ニケさんのツイート: "感動ポルノはInspiration porn の訳語なわけですけど、だいたい英語って「飯テロ」のことを food porn って呼ぶ言語ですんで(向こうからみたら、「日本語って food porn のことを飯テロってよぶ言語」ですけどね)"
日本ではレストランなどのおいしそうな料理の写真を、それが手に入りにくい深夜に投稿することを飯テロというのですが、アメリカではそれをフードポルノとよんでいました。
しかし感動を商業化することを感動ポルノという場合はアメリカのインスピレーションポルノからの直訳です。
日本風の飯テロからの延長でいえば、(食欲でなく)感動を押し売りされることは感動テロともよばれてよいだろう。ということだとおもいます。
ただ、自分個人の感覚は感動テロといわれてもピンときません。感動ポルノもちょっと考えて、ああ、それね、という感じですが、テロというのはやはりそれが絶滅されていない世界で使うには少々不穏な言葉だと思います。
つまり「感動テロ」はあらためて広めるまでもないわかりにくい言葉だし、「飯テロ」がすでに広まっているとしても、意味を既知で誤解のない仲間内でのみ、かつ否定的な文脈(「おい飯テロやめろ。夜中だぞ」など)でのみ使ったほうがよいとおもいます。
ポルノ(感動ポルノ)について、そういう商業的動きというのはたぶんなくならないので、まだしばらくは汎用されそうですが、これも子供に「どうして感動ポルノというのか」と説明をせがまれるとちょっと難しいですね。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1158346 どうしてもいったんこっち方面にいっちゃうような気が。
手短でかつ批判的だが名は能く体を表すあだ名は難しいものです。
キャッチコピーをつくる人がプロのコピーライターとしてお金をもらえるわけです。
テロのほうは、「ショッキングなほど良い」
ポルノは「不自然なほど美しい」と置き換え、
飯テロは「高カロリー料理の写真を使って、健康のための絶食志向(深夜、ダイエット中)の人間が見ればショックをうけるほど食欲をそそらせること」
感動ポルノは「だれの中にも存在する差別意識を商業化のために隠して被差別者だけを浮かび上がらせた不自然な感動エピソード」
って感じが本当のところだとおもいます。