プロキシサーバについては、その目的で一般に広く利用を公開しているもの、
たまたまサーバの設定ミスかテスト目的などで一時的に外部利用ができてしまうもの、
匿名性を狙って使いたいのに実はプロキシそのものがIP収集目的で立てられているものなど
様々なものがあり、ここに串がいっぱい落ちてますよなどと簡単にお答えしてしまうと、
これはちょっとヤバい結果になるかもしれない、
かなり危ないお答えになってしまうんですね。
そんなわけで、ここはあまり他力に頼らずに、
自力で使える串を探す方法を身に付けてください。
そして、そこで得た情報は全て自己責任で利用すること、
プロキシサーバには使うと逆にIPを抜かれるような危険な物もありますので
他人にはその情報を安易に公開しないことをお願いしたいと思います。
使えるプロキシの情報を知るのは簡単です。
ご紹介したURLのようなユニークホスト名の取れるアクセス解析を
ご自分のサイトに設置し、その結果を随時眺めて、
同じホスト名で明らかに違う人がアクセスしていたり、
普通のISPでないホスト名が記録されていたり、
DNSで引けないIPアドレスだけの記録になっていたりするものの、
開いているポートを調べてみればいいんです。
80か8000か8080か、3128のいずれかのポートが開いていれば
それはまずプロキシサーバです。
ただし3128のものの多くは匿名性は期待できず、
ほとんどの場合キャッシュを利用して
Webの閲覧をスムーズにするために利用されるサーバであることに注意が必要です。
1日100アクセスもあるサイトを持っていれば、
その時使えるプロキシサーバの5つや10は補足できます。
ただし、ここからが大切です。よく読んでおいてくださいね。
それは、匿名プロキシでは必ずしも匿名性は守れない、ということなんです。
多段に刺しても無駄な時は全く無駄です。
つまり、いくらプロキシを噛ましていても、
プロキシを外した送信を要求されたら意味がない、っていうことなんですよ。
たとえば、いくつかのログインが必要なサイトに
JAVAアプレットやjavascriptの動作を禁止してアクセスしてみてください。
ログインできなかったら、もしかしてそこは
socket渡しなどという技法を使って
プロキシを介さない送信をさせて生のIPアドレスを取っているかもしれません。
こういうサイトでIPを秘匿するにはプロキシではダメで、
socket渡しが要求された時に違うIPを渡すように工夫しないと意味がないんです。
私の場合、socket渡しが要求された時は
以前使っていた某検索サイト系ISPのIPを返すようにしています。
そこは接続を長時間切らない限りIPが変わらないことで有名なので、
毎日同じIPを送り続けていても怪しまれないんです(笑)
そんなわけです。
以上をご参考に、プロキシ利用にはリスクが伴うことがあること、
またプロキシの匿名性は万能ではないということなどをよく理解した上で、
ご自分なりの適切な運用方法を考えてみてくださいね。
では、ご健闘をお祈りします。