シナリオのネタを探しています。
所謂サブリミナル効果みたいなものについて調べています。
映像の中に人の認識できない程の一瞬(1フレームとか)コーラの画像を挟み込んでおく、
これを映像中で何度も繰り返すことで
その映像を見た人が無意識にコーラを飲みたくなったり、
また人間の聴覚では聞き取れない音域の音で言葉等を刷り込む方法。
よく聞くのはこの辺の話ですが、
要するに対象者に認識できない情報で潜在意識下に働き掛け、
特定の「言葉」を刷り込む、という条件のもと詳細な情報を探しています。
実際に行われた実験やもしくは、この分野においてこのような条件が通説になっている等なんでも構わないです。
ネット等で調べても、さわり程度の情報は見つかるのですが詳細なものがなくて困っています。
なんか自分で読んでいても物凄くアヤシイ質問なんですが、よろしくお願いします(笑)
サブリミナルの話は、元になる論文がないこと。話題の種になる実験は行なわれていないこと。(映画館を特定した実験報告がありません。)追試がほとんど無いこと。慎重に同じような状況の実験を行なった結果、サブリミナル効果はほとんど検知できなかったこと。などが、地味に心理学会の片隅で報告されていて、真実は公にあまりなっていません。
心理学で有名すぎる実験は、実は捏造だったりすることが多いので注意が必要です。
識域下に関する実験は、環境を同じにして行なう対照実験の精度が問題で、こちらと比較する必要があります。しかし、結果の出てしまう実験は、対照実験がなく単独で行なわれたりするので、なにが主原因かわからないまま終了してしまいます。あまり、サブリミナルに関して学術的に深い実験とか、論文とかがないのは、主たる実験が見当たらないことにありそうです。
下條信輔(現カルテック教授)の『サブリミナルマインド』が関連ネタが満載であろうかと思います。
特に第七講「操られる好みと自由」で、幾つかの実験結果が記載されています。
ここの副題は-サブリミナル・コマーシャリズム-です。
潜在意識への影響は「単純呈示効果」と「プライミング」でしょうか。
商品を自分の意志で選択したつもりでも、その理由を大半の消費者は自覚せず説明もできないというのは、マーケティング専門家の常識となっています。
言葉の識閾下への刷り込みがはっきり効果として出る例は、サブリミナル単純呈示効果として著者は解説しています。
ヒット曲のような流行現象には必ず付随しているのではないと著者は考えていて、かなり心配性な議論をしていたのが印象に残っています。
【参考文献】本書には論文や実験例は豊富に記載されています。
両者さんとも回答内容も分かりやすくて助かりました。
回答者さんによって回答内容が違うのは、
学者さんによってもきっと考え方が違うのだろうなぁ、と現時点では勝手に判断させていただきました。
せっかくですので紹介してくださった本は注文しようと思います。
ベストアンサーは、レスポンス早くご回答下さった「たけじん」さんにさせていただきますが、これは決してどちらの回答が正しい・正しくないを判断したものではありません。
本を両方読んでから自分なりに判断しようと思いますが、回答時間を考えるとそうも言っていられません。
ですので今回ポイントは等分させて頂きました。
もしかしたら納得いかない点もあるかもしれませんがご了承ください。
それ以降の、サブリミナル効果の話は、この話を受けて創作された小説やドラマの方が記憶にありませんか?私も、刑事コロンボの「意識の下の映像」でこの効果を知ったのですが、そこで語られていたのも「映画館のコーラ」でした。
TBSの麻原の映像挟み込みも、なにか効果があったわけではないですし。識域下の刺激のみによる直接的な誘導というのは、眉唾です。
繰り返し聞かされるヒット曲や、CMの映像など識域上で得られた情報をもとに、識域下でなにか起こることは実証済みです。知らぬ間に他人を操りたいという、人間の願望や商業からの要請などが、サブリミナルに過剰な期待をかけているのでしょう。
Hyperion64さんの紹介してくださった本、読んでみます。コマーシャリズムが仕掛ける識域下への侵入については、興味のあるところです。
