【「どうぶつしょうぎ」が後手必勝だと知ったら?】
将棋はまず先手必勝だと思っていました。(千日手も先手の「勝ち」とします)
というのは、「将棋で先手は、初手で30通りから選ぶことができ、仮に後手必勝なら、その30通りすべての分岐で後手が勝つ必要がある。1つでも先手が勝つ分岐があれば、先手はそれを選べば勝てる」という説明に納得していたからです。
将棋が先手必勝でない確率は1億分の1もないと思っていました。
ところが、将棋を簡略化した「どうぶつしょうぎ」が、後手必勝だったのです。
https://www.tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp/ktanaka/dobutsushogi/animal-private.pdf
さて、自分はどう考えるべきでしょうか?
A 証明を知った前後で、将棋のルールも、先手必勝と納得した根拠も、変わっていない。だから今までの信念を変えてはいけない。
B 「どうぶつしょうぎ」は、小規模だが将棋と構造が似ている。先手が初手を選べるのも同じである。「どうぶつしょうぎ」が後手必勝とわかった以上、「将棋」についても先手必勝でないと思う確率を引き上げるべきである。