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【人力検索かきつばた杯】#81 お題:「龍の衣」
ひさしぶりにお題だしたいと思います。
お題は「龍の衣(りゅうのころも)」です。
「龍」の漢字は「竜」でも可。また同系概念であれば「りゅう」でなくとも可(例えば「ドラゴン」など)。
「衣」についても同様で、同系の概念、あるいは「衣」で表現される概念でさえあれば「衣」でなくとも可。
このお題が織り込まれていれば、「龍の衣」が具体的にどのようなものかもどのような形式で織り込まれるかも問いません。
締め切りはとりあえず三週間(7月31日24時)とします。残り一週間は私が読むための時間です。
〔7月31日追記〕今週一杯(8月5日24時くらい?)回答を受け付けます。

●質問者: くろょ
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 ネタ・ジョーク
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 4/4件

▽最新の回答へ

1 ● outofjis
●150ポイント

[そういえばその名前を僕たちは知らない]


恭ちゃん「龍の衣」って知ってるかい?
突然ヨウがカウンター越しに尋ねてきた。
恭一の働く小料理屋、小ばやしの店内には、開店直後ということもあって、ヨウのほかに客はいない。
「リュウの・・・コロモですか?」
そうかい恭ちゃんでも知らないか、と再びチビチビとはじめる。

週に2回くらいのペースで朝からふらりとやってきては、ひとり天ぷらと助六を肴に呑みにくるヨウだが、その素性は良く分からない。
そもそも、ヨウ、という名前が苗字なのか名前なのか、どういう字を書くかすら分からない。
自分が板場に立つ以前からの常連客で、皆が「ヨウさん」と呼ぶものだから、恭一もそれに倣ってヨウさんと呼んでいるだけだ。
連れを伴うこともなく、本人は自分のことはほとんど喋らない。身なりは至って普通で、金持ちには見えないが、
決して安くはないこの店にこんな時間からいるのだから、相当な資産家なのだろうと思う。

龍の衣。
なんでも「お偉いさん」から、どんなものだいと聞かれたたらしく
「食通の俺としても、知らないとは言えないだろ?ああ、ど忘れしたけど聞いたことはあるよって。」
それ以来いろんなところで尋ねまわっているらしいが、誰も分かる者がいないという。
京料理らしくてさ。若いけど恭ちゃんならもしかしたらと思ってさ。
調べときますという恭一の答えに、分かったら教えてねと言い残し、いつものように昼の客が来始める前に帰っていった。
いつも勘定をせずに、さっと帰る。ヨウさんの伝票は親方に直接回すように言われている。


恭ちゃんなら、といわれたように、料理に関する知識においては
少なくとも同世代では誰にも引けをとらないという自負が恭一にはある。
未知の料理への興味もあった。
ヨウがやっているのと同じように、心当たりがありそうな人に尋ねまわる日がしばらく続いた。
なんといっても周りはその道のプロ、職人や食通ばかりだ。すぐに分かるだろうという期待は、あっけなくはずれた。

最初のうちは、コロモというからには天ぷらに関係あるだろうとアタリをつけ、
怒髪天を衝くようなゴツゴツとした様相のえび天ぷらを思い浮かべたりもした。
それはまるで小麦色のゴジラのようなんだだろうなと、仕事中にひとり想像し、笑いを飲み込んだりもした。
しかし誰ひとり知る者はみつからず、ヨウの聞き間違いか何かではと結論づけるしかなかった。


そんなことも忘れかけていたころ、かなり意外なところにそれを見つけた。
正確に言うと同じバスに乗り合わせた、うるさい奥様連中の会話の中に、見つけてしまった。
そして、知るべきじゃなかったと後悔した。誰が何のためにそんなことを思いついたのか、恨めしくさえ思った。

その後、ヨウだけでなく、尋ねまわった先の幾人から「龍の衣」は何か判ったかい、と逆に尋ねられたが
判りませんでした。料理の世界は広いですね、とお茶を濁して、自分も忘れることにした。
なんといっても、こんなことに夢中になって探りまわっていた自分が、恥ずかしくてしょうがなかったのだ。
たしかに、料理の名前だった。それが京料理はどうかはわからないが。
しかし、いったい誰が、どうしてそんな大それたことを!


