人力検索に限らず、はてなが提供してるサービス全般で、運営側の疲れを感じますね。
はてなブックマーク と はてなブログ だけは辛うじて運営が切り盛りしてるが、それ以外はさっぱり
私は はてなダイアリー を続けてますが、有料ユーザーとして課金しているにも関わらず、はてなブログ の無料ユーザーよりも扱われ方は下だと感じてます。
httpsへ対応だって、ホスト名が1つだから、はてなブログ よりも簡単に対応できるはずなのに絶賛放置中。
惰性でやってる感がひしひしと伝わってきますね。
中核の運営スタッフの平均年齢が上がってきて、世界的な規模で続くSNSの競争に、すっかり疲れてしまったみたいな。
はてなダイアリーは、「読者が広告を見ないで済むように執筆側が課金する」 という極めて特異な(他の類似サービス業者では考えられない)ユーザー層を持つのだから、この点に注目して活用するといいと思うんですが。
結論から言ってしまうと、
今の人力検索はてなの利用者層は昔からはてなを利用していた人、もしくは、はてなブログを利用していてそのアカウントで質問したい人にかぎられますね。
昔の人力検索はてなと今の人力検索はてな、そして競合サイト
ここに書くのは長すぎるのではてなダイアリーに書きこみました。こちらをごらんください。
人力検索はてなならではの機能ともうすこし頑張ってほしいところ
人力検索はてなもなにも個性がないわけではなく、人力検索はてなにも個性はあります。
- 回答への装飾が (この回答のように) 容易にできる(重要)
- 「はてな記法」を利用した装飾ができるので、写真を回答の中に貼りつければインパクトのあるわかりやすい回答ができます。また、PC版のみはてな記法を自動的に入力するボタンも利用できます。(PC版以外でも手動入力で装飾可能)
- 詳細ははてな記法一覧もご確認ください。
- 質問自体へのコメントができる(これも重要)
- この機能により質問への質問 (たとえばコンピューターについて質問されたとき「Windowsのバージョン (7/8.1/10) はどれですか?」と確認すること) がしやすいです。ほかのサイトだとこのような内容でも回答欄に記入することになり、それが一番上にずっとのこりつづけるということもめずらしくありません。人力検索はてなではこのようなことはすくないです。
- 有料質問でのポイントの振り分けが容易にできる
- ほとんどの人力検索サイトでもポイント制度はありますが、ベストアンサーの人優先で自動的に振り分けられてしまい、しかも変更できないことが多いです。人力検索はてなではデフォルトでは均一振り分けになっており、デフォルトを変更する場合でもベストアンサーの選択に関係なく自由に振り分けたいポイントを選択できます。「この人もなかなかいい回答をしていたから設定ポイントの半分はこの人にあげたい」とか「この人はすごくいい回答だから最初に設定したポイントよりも多くあげたい」とかいったことまでこまかく配分できます。
- 質問締め切り前なら回答への返信機能で3段階 (+ポイント対象外ボタン) で配分できます (自動締め切りへの対策) 。締め切り前にベストアンサーを選択した場合は具体的なポイント数で配分できます。
- 回答部分に「回答数」「ベストアンサー数」が表示される (PC版のみ)
- 昔は回答オープンが手動だったためにこのような機能がついているのですが、現在でもいそがしくて回答をすべて読む時間がない場合でも、回答を読む順番を検討するのに利用できます。
- 13歳未満の回答を拒否できる
- 高度な質問などで大人に回答してほしい場合、質問ごとに回答拒否の設定ができます。(初期設定では設定済み)
- 自動回答拒否もできる
- 1か月以内にたくさんの人が回答拒否リストに登録した場合 (PC版右上の「設定」から登録可能) 、自分が明示的に回答拒否リストに登録しなくても自動で回答拒否ができます。いまは利用者が減ったためあまり有効にははたらきませんが、人力検索はてなの治安がよいのはこのような機能も影響しているのです。
- 自動回答拒否ではコメントは拒否されません。明示的な回答拒否リストではコメントも拒否されます。
- 回答リクエストがだれでもできる
- 一般的な回答リクエストは質問者しかできませんが、人力検索はてなは質問の閲覧者でもリクエストができます。ただし、いたずらに利用されることを防止する観点から、1質問につき10人までしかリクエストできません (たぶん全員のリクエスト数が合算される) のでご注意ください。
- 回答への返信もだれでもできる (受付中のみ)
- 受付中の質問であれば、質問者以外でも回答に返信できるので、回答に質問したい場合や、補足で回答したい場合に利用できます。
- 終了後でも、質問者か回答者であれば返信ができるため、補足をつけたい場合や時代の変化などにあわせて回答者が変更事項などを公開したい場合にも利用できます。
- 回答の評価がこまかくできる・質問自体への評価もできる・だれでもできる
