 (非ユダヤ系とされるドイツ人の男性が、ユダヤ系とされる女性と結婚することは結構ありえたと思います。その場合、ユダヤ教に改宗することもあると思います。 非ユダヤ系とされるドイツ人女性が、ユダヤ系とされる男性と結婚することも結構あったと思います。その場合、ユダヤ教に改宗することもあると思います。)

質問者から

回答者第一号様から、
改宗では逃れられないという
ご教示をいただきました。
まったくそのとおりですね。

ドイツでは、血統をどうやって確認することにしたのでしょうか。血統を示す戸籍みたいなものがあったのでしょうか。

日本には、そんな戸籍は存在しないと思いますから、
想像もつかないので、すっきりしません。
どうぞよろしくお願いします。


2 ● 匿名回答2号

ナチスのユダヤ人の定義には、若干の変遷があります。

以下、Wikipedia の ニュルンベルク法 から要約。

1933年の「職業官吏再建法暫定施行令」では、「両親・祖父母のうち誰か一人でもユダヤ教徒であれば、その当人の信仰が何であれ、すべてユダヤ人」というものでした。
これには国際的な批判が巻き起こっただけでなく、ドイツ軍の徴兵にも支障をきたすものだったので、1935年の「ニュルンベルク法」では要件が緩和されています。
「帝国市民法第一次施行令」のユダヤ人規定
クオーターは除外され、ハーフは本人がユダヤ教共同体に所属しているかなどの条件が加味されました。

キッシンジャー家がアメリカに移住したのは1938年ですから、少なくとも父親は純粋なユダヤ人だったと考えられます。(ハーフで改宗を拒否したという可能性もありますが)

キッシンジャー博士本人の信仰ですが、敬虔なユダヤ教徒ではなさそうです。
「生まれがユダヤ人でなかったら、反ユダヤ主義になっていたかもしれない」

“If it were not for the accident of my birth, I would be anti-Semitic,”

Henry Kissinger—Conflicted Jew, Influential Sec. of State—Turns 90 – Tablet Magazine

という発言をしていますし、再婚したナンシー・シャロン・マギネスは WASP ですから。


匿名質問者さんのコメント
ありがとうございます。ニュルンベルク法にさかのぼって考えるということなのですね。ナチスによる定義ですと、人種的なもの(DNA的なもの)ではないみたいですね。あるユダヤ人Aが改宗したのであれば、その孫Cはユダヤ人ですが、Aの曾孫Dはユダヤ人ではない可能性があります。CとDは親子であって、他方は非ユダヤ人となってしまいます。変な法律だと思いました。 有名なユダヤ人の子孫であっても、中世の頃に回収しておれば(マラーノなど)、逃れることができたことになります。絶対王政の時代は、金持ちのユダヤ人が国王の側近層の一部になったこともあるみたいにも聞きます。 日本の寺請け制度のように、信仰を記録する仕組みがあったのですね。ユダヤ教の教会(シナゴーグ)を抑えれば、信仰は明白にわかってしまいます。

匿名質問者さんのコメント
(余談) 博士の再婚相手のナンシー・シャロン・マギネス夫人ですが、「シャロン」というのは、ユダヤ人的な名前ですね。先祖にはユダヤ系の方がおられたのかもしれない、と思いました。あるいは、父親の友人であっただけということかもしれませんが。

匿名回答2号さんのコメント
おっしゃるようにシャロンはユダヤ人に多い名前というイメージがあるので、ちょっと調べてみました。 (ちなみに WASP という記述のソースは、回答で引用したTablet Magazine の記事です) Sharon はイスラエルなどでは男女兼用の名前で、ヘブライ語で「(肥沃な)平原」を表すそうです。 アメリカでは女子の名前として、1925年頃から人気が上がってきました。 1940年代の半ばには、全米で女子の赤ちゃんに付ける名前ランキングでベストテンに入るほどの人気だったようです。(1943年と1945年に第8位) その後、人気は廃れて現在に至っているわけですが、ナンシー夫人が生まれた1934年には、赤丸上昇中の名前だったと推測されます。 [https://en.wikipedia.org/wiki/Sharon:title=Sharon - Wikipedia, the free encyclopedia] 全米で第8位のポピュラーな名前ですので、シャロンというだけではユダヤ系の関与をあれこれ言うことはできないのではないかと考えます。

質問者から

南米のある国では、自分の属するエスニックのアンケートを行ったりするそうです。
そういえば、旧ユーゴスラビアでも、みずからの属するエスニックは何か、と自己申告ベースの統計があったように思いました(自己申告なわけですけれども)。
当時のドイツで、従来(ドイツ帝国で・・・)、そういう公的アンケートの記録が残っておれば、ユダヤ人ですということは逃れられないことになりますね。
また、自分の宗教とか、言語とかを、役所に届け出る制度があったのかもしれないと想定しました。たとえば、ハプスブルク帝国では、各国民の言語がわからなければ、徴兵して、軍隊を組織できないことになります。


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