油揚げを裏返しにしただけの、単なるいなり寿司に、
誰が「龍の衣」なんていうカッコイイ名前をつけてしまったというのだ!


龍の衣を追いかけていた日々に、思わず泣きそうになった。


outofjisさんのコメント
あっしまった!!ヨウの肴は助六寿司にしなきゃいけないんだった! 書き直しはきかないですよね。。

sokyoさんのコメント
めっちゃ笑いましたwww 回答欄の右上かどっかに鉛筆のマークないですか? それで編集できますよ。 わたしはだいたいいつも回答後に編集してます!

outofjisさんのコメント
本当だ!知らなかった。。 早速編集させていただきます。 危うく、伏線の回収忘れならぬ、伏線の貼り忘れをするところでした!

2 ● 銀鱗
●150ポイント

浴衣

一年前、祖父母の家に滞在したときの話だ。
それはちょうど夏祭りの時期で、祖父と父は神輿や山車を組むため昼間ほとんど家におらず、祖母と母も台所に立ち通しで町内会の人らの昼飯を作るのに忙しかった。
夏休みの学生のおれは大量の宿題があったので、午前中は扇風機を一人で独占しながらノートを埋め、午後にはまた宿題の続きをしたり、ゲームをしたりして過ごしていた。

祖父母の家には蔵があり、その日昼飯を終えたおれは、そこで暇をつぶすことにした。
祖父が蒐集している掛け軸やおそらく祖母が使っていただろう鏡台、分厚いアルバムや文集は確か曽祖父のものだっただろうか。
幼い頃は暗くて埃っぽい蔵が好きではなかったし、今でも古臭いものにさして興味は無かったものだから、適当に目についたものを手に取ったり、箪笥の引き出しを片っ端から開けてみたりして、それが面白いというわけでもないのに、そんなことばかりしていた。
そして、大事そうに箱にしまわれていたその浴衣を見つけたというわけだった。

「あきら、何か探してるの?」
庭の紫蘇を摘んできた母が通りかかり、おれが持っている浴衣を見てへえ、良い浴衣じゃない、と言った。
広げて見せると藍色に白で川のような模様が描かれていて、裾から肩にかけて細いS字を描いて流れるそれはなんだか蛇を連想させた。
「お父さんの若い頃のじゃない? あんた似合ってるし、今夜それ着て行ったら?」
おれの体に浴衣をあてがって、似合う似合うと母は繰り返した。
二日間行われる夏祭りは、ちょうど今日からだった。

夕方、祖母に着付けてもらい、友達と約束していると嘘を吐き一人で出かけた。
祖父母の知り合いに会って、お孫さんですか、あらあら、なんて声をかけられるのは避けたかった。
本当に友達と来られれば良かったのだが、友達を呼ぶにしては祖父母の家はあまりにも遠い。
また祖父母の家にはあまり頻繁に来るわけでもなく、人見知りのきらいもあって近辺に友達なんていなかった。
それに祭の賑わいの中に一人で入っていくというのは、おれにとって別にそこまで苦でもなかった。
歩いて行くうちに視界は浴衣姿の人が徐々に増え始め、やがて屋台も現れる。
暗くなった空は提灯山車の灯りで雲に薄く色が付き、祭囃子が風に乗って途切れ途切れに聞こえてきた。
おれは食べ歩き用にからあげ棒とトルネードポテトを買い、提灯山車が練り歩く祭りの中心部へと向かった。