- 質問や回答の評価には「はてなスター」という☆をつける機能が利用されているのですが、☆はいくつでもつけることができるため、より良い回答にはより多くの☆をつけることができ、とくにすばらしい回答であれば有料の色違い (グリーン/レッド/ブルーなどがあります) の☆をつけることもできます。色違いは常に先頭に表示されるため、回答もよりめだちます。もちろん、質問者以外でもつけることができます。
- 回答の特定の部分に☆をつけることも可能です。その場合は、☆をつけたい部分を選択した状態で☆をつけます。パソコンでは該当の☆にマウスカーソルをあわせた場合に、スマートフォンではすでについている☆をどれかクリックした場合に評価した部分が表示されます。
- ついた☆の合計数は、そのユーザーのマイページで公開されます。
- ベストアンサーがいつでも設定できる
- Yahoo!知恵袋の場合は質問者が1週間ほど応答しないと閲覧者の投票により自動的にベストアンサーが選択されますが、人力検索はてなは質問者がいそがしくても質問者のタイミングでベストアンサーの選択ができます。(ただし有料質問で自動締め切りになるとポイントは前述のとおりの調節をした場合をのぞき均一振り分けになるので注意) わたしは質問が終了してから1年ほどたったときに「(わたしの旧ID) さんの以下の質問への回答がベストアンサーに選ばれました。」というメールが突然きてびっくりした覚えがあります(笑)
- 自動締め切りまでの日数が変更できる
- いそぎの質問の場合は短めに、時間をかけて回答をたくさんあつめたい質問の場合は長めに設定できます。
- 質問してから日数を延長することはできませんが、目的の回答がついたときであれば設定日より前でもベストアンサーにして質問を早期終了させることはできます。
- アドレス記載を必須にして質問できる
- 人力検索はてなを人力検索として利用したい場合は、質問時にアドレスの記載を必須に設定することができます。「〇〇のサイトをさがしてほしい」といった質問に活用できます。
- 匿名質問が無料でできる
- Yahoo!知恵袋の場合はポイントを支払うか、有料オプションに加入するかしないと匿名では質問できません。しかし、人力検索はてなでは無料でできます。数ある人力検索サイトのなかでも治安がいいほうだからこそなのかもしれません。(実際このサイトでとくに悪質な質問や回答を見た例があんまりない)
- その他の手数料も無料
- 2011年のリニューアル前は質問に手数料がかかりましたが、現在は有料質問も含めて手数料がかかりません。(リニューアル以降の質問のポイントはすべて回答者に配分されるようになった) 広告収入のほかに、はてなブログなどの有料オプション (人力検索はてなの有料オプションはありません) で収入を得ているために人力検索はてなの手数料をひきさげても大きな影響がなかったのかもしれません。
- ともだちのみ公開の質問を作成できる
- Facebookの友達にのみ公開する設定ができます。
- コンピューター関連に詳しい人がおおい
- コンピューター関連の質問をすればほぼ高確率で正解がかえってきます。わたしも表計算アプリの関数の質問をしたときに、マイクロソフトのコミュニティに質問してもぴったりな回答がつかなかったのに、日をあらためて人力検索はてなに質問したらぴったりな回答がついていてうれしかったくらいです。
- アンケートのターゲットをこまかく指定できる
- 業務用にも使えるレベルでアンケートのターゲットを指定できます。(男性/女性/20歳未満/20代/30代/40代/50代/60代以上/13歳未満の回答拒否)
- また、回答ユーザーを「表示しない」に設定すれば、性別 (上記)・年代 (上記)・地域 (北海道/東北/関東/信越/北陸/東海/近畿/中国 四国/九州/沖縄/その他) 別に回答を表示できます。(地域の「その他」は日本国外などのこと)
- この機能は有料アンケートで利用できる機能ですが、このポイントも手数料ではなく回答者に配分されます。また、適当回答も少ない (カテゴリーを「ネタ・ジョーク」に設定した場合などをのぞく) ため、回答を安心して活用できます。現在は利用者数が少ないので安心して活用できるかというと微妙なところですが...。
- フィーチャーフォン (ケータイ) でも利用できる
- 2015年11月発売の機種を最後になくなってしまったフィーチャーフォン。以降はガラホとよばれる (みためはフィーチャーフォンだけどブラウザーなどはスマートフォンの) ものに切りかえられたためフィーチャーフォンの利用者数はへりつづける一方ですが、それでもフィーチャーフォンをつかいつづけている人は少数ですがいます。そんななかなのでフィーチャーフォンへの対応を打ち切るサイトも多いのですが、人力検索はてなとOKWAVEはフィーチャーフォンでも利用できるので (この2つ以外でフィーチャーフォン対応の人力検索サイトはおもいあたりませんでした) 、フィーチャーフォンを利用している人にとっては貴重な人力検索サイトとなっています。
- ただし、どのサイトもHTTPSの脆弱性を修正している関係で、HTTPSの脆弱性の修正に対応できないほど古いフィーチャーフォンではログインの操作ができず、質問もできないことがあります。
- なお、フィーチャーフォン版では利用できる機能が限られ、この回答に書いた機能の中でも利用できない機能があります。(利用できない機能の詳細をしらべきれていないのでここに書くのは控えますが)
