ｺｽﾓﾎﾟﾘﾀﾆｽﾞﾑ - Wikipedia世界主義＝ｺｽﾓﾎﾟﾘﾀﾆｽﾞﾑ
ﾌｨﾗﾝｿﾛﾋﾟｰ - Wikipedia博愛主義＝ﾌｨﾗﾝｿﾛﾋﾟｰ

英語でも区別されています｡
両者とも世の中を案じるところはおっしゃるとおり共通しています｡ただし､
世界主義は､国と国の摩擦がなければいい､世界政府ができればいいという願いです｡
博愛主義は､人の苦しみがなければいい､人類がみな幸せになればよいという願いです｡
みんなの幸せのためには､国と国の意地の張り合いなんてなくなればいい｡というのが世界主義｡
憎しみ･差別や病気･障害といった個人の苦しみはなくなればいい｡というのが博愛主義｡

こうしてみると着目する先が｢国という枠組みにある不合理｣なのか｢人の中にある不合理｣なのかで､だいぶちがってくるとおもいます｡
どちらにせよ､改善への行動として寄付やﾎﾞﾗﾝﾃｨｱ活動があるのは共通しますが､その寄付金の使いみちは全く違うでしょうね｡

ものすごくおおざっぱな表現で､当事者には怒られるかもしれませんが､
学校の学科でいうと
前者は英語や世界政治がとくいだった人､
後者は医療とか保健とか心理学､宗教学が得意だった人
で大人になっても(ﾎﾞﾗﾝﾃｨｱや寄付を含めて)意識が高い人を表現する言葉といえそうです｡

なお博愛主義は意味が広がり薄まっており､現在では動物を人間と同列に扱おうとする人などをよんだり､派手に多数の恋愛を楽しむ人へ｢博愛主義もいいかげんにしろ｣などとたしなめる表現で使われる場合も多いです｡(博愛の愛がｱｶﾞﾍﾟｰだけではなくﾘﾋﾞﾄﾞｰやｴﾛｽまで意味をひろげたわけです)
正確な表現ではないのであまり真に受けなくてよいですが､一方で､｢世界主義もいいかげんにしろ｣という言説は(右翼＝国粋主義者はそういうふうにいうこともあるのかもしれませんが)私個人は見たことがありません｡