人だかりの方へ進んでいくと、いよいよ提灯山車が見えてくる。
この祭りの目玉と言われるだけあって、まあ、結構大きい。
四面を煌々と提灯が覆いつくすこの山車がどこのものかは分からなかったが、父や祖父はこれのために毎日くたくたになっているんだろう。
まあ一目見れればそれでいいかと思い、人だかりを離れて、また屋台巡りに繰り出した。

お好み焼きとりんご飴を買ったおれはどこかで座って食べようかと、脇道の方へ逸れていった。
公園や川原は既に人がいてなんとなく落ち着かず、またもう少し祭りから離れていく。
しばらくすると小さな神社があり、どうやら誰もいなさそうなのでそこの階段に腰かけることにした。
夜風で祭りの熱を冷ましながら、お好み焼きを平らげる。
神社の敷地内にも提灯が吊るされていて、弱い灯りにりんご飴の赤色が更に赤々として見えたのがなぜか印象的だった。

「祭りの帰りですか?」
突然知らないお婆さんが、後ろから声をかけてきた。
誰もいないと思っていたのでおれはびっくりして、りんご飴を膝に落としてしまったのだった。
「あらあら、驚かせてごめんなさいね。今拭きますから」
手拭を取り出し手水舎に向かおうとしたお婆さんに大丈夫ですと断り、おれはりんご飴を拾って裾を払った。
目立った汚れはないが少しべたついているか、そう思って裾の模様のあたりを確認する。
「ああやっぱり龍に汚れがついている。ちゃんと拭いておかないと」
先程の手拭で半ば強引に拭いてくるお婆さんにすみませんとだけ応えた。
薄暗い提灯の灯りで見間違えたのか、お婆さんは何度も素敵な龍、と言った。
「本当にごめんなさいね。これはお詫び。もう遅いから、若い子はお家に帰りなさいね」
最後にのど飴をくれたお婆さんは、下駄を鳴らして去っていったのだった。

その後父と合流したおれは、浴衣を蔵で見つけたこととさっきあったことを父に話した。
父は、
「その浴衣に見覚えはないし、白い模様というのも暗くて今は分からないな。とりあえず、汚れたならちゃんと洗ってもらえ」
と言った。



今年の春、蔵が火事にあったというので、あの浴衣はもう燃えてしまったかなと思っていた。
1年ぶりに訪れた祖父母の家で、また今年も忙しく夏祭りの準備をしている祖母に聞いてみると、妙なのよ、という言葉が返ってきた。
「あの浴衣だけ、燃えないで残ってたの」
気味が悪くて押し入れにしまってあるというので、おれはまた宿題をすませた午後、押し入れを探してみた。

押し入れの奥底に、風呂敷に包まれた、黒焦げた箱があった。


箱を空けると、変わらない藍色がそこにあった。



白い模様が、裾から肩にかけて伸びていた。





白い龍だった。


3 ● たけじん
●150ポイント

「さあ、今週もやってまいりました、”やってみてトライ”のコーナーです。本日のお題は、”クルマエビの天ぷら”です」
コーナーMCのタレントが画面から語りかける。
「早速見てみましょう」
画面が切り替わって、どこかの駅前の広場になる。若い女性が二人映っている。
「えー天ぷら。エビフライなら食べるけど」
『天ぷら食べないの?エビ天おいしいのに』
ナレーションがかぶさる。
「クルマエビってこれだよね」
女性は冷凍のムキエビを持ち上げる。
『それ一応エビだけど』
「粉つけて油で揚げるんだよね」
冷凍エビをボウルに入れ、そこに片栗粉をまぶしている。
『あーあ、唐揚げじゃないんだから』
そのまま高温の油へ
「わー、はねる」
女性は鍋から逃げる。
『あーあ、なにやってんの』
しばらくして鍋を覗き込む女性。黒焦げのかたまりを取り出す。
「エビの天ぷらです」
『それ、炭でしょ。黒焦げだぁ』
試食する女性が、むせる。
「まずっ」
『そりゃそうだぁ』

