アジア・アフリカなど、欧米圏でないところ・キリスト教ではない国・地域では
実際クリスマスをどう祝っているのか、そもそも祝ったりすることはないのか、
「アフリカの○○という国では・・・」「中国では・・・」という風に具体的に知りたいです。
※ツリーに何を飾るとかのオーナメントなどの情報を求めている、わけではありません。
よろしく御願いします。
以下、ウィキペディア英語版から、かいつまんで。
http://en.wikipedia.org/wiki/Christmas_worldwide
■レバノン(ここは「宗教のモザイク」みたいな地域で、キリスト教徒も4割くらいいます):
レバノンではクリスマスは休日である。レバノンでは宗教がいろいろあるが、イスラム教徒がキリスト教徒の友人と一緒にクリスマスを祝うことすらある。また商業化の影響で、宗教色は薄まりつつある。
参考:
http://www.news.janjan.jp/world/0512/0512246756/1.php
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kirita/travel-lebanon.htm
■ヨルダン(アンマンの近くにネボ山というキリスト教の聖地があります):
ヨルダンではクリスマスは休日である。全人口の6パーセントほどがキリスト教徒で、クリスマスツリーを飾るなどしてクリスマスを自由に祝っている。クリスマスのディナーを終えると家族で教会に出かけ礼拝を行なう。24日から25日にかけては5つ星ホテルのほとんどでクリスマス・パーティーが行なわれる。
参考:
http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2159711/11967...
■インド:
キリスト教徒は人口の3パーセントしかいないが、クリスマス(12月25日)は休日になっている。大統領宮殿では大統領がクリスマスを祝う(大統領個人の宗教に関係なく、ということだと思います)。クリスマスのあとはそのまま新年のお祝いへとつながってゆく。教育機関の冬休みは「クリスマス休み」とも呼ばれ、クリスマスの少し前から元日後まで続く。クリスマスのお祝いはアメリカ式で、信仰心のあつい人は教会に出かけるが、行事などの多くは商業的で宗教とはあまり関係のないものになっている。気候の影響で、サンタクロースはあまりポピュラーになっていない。
参考:
http://www.afpbb.com/article/1185336
http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2159712/11967...
http://www.onelove.com/gfj_blog/000105.html
■パキスタン:
パキスタンでは12月25日は、パキスタン独立の指導者ジンナーの誕生日でもあり、休日である。キリスト教徒の人口は1パーセントほどで、キリスト教徒の家庭ではカードやプレゼントを交換したりする。人々は一番よい服を着て友人宅を訪問する。地方では、ウルドゥ語とパンジャビ語で「Bara Din (英語にすればBig Day)」と呼ばれるクリスマスの日の礼拝に出かける。
ウィキペディアに出ていなかった国・地域では、たとえば、
■パレスチナ:
中東一帯は宗教のモザイクですが、「イスラム原理主義組織なんとか」のイメージが強いパレスチナ自治区も例外ではなありません(というか、ベツレヘムはキリスト生誕の地とされ、キリストの受洗はヨルダン川で行なわれるなど、キリスト教のルーツはまさにあの地域にあるし、イスラム教でもイエス・キリストは「預言者」と見ているのですが)。
参考:
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kirita/tyuutou-1224.htm
ベツレヘムはそんなに危険な町ではないのだが、一応パレスチナ自治区に分類される。
ここはアラブ人の町といってもキリスト教徒も多く、他の自治区 の町とは少し趣が異なる。
雨のベツレヘムの町には全く人影がない。家々の扉は締め切られており、
わずかなクリスマスのイルミネーションだけが、今日がクリスマス・イブだということを証明している。
いつもの年であれば花火などもあがり、たいへんな賑わいなのだと言う。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2163445/12157...
ヨルダン川西岸のベツレヘム(Bethlehem)では7日、クリスマスが祝われる。正教会ではユリウス暦を用い、クリスマスは太陽暦(グレゴリオ暦)の12月25日から13日後に当たる。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2169032/12534...
