ありがとうございます。一人の人間が、ふたつの語族に属すという整理はできるのかな、と思いました。マルチリンガルの人はいます。母語と同じように使っている人です。
人種の場合は、形質から明らかですね。混血ということもあります。
しかし、言語というのは、違いますね。
?幼児期にある程度言葉を話していて、急に、そこから引き離されて異なった言語の中に居られた場合、語族が変わってしまうといえるのかな。すっかり忘れてしまうというケースです。
?或いは、日本人が、英語圏へ海外移住して、日本語を使ったり読んだりの機会がまったくなくなってしまい、すっかり忘れてしまうケース(ひょっとすると、しばらく日本に戻れば、日本語能力が回復してくるという話もあるそうですが、僕にはよくわからないですけど)。これだと、彼は、英語の語族(インドヨーロッパ語族)の属すのか、日本語に属すのか、両方に属すのか、です。
?子供の時、父は日本人、母は中国人、お手伝いさんはマレー人だと、3言語を自由に話すということ聞いたことがありますけど、これだと、どうなんでしょう。
すでにコメントにありますが、「語族」とはあくまでも言語の分類です。
フランス語もドイツ語も英語も英語の一方言である米語もインドヨーロッパ語族に属する言語です。中国語もビルマ語もシナ・チベット語族に属する言語です。
たとえばバイリンガル(2つの言語を話す人)といっても「フランス語もドイツ語も話す人」はどちらもインドヨーロッパ語族の言語ですから、ある程度似ている言語を話します。一方、「フランス語も中国語も話す人」は、別の語族の言語、つまりほとんど似ていない言語を話す人になります。
語族は言語の分類に使うものです
人を分類するものではありません
「カナダはフランス系とイギリス系が居ます。両方ともインドヨーロッパ語族と言えますけれども。」とか
「一人の人間が、ふたつの語族に属す」という文章は
語族の使い方を間違っています