ちなみに私の生きる支えとなっている本は加藤諦三さんの著作です。また最近ニーチェの『ツァラトゥストラはこう言った』も読み始めました。
よろしくお願いいたします。
山田風太郎『人間臨終図巻』
日常生活で著名人有名人についての話に接したとき、この人はどういう臨終を迎えたのかな、と思って字引のようにして愛読してます。
沢山ありますが、やはりまずはこれを挙げなくては。高校時代に父を亡くした後この本に出会い、父の代わりに語って下さっているようでとても慰められました。その後開高先生の著作を読み始め、開高先生は自分にとって「心の父」とも言える存在になりました。
また、SFですが、SFという枠を超えたこの作品も自分の人生に多大な影響を与えました。文化人類学や異文化理解への興味を抱くきっかけになりました。
◆デューン (小説) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%B3_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)
残念ながら、現在古本でもかなり入手が難しい状態です。映画やドラマになりましたが、原作の独特な雰囲気を伝えているとは個人的には思いません。
読む度に様々な事を考えさせられる不思議な小説です。
少し引用してみましょう。
「あんたは、罠から逃れるために足を噛み切ってしまう動物がいることを知っているかね? それは動物らしいごまかしかただよ。人間ならば、その罠の中にとどまり、苦痛に耐え、罠にかけたものを殺すことで死を避け、仲間への脅威をなくそうとするだろうね」(砂の惑星1 27p)
「……人間が最高に生きられるのは、それぞれが自分の属する立場を持ち、仕事の中で自分がどこに属しているかを知っているときよ」(砂の惑星2 132p)
迷信というものには、ときとして奇妙な根があり、より奇妙な根があるものだ(砂の惑星3 63p)
「人にまちがいを犯させなくすることは、楽園への贈り物だ」(砂の惑星3 213p)
「それを破壊し得る人々は、それをコントロールしているといえるよ」(砂の惑星4 150p)