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匿名回答1号 ベストアンサー |
被災地におけるご遺体からの感染症リスクについて
衛生状態がよく、感染症の基本知識があり、しかも予防注射をうけている死体は非常にリスクが軽減します。が、それでもHIV,肝炎などは長く生きるウィルスなので要注意ではあります。
古い時代ではそのいずれもが満たされませんので、要注意度がかなり上がります。
・敗血症。腐敗が進行した死体の上を泥棒や知り合い捜しなどのため歩いたりすると、ガスが発生し、突発的な飛び散りがあるので、目や手の小さな傷などから雑菌・腐敗菌が入って免疫の低い人だと血を腐らせるまで繁殖してしまいます。またアンモニアガスそのものが腐食性なので、深く吸い込むと気道がおかされることがあるでしょう。
・上のリンクにもある踏み抜き傷などによる破傷風菌。
・今世紀に入って根絶されたペスト、ほぼ根絶状態だがまだ生物兵器の利用の疑いがあり厳重に管理されている炭疽病、黄熱病、今でも根絶できていないインフルエンザやデング熱などは、人獣(虫)共通疫病です。つまり、動物キャリヤーができる可能性のある疫病ということになります。するとたとえばペスト菌の隠れキャリアーであった兵士の新鮮な死体を囓ったネズミが家に入り込んできて発症すると、飛沫感染で疫病がひろまりました。(中世での最大の殺人者はペスト菌だそうです)
・また、天然痘は、動物を介して運ばれることはありませんが、天然痘を発症した病人にできるかさぶたの粉末が5年密閉保存されていても飛沫感染するほど強い感染力がありました。つまり、風にのって死体(死んだときは天然痘の症状がでていなくても天然痘のウィルスを保っている可能性はある)から落ちた粉がとんできて吸い込むだけで天然痘になる。
・また、蝿の殺虫剤がない場合、蝿が非常に大量に増え、網戸をたてて予防できるような機密の家も少なく、冷蔵庫もないですので、通常の食中毒が増えるでしょう。
日本の中世では疫病や餓死の死体は他に腐るものの少ない河原の石の上に置いて、たまに集めて焼いたり供養してました。外国とくにヨーロッパは土葬が多く、冬ならヨーロッパなので死体は凍ってくれますが、暖かくなった春にはしっかり埋めないとひどい状態になってしまいます。
今はもちろん、そのような病気をもったまま権力によって徴兵され、出歩く人がいるような時代ではなくてありがたいことです。災害があっても出来る限り最後の一人の行方不明者までしっかり探し、埋葬して供養いたしますので、ナポレオン軍の疫病、日本軍のラバウル戦などのようなことにはなかなかなりません。
ま、フィクションの軍記でなら、何があっても許されるわけです。
原因と結果の解釈が逆です。
昔から伝染病が大流行した結果の死体の山であることがほとんどです。
コレラや天然痘やマラリアなどなど有名ですね。
それ以外の原因で死体の山ができるほど人が死ぬことは稀です。
飢饉で餓え死にするにしても少しずつ死んでいき社会の内部で処理される。
戦争が唯一の例外ですが、社会インフラの破壊や食料の欠乏の結果、伝染病の流行での大量死・・ってパターンがほとんどです。
例外はホロコーストと広島長崎くらいでしょう。
戦場で弾に当たって死ぬ人は意外に少ないのです。