私は今回の質問内容に関して間接的な情報しか目にしたことがないように思います。
自分の返答の文章を読み返したところ、どうやら私にはフェアな視点にたってものを見るということが出来ていなかったようですね。
判断できないとか言いつつ、肯定意見に肩入れしていたことは明白みたいです。
正直に書くと、
気を悪くしないで欲しいのですが、今回の「たけじん」さんの回答は、
私個人の意にそぐわないものでした。
それは私が、この質問に関しての肯定的な情報を本心では求めていた、
というところに100%起因すると思うのですが、
何と申しますか、自分に都合のいいものしか見たくない、といったような気持ちがやはりあったのだと思います。
失礼しました。
ps.関係ありませんがリンク先の本の値段を見て「た、高けぇ…」と思ってしまい二の足を踏んだことに関してもここにささやかに告白しておこうかと思います(笑)
「清涼飲料水と映画」の件は確かに都市伝説らしいです。
ご紹介した本『サブリミナル・マインド』はサブリミナルのパワーを力説した本というより、顕在意識とか自我の自由などがいかに貧弱かを明らかにした本といえます。
マジックナンバー7(http://website-usability.info/2008/04/entry_080425.html)などもこの範疇に入ります。短期記憶で保持している量はこんな程度で、重要な記憶や判断のプロセスは潜在意識下で起きているようです。
それをくどいほど力説した本はノーレットランダーシュ『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』(高い本でスイマセン)です。
そこにあった面白い事例を一つ。早撃ちガンマンの決闘で先に抜いた悪漢が正義の保安官に敗れる。その再現実験(?)がありました。
悪漢は意識的に判断して身体を動かすので、それを見て反射的=無意識的に銃を抜く保安官に負ける、のだそうです。余計な話でした。
確かに高いですね。図書館で読んでしまった私がお勧めするのは筋違いかも・・・
回答が意に沿わないというのはわかって書いてみました。
いろいろ出てきて、でサブリミナルの本質の話(コーラの件)は???となるのが見えていたので、あえてサッサと出した次第です。
そのうえで、ベストアンサーとポイントをいただいて、恐縮しています。
意識と無意識というのは、結構ホットな研究が多いので刺激になります。
意識に上がる前に、体は動き始めているとか(話す内容って、頭に浮かぶ前に決まっていたりします。発語のための筋肉が、話の浮かぶ寸前に動き始めている、という研究)たいへん興味深いです。
意識と無意識の区別とか。
話題は尽きません。
ありがとうございます。
なるほど、紹介いただいた本を読んで(読みきってはいませんが)、
お二方の回答が背反するものではない、というところまでは取り敢えず理解しました。
「学者によって考え方が違うのだろう」というのはいかにも浅はかな結論づけだったみたいですね(笑)う~ん…読み返すと恥ずかしい。
また質問を立てさせていただく機会もあると思います。
その時は気が向いたらご回答いただけると嬉しいです。
↑Hyperion64 さん
ありがとうございます。
うむむ、マジックナンバー7もその範疇に入る、
というのが自分にはまだよく理解できないみたいです。
やはり一度読んだ位では理解するのは難しいのか。
興味が薄い部分は薄く読んでしまっているのはあるかもしれませんが…悪い癖ですね(汗)
いずれにしろそちらの本も取り寄せてみようと思います。
余計なはなし…というか、その話の内容に殊更強い興味がわいたのですが(笑)
↑たけじん さん
興味深く話が尽きないというのは本当に同感です。
ただこの手のものは興味や疑問の種が一つ解決しても、
次また次と派生していき、きりがないのが難点です。
というより、どんどん広がっていってしまうので始末に負えない。
またの名を散財の種とも言います(笑)
「高けぇ…」の件は、半分冗談のつもりでしたが、
逆に変に気を使わせてしまい、なんだかスミマセン(汗)