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水門と閘門の違いとは、どう説明できるでしょうか。

●質問者: 匿名質問者
●カテゴリ:コンピュータ 家電・AV機器
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 1/1件

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1 ● 匿名回答1号
ベストアンサー

出典:http://www.geocities.jp/fukadasoft/renga/explain.html

水門と樋門・樋管の違い

水門(すいもん)は、橋のように堤防の両岸に渡って設けられることが多く、
規模の大きな施設です。水の進入を防ぐ水門には、逆流防止水門(本川の
洪水が支川に流入するのを防ぐ)や防潮水門(海水が河川に侵入するのを
防ぐ)、水位を調節する水門には制水門や閘門(lock gate)があります。
水門と外観がよく似た施設に、可動堰(かどうぜき)というのがあります。
その大雑把な識別法は、洪水の時にゲートが閉められていれば水門、
全開していれば可動堰です(笑)。水門は洪水の時に堤防の代わりとなる、
治水施設です。可動堰は利水施設の場合が多いのですが、
可動堰でも農業用水の取水堰は、頭首工(とうしゅこう)と呼ばれることが
多いので区分はさらに複雑です。頭首工とはheadworksの迷訳で、
headは水理学では水のエネルギー(水頭:水面の高さ、圧力、速度で
規定される)を指します。worksとは構造物や施設のことです。
いずれにせよ、水門とはゲートで水をせき止めることによって水位を
調節をする施設と定義できます。
なお、水門という名称が普及したのは、昭和になってからのようです。
大正期までは、門樋(もんぴ)や堰(現代とは機能が異なる:堰枠、関枠、
閘門)と呼ばれました。門樋と堰は外見や構造には大差はなく、
違いは取り付けられたゲートの形式のみです。この頃のゲートは
現在のように動力制御ではなく、門樋では観音戸や合掌戸、堰では木製の
堰板(はめ込み式)やスルースゲート(引き上げ式)が主流でした。

樋門(ひもん)・樋管(ひかん)は、河川や用水路でよく見かける施設で、
用水の取水や内水の排除を目的としています。
外観は水門に似ていますが(→樋門各部の名称)、見た目の規模は
小さく、水門との大きな違いは、樋門・樋管は堤防の中に
水路(これが本体)が埋設されていることです。直感的な表現をすれば、
土手(堤防)に埋め込まれた水が流れるトンネルとも言えます。
水路には普段は水が流れています(取水樋門は川から水路の方向へ、
排水樋門は水路から川の方向へ)。しかし、洪水時(川が増水した時)には
水路に付けられたゲートが閉められ、これによって堤防と一体となって、
洪水が堤内地(住宅地のある側)へ流入してくるのを防ぎます。(→注)
樋門と樋管には厳密な区別はありませんが、規模が小さい場合は
樋管と呼ばれることが多いようです。水路の断面が円形なら樋管!と
主張する人もいます。個人的には樋管よりも樋門の方が樋:水路、
門:ゲートと施設の形態をよく表していると思います。
古い施設では、圦(いり)、樋(ひ、とい)、圦樋(いりひ、いりとい)、樋閘(ひこう)、
水閘(すいこう)、逃樋(にげひ、とうひ?)と名付けられているものもあります。
この閘という漢字はゲートを表しています。ということは閘門って変?
なお、古い施設は名前は樋管であっても、機能的には、函渠(カルバート)、
分水工、余水吐(逃樋)であることもしばしばです。
埼玉県では樋門という名称は、明治時代にはほとんど使われませんでした。
樋門は大正以降に台頭したようです(笑)→男沼樋門、福川樋門


匿名質問者さんのコメント
匿名回答1号様、 詳しいご説明をありがとうございます。お返事本当に遅れてすみません。 奥が深いこと、改めて認識しました。

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