別の女性が映る。
「天ぷらですか。エビ天好きですね」
『おお、好きならおいしいの作ってくれる?』
「クルマエビは、これですね。丸ごと使ってみたいと思います」
『え、まるごと?普通のエビ天と違うよね』
「二匹を、こう組み合わせて、衣をつけて揚げます」
『二匹をくっつけて揚げるってぇ?』
画面は、お鍋の中を映している。今投げ込まれた二匹のエビは、油の表面に泡を盛んに湧き上がらせている。
『おぉ、なんだかうまそう』
と、鍋の中からエビのてんぷらが飛び出してきて、まな板の上に飛び乗った。
『おや、勝手に飛び出してきましたね』
まな板の上のエビ天がアップになる。
『この天ぷらは…龍ですね、エビと衣で龍の形になっていますね。エビが竜の衣をまとっています。どうやると、こうなるのでしょう』
画面は、天ぷらの映像からクルマエビを持つ女性に切り替わった。テロップが流れた。
《専門家によると、このエビ天は、古来から伝わる”龍の衣”という技法で調理されたものの様です。これを調理していただいた女性は、この場から姿を消してしまい、連絡が付きません。どなたか、この伝統技法”竜の衣”を調理できるこの女性の所在を知りませんでしょうか。日本古来の伝統調理の未来がかかっているとのことです。有力な情報をお待ちしております。》


4 ● sokyo
●150ポイント ベストアンサー

『龍の衣』

5年ぶりの故郷を歩いている。
足元を通る夏風がこそばゆい。
蝉時雨に包まれて、目抜き通りに提がった提灯の列を見ながら、あの夏も確かそうだったなと思い出している。

* *

今考えてみても、あれは山奥の田舎臭い中学の習わしだった。俺の通っていた中学校では、卒業式で、不良の奴らが龍の刺繍が入った長ランを着る、という風習があったのだ。
それを、俺たちは「龍の衣」と呼んだ。そこには、あのダサい長ランをからかうような含みがあった。

3年生の7月のことだった。期末試験が近づいて、部活がない放課後だった。部室の忘れ物を回収してから帰ろうと思って通った渡り廊下で、同じクラスらしき女子に呼び止められたのだ。
「タカキくんだよね?」
「…なに?」
その女子は一方的にしゃべった。
「あのさ、クラスにカナっているじゃん? あの子どう思う?」
カナ。俺はよく覚えていなかった。クラスにいる女子のことを、全員は覚えていなかった。実は、目の前にいるこの女子のことも。
「…どう、って」
「好きか嫌いかで言うと?」
「…そんなこと言われても、別に」
「じゃあ、嫌い?」
「…いや、嫌いとかじゃないけど」
「わかった、嫌いじゃないよね。ありがと!」
その女子は、俺のほうなんか全く見ずに勝手に話をして走り去ってしまった。
俺は何のために渡り廊下を歩いていたのか忘れた。

後から知ったのだが、あれは他人の口を借りた告白というやつだったらしい。次の日から、俺はカナという女子と一緒に帰ることになる。
放課後、一人の女子がやってきて
「もう帰る?」
と聞くから、うん、と応えたら
「いっしょに行こ」
と言った。それがカナだった。

カナは帰る間ずっとしゃべっていた。
女子とはこんなにしゃべるものなのか。俺はずっとそれを聞いていた。
俺はカナのことなど本当に何も知らなった。バドミントン部であること。弟がひとりいること。あの渡り廊下の女の子は、マユキといって親友であること。
そして夏休みに楽しみにしていることがあるということ。

1学期最終日、
「ねぇ、今度一緒に稲荷祭に行こうよ」
とカナは言った。
稲荷祭とは、毎年7月最終日に行われる、この町一番の祭りだ。町外からも人が来て、屋台が出て、神輿が上がる。
でも俺は、小学校の頃に家族に連れられて一度行ったきりだった。
「嫌だ、混むし」
「えー夏の思い出作りたいじゃん。ねぇ浴衣着よう。そうだ明日部活終わったら、イオン行こうよ」
人が多いところは苦手だ。
「金ねえし」
と俺。
「えーいいじゃん」
とカナ。

