以下、計算を簡略化するため法人税、住民税などで実効40%課税とします
(1)デメリットの例
返戻の9600万を単純に受け取ると雑収入という扱いになり税金がかかります
保険支払 | 返戻 | 課税対象 | 納税額 | |
---|---|---|---|---|
1年目 | 4000万 | 6000万 | 2400万 | |
2年目 | 4000万 | 6000万 | 2400万 | |
3年目 | 4000万 | 9600万 | 1億5600万 | 6240万 |
保険を使わなかった場合の納税総額1億2000万 - 保険を使った場合の納税額は1億1040万 - 保険返戻時の損失2400万 = 1440万の損失
損してます!!
(2)メリットの例
返戻の9600万を損金扱いにできるもの(退職金など)に使えばプラマイゼロ
保険支払 | 課税対象 | 納税額 | |
---|---|---|---|
1年目 | 4000万 | 6000万 | 2400万 |
2年目 | 4000万 | 6000万 | 2400万 |
3年目 | 4000万 | 6000万 | 2400万 |
保険を使わなかった場合の納税総額1億2000万 - 保険を使った場合の納税額は7200万 - 保険料支払い総額1億2000万 = 7200万の損失
一見すると7200万の損失ですが9600万の退職金を支払うことができたので9600-7200=2400万の得となってます
(3)ハイリスク・ハイリターン
保険を使うメリットは退職金の準備などの目的で長期契約を行い返戻率がもっともっと高くなるように設定した場合と、契約中に赤字転落した場合の補填などになります
税法改正によってもさらに大きなダメージを受ける可能性もありますので、社員の病気や会社の赤字転落を恐れての保険契約であればハイリスクとは言わないと思いますが、節税のためのみに使うというのであれば、あまり賢い選択とは言えないかもしれないですね