- 3DS・DSiでも利用できる
- DSiのうごメモは一部機能の運営がはてなだった関係で、ここ人力検索はてなでも利用者数が急増しました。3DSのうごメモはそうではないため、利用者数は少ないですが、そのなごりで3DS・DSiに最適化されています。ちなみに、DSi・3DSから投稿すると「DSから投稿」というアイコンが表示されます。(PC版のみ)
- Twiiterアカウントでも質問に回答できる
- TwitterアカウントのみもっていてはてなIDはもっていない場合でも無料質問への回答はできます。Twitterユーザーに質問したい場合は、無料質問で質問者名を公開に設定した質問を作成し、質問内容とアドレス、Twitterアカウントでも回答できることをそえて、Twitterに投稿します。
- Twitterアカウントでは質問を作成できない(重要)
- Twitterアカウントで質問に回答できてもTwitterアカウントでは質問を作成できないとなると、当然ながら利用者数はのびません。「質問のためだけにアカウントを作るのは」という人もおおいでしょうし。なので、無料質問だけでもTwitterアカウントで作成できるようにするべきだと考えています。はてなの関係者さん、もしこれをみていたらよろしくお願いします。
- Twitterアカウントで利用できるという告知がたりない
- トップページ、各質問のページ、ログインページにちょこっと掲載されているだけで、Twitterなどを利用した告知は少ない気がします。Twitterアカウントで質問を作成できるようになったら、公式Twitterでも告知してその他の利用者たちも拡散していくのが人力検索はてなの維持には必要かもしれません。
- 質問へのコメントの位置がわかりにくい(これまた重要)
- 回答への返信の位置はわかりやすいのでいいのですが、質問へのコメントの位置がわかりにくすぎます、というよりはあまりにも下すぎます。「回答リクエスト」「回答する」「補足を書く」のとなりくらいの場所に、これらのボタンより小さな文字でもいいので「コメントを見る・書く」みたいなボタンは必要でしょう。(もちろん「回答する」や「補足を書く」とは区別できるように)
- HTTPSへの対応が不十分
- 人力検索はてなでHTTPSが利用されているのはログインページくらいで、ほかの部分にはHTTPSは利用されていません。
ブログパーツが貼れるはてなブログなどとはことなり、HTTPに依存する部分は質問の画像・フォトライフの画像・ユーザーアイコン・その他はてなが用意した画像以外の画像くらいであり、対応はそんなにむずかしくないような気がしますが...。
- スマートフォンへの対応が不十分(今後重要になる)
- かつて人力検索はてなのアプリがあった時期もありましたが、今はありません。
- ほかにも、通知機能がメールしかなかったり (この時期なのでアプリがつくれなくてもせめてTwitterのダイレクトメッセージ機能でも通知できる設定はほしいよね) 、スマートフォン版だとはてな記法の自動入力機能がない (すべて手入力) 、「続きを読む」記法に対応していない (スマートフォン版の「その他の回答を読む」を廃止する代わりにこの記法を入れたところは「続きを読む」にする機能にしてほしい) のでこの回答みたいな長い回答ではページそのものが読みづらくなるし、画像を添付した質問ができない (かつてあったアプリでは限定的にできた) 、回答拒否設定ができない、など、スマートフォン版では利用できない機能も数多くあります。今後はスマートフォンしか持っていないユーザーが増えるのは間違いないので、アプリをつくれたとしてもつくれなかったとしてもスマートフォンだけで利用できる機能は積極的に増やす必要があります。
- 公式アカウントがすくない
- 公式アカウントが質問や回答をする例は競合サイトではよくみかけますが、人力検索はてなでははてな関連のユーザー (はてなの各種サポートのアカウントとか近藤淳也さんとかその他個人 (社員) とか) くらいで、はてな以外の公式アカウントというのをあまりみません。公式アカウントの数もわずかながら利用者数に影響すると思います。
- 検索ボタンの位置がわかりづらい
- 過去の質問から検索するボタンの位置が一番上 (スマートフォンでは下) ですが、あまりにも上すぎる (スマートフォン版では下すぎる) ために、質問を検索しようとせず新たに質問を作ってしまうケースがあります。(まあ、人力検索はてななのでこれで間違いはないのかもしれませんが...。) なので、トップの質問欄に質問を入力して、詳細設定の画面に進んだときに関連質問を表示するような機能は必要だと思います。
こんな感じに、はてなで利用するメリットもありますし、はてなのサイトのなかでは利用者数もそれなりに多いために、終了までにいたることはないでしょうが、もっと活気のあるサイトにするためには、競合サイトなども研究し、上の改善点 (とくにスマートフォンやTwitterへの対応) を改善していく必要はありそうですね。
かなりの長文で、しかも終了直前のとびこみ回答で失礼いたしました。