結局、

という条件を飲まされてしまった。

そして、稲荷祭の当日が来た。

バド部は休みのようで、カナからのLINEが朝から鳴り止むことはなかった。興味もないのにマユキの様子まで逐一報告が来た。
俺はベッドでそれを見ながら、既読だけ付けていた。浴衣は買ってなかった。だって、やっぱり浴衣なんてどう考えたって。
「龍の衣」じゃないか。

約束は夕方5時。待ち合わせ場所は神社の隣の公民館。学校の外で会うのは、初めて、だ。
俺は、変な気を起こして、筆のフォントで「成人」と書いてあるTシャツを着た。笑ってくれるかもしれない。屋台でビールが飲めたりするかもしれない。

5時ちょっと過ぎに公民館に着いた。妙に周りの人たちの服装が気になる。普段着もいれば、浴衣や甚平もいる。公民館から成人式を終えたばかりの新成人が出てくる。屋台でさっそくビールを飲んでいる。冬、雪に閉ざされるこの町では、成人式は夏の風物詩だから。
カナから少しだけ遅くなるとLINEが来た。
提灯の列。お囃子。蝉時雨。
そして、その時はやってきた。

カナは、白と水色の涼し気な金魚の浴衣で来た。髪を何だか高い感じでまとめていた。学校で会うのとはまるで違った。
大人、みたい、だった。
スマホには、浴衣と合わせて金魚のチャームを付けていた。カナのスマホを初めて見たと俺は思った。

俺はカナに早めに気づいたのに、カナは俺のことなかなか気づかなかった。
そしてやっと目があった。
笑顔だったカナの顔が、みるみる曇っていった。
「えっ、浴衣じゃないじゃん」
と、カナは言った。
「浴衣じゃ、ないじゃん」
噛みしめるように、2度。

正直、服装なんか大したことではないと思っていた。
「ねえなんで浴衣じゃないの」
カナは俺に詰め寄った。
マユキが間を取りなそうとしたとしたけど、カナは俺から目を離さなかった。
俺は、カナが目にも化粧をしていたんだとか、関係ないことばかりを考えていた。その目が潤んでいた。瞳の中に間抜け面が映っていた。

それからどうやって家に帰ったかは思い出せない。気づいたら家にいた。家族が屋台で買ってきた焼きそば、味なんかしなかった。

今ならわかる。
あのときのTシャツは「龍の衣」だった。イオンに行かなかったことも、カナのことを知ろうとしなかったことも、ぜんぶ「龍の衣」だった。自分を守るくだらない盾だった。

2学期になったら、カナは昔に戻っていた。教室で話すことも、話されることもなかった。

卒業式では、やっぱり何人かのワルが、長ランを見せびらかしていた。周囲の奴らが「おっ、龍の衣じゃん」と言って、冷やかしたり、からかったりした。
俺はふつうの制服を着ていたけれど、馬鹿にする気にはなれなかった。ハレの日にハレの服を着るのは、かっこいい。

* *

あの日と同じように、暑い夏だ。通りには提灯が並び、町は祭り色の化粧をしようとしていた。

今日はあの夏からちょうど5年後の7月31日。案内状の日付の隣に「稲荷祭の日です。浴衣でのご参加歓迎です!」と書いてあった。

ただでさえ短い目抜き通りは、考えながら歩いていたら、ますます短かった。

誰が来ているんだろう。カナはいるだろうか。マユキは。

そんなことを考えながら、公民館の前で最初に会ったのは、なんと長ラン組だった。二十歳になっても全然変わっていない、あの日と同じ衣装で。
「よぉタカキじゃん! 浴衣かっけぇな!」
「ありがとう。そっちもな」
俺は破顔した。今の今までこわばった顔をしていたとやっと気づいた。

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