集計方法が現状と同じ場合 ×
国民の目が肥えてないから ○
最初にちょっと脱線した話をします。刺客っていう言葉を覚えているでしょうか。小泉首相の郵政選挙の時に、造反組を追い落とす(※1)ために自民が仕向けた対立候補の事で、例えば亀井氏の刺客にホリエモンが立候補したりと話題性を振りまいた選挙でしたが、あれは自民が勝ってはいけない選挙だったと私は思っています。なぜかというと、やろうとしていた事が言論封殺に他ならないから。党の方針に従わないなら消しにかかるぞって、冷戦時代に恐怖政治体制を敷いていた社会主義国家さながらじゃないですか…(方法が穏便であるという違いがあるだけで)。結果、蓋をあければ自民の大勝、だめだこの国民と思いましたもの(接戦くらいだったらまだ見込みがあるものを)。
それとほぼ同時期になるのかな?、イラクが大量破壊兵器を所有しているとの理由を根拠にアメリカが仕掛けて戦争が始まりました。戦争を仕掛ける前の事ですが、ブッシュ大統領と電話で対談した小泉首相は明確な証拠がある事がわかったとかなんとかテレビで発言してアメリカの開戦を支持しています。その戦争は国連が反対しました。アメリカの開戦を支持したのは他にイギリスがあるくらいです。戦後、開戦の根拠である大量破壊兵器は痕跡すら見つかりませんでした。小泉首相はいったいなにをどう判断してアメリカの開戦を支持したのでしょう。その後、アメリカではブッシュが破れて政権が変わり、イギリスでもブレアが破れて政権が変わり、でも日本だけは政権が変わることはありませんでした。だめだこの国民と再度思いました。
選挙システムを変える必要が無いとは言いません(あるとも言いませんが)。でも本当に変えなきゃいけないところはもっと根本的なところだという事を自覚しないといけないと思います。そうでないと、選挙に負けた側が負けた口実を…(そしてその戯言に踊らされ…という穿った見方を私はします、あくまで可能性の一つとして考慮する程度ですが※2)。じゃあ根本的な事は何かっていうと、政治の話題はタブーという風潮の事です。より正確に言うと、「政治と宗教の話題はタブー」なんですが、そのように政治を議論できない風潮があるから問題点に気づいたとしても他の人とそれを共有できませんし、日本の主要なマスメディアは公平な報道という立場をとりますから、特定の政党を非難するという事もまずないでしょう。それは問題点に気づけない人は気づけないまま選挙に臨む事へと繋がります。そしてそれが高じた結果として、上記のような開いた口の塞がらないような選挙結果へと繋がるのであろうと私は思っています。
※1
共和党議員の造反に遭って政権運営に難航しているトランプ大統領でさえ刺客なんて発想は湧かないでしょう。だってそんな事してもアメリカ(自由を愛する国)では言論封殺だと簡単に見破られてしまうでしょうから、選挙で勝てるどころか逆に議席を大きく減らす事に繋がりかねないからです。というよりそれ以前の問題として、自己都合の解散などという都合のいいものが日本以外の他の国には制度として存在しないとかいう話もあります。ちなみに、造反者を許さないという方針はその後、民主でも成立が微妙だった何かの法案の際に採用していたはずなので、自民だけを責めているわけではありません。
※2
選挙とは無関係ですが、ボクシングの村田諒太の例もあります。選挙結果が明らかにおかしいと感じれば国民が不満の声を上げると思いますよ(いや、上げるよね?)。で、いざ調査したら不正が見つかったとなると、不正を主導していた政党は再起不能の大打撃を食らうでしょう。最低でも現役総理の首が飛ぶものと思います。その総理の再選はまず無いでしょう。事が事だけにトカゲの尻尾切り程度で済むはずが無いんです。そんな大きすぎるリスクを背負ってまで不正をしようと思うだろうか?というのが本音です。
本題に戻りますと、厚さで判断できるというのは目から鱗のなかなか面白いアイデアだと思いました。でも似たようなものを外部から持ち込むだけで簡単に不正ができてしまいますから、投票者のボディーチェックが必要になるでしょう。
重さの方はさらにあてにならなくて、例えば硬貨をテープで貼り付ける程度の小細工でも不正ができます。この場合もやはりボディーチェックが必要でしょう。
もしボディーチェックを行わない場合は投票の瞬間を厳しくチェックする必要がありそうです。透明な箱ですから監視員には自分が誰に投票したのか筒抜けになりますよね。投票者のプライバシーなんてあったものじゃありません(※3)。
監視を緩くする方法もないわけではありません。たとえば監視員から手元以外はまったく見えないような大掛かりな仕切りをする事です。でも、いざ不正が行われた際には不正者をあぶり出す必要が生じますから、監視をしっかり行うと同時に次の投票者が投票箱に近づくのに待ったをかける必要が生じるでしょうし、仕掛けが大掛かりだから投票箱も沢山設置できませんので、結果的に投票まで30分待ちとか1時間待ちとかそういうのが当たり前の世界になるかと思います。
そんな感じで、あっちを立てればこっちが立たずというのが上記アイデアから私が受けた印象となります。というより、物事を簡略化しようとすると大抵の場合、セキュリティの問題が大きくなるものです。
また、生中継についても全国の投票所の数を想像するととても現実的とは思えないのと、大勢が決したと思ったら投票に行くのをやめる人が続出するであろう事も考えられるし、大勢に流されやすい人が選挙結果を歪める可能性もあるので、見える事の弊害がけっこう大きいように思われます。
※3
マジョリティな政党の支持者はたいした問題ではないと考えるかもしれませんが、マイノリティな政党の支持者にとっては精神的な負担が大きいと思うわけです。
投票箱はたくさんありすぎてネット中継の監視はあまり意味がないでしょうけど,開票は開票所に集めての実施なので開票の中継はやってもいいかもしれません.
それだと機械集計はあまり面白そうにないので時間はかかるが手動の方がよいかも.
法改正って必要なんでしたっけ?>質問者さん.