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a-kuma3 ●150ポイント ベストアンサー |
「声の網」じゃないでしょうか。
星新一では あまりない連作短編なので、いくつか混じって記憶してるんじゃないかと思います。
Amazon で購入できるみたいです。
自信ないですが、長編『声の網』ではないでしょうか。
ラスト寸前にこんな記述があります。ちょっと長い引用になりますがお許しください。
一方、かりにある商店の経営者が、経営指導サービス機関に電話をし、こんな質問をしたとする。
「現状にあきたらない気分だ。(略)まったくべつなことに商売がえするというのはどうだろう。迷っているところなのだ」
すると、そこのコンピューターは答える。いままでの営業状態を聞き、その検討をしながら、冒険はおやめになったほうが賢明でしょうと答えてくれる。(略)
だが、その決定は本人がする。だから、なかにはその忠告もかまわず、商売がえをこころみる人があるかもしれない。そして、そんな人も新商売をはじめてみると、なんとかまあまあの利益をあげるだろう。
消費者あいてのコンピューター、商店主あいてのコンピューター、それらが結合しあっていれば、そこにはまちがいなく、安定が保たれる。あまのじゃくな性格の人はなくらならないとしても、その発生率が測定され計算にいれてあれば、安定のわくを越えることはありえない。
この文章の直後に民芸店の主人が登場します。(冒頭にも登場して、最後に締める役割)