アルメニア正教会は、旧暦カレンダーに基づいて宗教行事を行うため、クリスマス・イブは例年1月18日となる。
■イラン:
イエス・キリストの生誕時に「東方の三賢人」が住んでいたとされているのがペルシャ(イラン)です。簡単な解説のページによると、イランのキリスト教徒は12月1日から動物性の食品の摂取をやめ(小断食)、25日のディナーでその小断食を終えるそうです。下記ページには教会での礼拝の写真とあわせて、街中の様子の写真(2005年)が紹介されていますが、日本と非常によく似ています。
http://conflictiran.blogspot.com/2006/04/christmas-in-iran.html
■シリア:
人口の10パーセントがキリスト教徒で、クリスマスは休日。また、解説サイトによると、キリスト教徒の間では12月6日にSaint Nicholas Thaumaturgus(サンタクロースのモデルとなった「ミュラの聖ニコウラス」とは別の「聖ニコラウス」)を讃える特別のミサが行なわれ、クリスマス・イヴには家族全員で焚き火をする(一家で一番年齢が下の子供がクリスマスの物語を読んで焚き火に火をつける役)。この焚き火の燃え方によって来年の運勢を占う。火が消えたら家族それぞれ願い事をしながら焚き火の灰の上を飛び越える。翌クリスマス・デイには教会でやはり焚き火がある。教会では人々が隣の人を順々に触っていくという儀式(と言ってよいのかどうか)がある(touch of peaceと呼ばれる)。ディナーはクリスマスの日にあるが、子供がプレゼントを受け取るのは元日。プレゼントを運んでくるのはベツレヘムへと東方の三賢人を乗せていったラクダで、子供たちは家の外に水と藁を置いておく。(朝になると水と藁がなくなっていて、そこにプレゼントが置かれている。)
■UAEのドバイ:
ここは、最近の貿易自由化と西洋人の増加で「クリスマス」が商業的でファッショナブルなものになっているようです。米国務省は「宗教の自由」を重視していますし、欧米の投資を呼び込むためには宗教的行事の積極的な利用が効果的、という判断もあるのかもしれません。
http://kirakiradubai.blog59.fc2.com/blog-entry-70.html
ドバイは基本的にイスラム教の街ですが
外国人が多く住んでいるし、観光客も多いことから(多分)
街のあちこちでクリスマスのデコレーションを見かけます。
※リンク先に写真があります。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200612041805301
クリスマスシーズンを迎えてイスラムの戒律が厳格なアラブ諸国でも、ツリーがデパートなどに並べられるようになった。アラブ首長国連邦のドバイでは一つのショッピングイベントとして受け入れられ始めたようだ。(ドバイ=トニー高橋)
「5年前のアラブではありえない光景。これを見ると本当に年の瀬を思わせる」。イギリス人のスチュワート・ルイスさん(52)は言った。ドバイでは人口の9割弱を外国人居住者が占め、ヨーロッパからなら6時間弱のフライトで来られる位置にある。
街角を歩いてもイスラム教の風習やアラビア語を目にすることが少ない。自由貿易都市の規制緩和のためイスラム教以外の宗教行事にも干渉しない。デパートでは大々的にクリスマスに欠かせないサンタの靴下やクリスマスツリーが販売され、物珍しさから全身を黒く覆ったアバヤ姿のお母さんが子供へ靴下を買い与えている。……
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2003&d=1223&f=column_1223...
現代中国ではクリスマスがけっこう流行っています。以前の中国にはクリスマスなどまったく存在せず、今でも国の定める祝祭日ではありませんが、おそらく1990年代に香港から伝わったか、あるいは中国在住の欧米人、日本人がクリスマスを祝い、外資系ホテルやデパート等がクリスマスセールやパーテイーのイベントを中国大陸に持ち込んだのが始まりではないかと思われます。今では盛んにクリスマスカードが交換され、都市部の街角には飾り立てたクリスマスツリーやサンタクロースの扮装をしたレストランや商店街等の客引が立ち、ジングル・ベルの音楽に合わせて日本と変わらないクリスマス商戦の大賑わいが見られるようになりました。
http://portal.nifty.com/koneta05/12/26/02/index.htm
中国は仏教国で、道教国。だけど若者の多くは無宗教信者。そんな中国では、クリスマスは日本と同じで若者を中心にキリスト様を担ぎ上げててんやわんやの大騒ぎ。
補足しておくと、クリスマスは日本と比べて、恋人同士で祝うというよりも、友人同士たくさん集まって仲間内でどんちゃん騒ぎする傾向あり。