「熱のエネルギー」と「爆発のエネルギー」は同じものです。
空気に熱を与えると膨張する、その膨張が爆発ですので。
自動車の内燃機関は熱のエネルギーを捨てているわけではありません。3割ほどしか使えていないだけです。
もっと変換効率の良い機関は存在するのですが、パワーの割に大きくなりすぎ、かつ自由に出力制御できないため使われていません(スターリングエンジン)。
火力発電所と内燃機関では火力発電所の方がずっと変換効率は高いです。変換効率5割以上になります。
ですので、送電・蓄電コストを差し引いても電気自動車は高効率となります。
最後に、燃料の化学エネルギーを直接取り出す方式の自動車は燃料電池自動車と呼ばれ、実用化されています。
火力発電による電気自動車とガソリン自動車では、エネルギー効率は比較になりません。桁がひとつ変わるレベルです。
既にSampoさんが回答されている内容で問題ないかと思いますが、他にも以下の要素があります。
今のところ、ハイブリッドなどの高効率の自動車はトータルコストがかえって高くつく・・と言うことは製造の段階で蓄電池などの製造により多くのエネルギーを使っている。
燃料電池車が一番の有望株だが、現状では特許の塊で、量産効果もゼロの状態で、コスト割れしている。
一台数千万円だったかな?
数十台分の数十年分の燃料代に匹敵するお値段。
燃料電池の小型化とコストダウンが課題。
発電所はエネルギーロスを極力減らす構造で、ロスの大部分は発電機関の機械的な内部損失と放熱によるもの。
だから、効率は発電所の方が高い。
しかし、大規模な送電網を維持管理するには莫大な費用とエネルギー、物資、マンパワーなどを必要としている。
小規模発電の分散設置が次世代の発電のあり方だと言われている。
そのうち燃料電池で飛ぶ飛行機ができるだろうし、小さな街には小さな発電所から給電されるようになると考えられている。
もっとも電力会社や役人の既得権益とは真っ向から対立している考え方になる。
とりあえずは在りものの原発を使い潰さなければコスト割れするしね。