それは全体が一つのパイプであった。
全長は1,5メートル程で、プラスチック製の外見がチープな印象を醸し出している。
パイプの一方の端にモーターの組み込まれた機構があり、太くなっている。
その部分に取っ手があり、片手で持てるようになっていた。
取っ手の上にスイッチがあり、持ったまま指で操作できる。
反対側には蛇腹のフレキシブルな素材のパイプに繋がった、硬いプラスチックパイプと取り外しの出来る先端部がある。
先端部に取り付ける部品には広口のものと、先細のものがあり、環境に応じて換えられる。
充電が完全な状態でスイッチを入れると、内部のモーターが回転し、連動して回転する羽根が内部に真空状態を作り出す。
その為に繋がったパイプ状の先端から粉塵を吸い込み、室内を清掃できる代物だ。