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松江市の内海皮フ科医院のサイト内の記事です。(6番目のトピック)
<帯状疱疹の再発について>
帯状疱疹は一般的には再発しないと思われていますが、 帯状疱疹の再発を日常診療で稀に経験します。大畑らは 日本で報告されている帯状疱疹再発例77例の検討を行い、その 特徴を下記のようにあげています。
1.全帯状疱疹に対する帯状疱疹再発例は0.7〜1.8%。
2.初めに罹る年齢は50歳代、ついで20歳代にピークがあり、 20歳代にピークがあるのは膠原病の患者さんの再発例が若い 人に多いためだった。10歳未満に初発した例は77例中1例のみ だった。
3.基礎に病気を持っている例は53%で、通常の帯状疱疹と比べて 高率だった。病気としては膠原病が多く、その中ではSLEが 大半を占めています。これは免疫力の低下が原因と考えられて います。
4.再発までの平均期間は8.6年で、膠原病を基礎にもつ群は2.8 年、そうでない群で13.2年でした。
5.再発する部位では、同じ部位や同じ神経領域の反対側などに 発症することは少なく、異なった部位に生ずることが多い。
6.3回以上発症した例ではSLEを基礎疾患にもつ例が多かった。
帯状疱疹再発例では基礎に病気(特に膠原病)があることが 多いので、特に若い人では注意が必要です。
「膠原病と何らかの関りが有ることを示していますね。」
帯状疱疹とは
小児期に水痘に罹患し、治癒後神経節に潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、長期間を経た後に再活性化され、神経軸索を伝わって皮膚粘膜に水疱を形成する。すなわち、水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染が水痘で再発像が帯状疱疹である。過労、外傷、X線照射後など種々の原因を契機として発症するものと考えられている。高齢者に多く、悪性腫瘍やSLEなど免疫不全状態のものでは重症化することがある。
「長期間の潜伏によって、再活性化されるとあります。免疫力の低下の理由以外にも、このような原因が考えられるのでは?」
帯状疱疹の場合は、主として神経細胞の外部が拠点となっており、神経節でウイルスが大量に増殖した後に神経を水先案内としながら、怒涛のように皮膚に押し寄せてくる。
「単純ヘルペスと、帯状ヘルペス(疱疹)の違いについて、詳しく説明しているページです。」
「再活性化への刺激」には日光(とくに紫外線)、外傷、ストレス、疲労、月経、発熱、神経に対する外科的侵襲、免疫抑制剤(ステロイド・シクロスポリンなど)がある。
とあります。
再発については詳述されていませんが、参考として紹介します。
ウィルスについて少なからず勉強させていただきました。それにしても改めてウイルスの怖さ、というものを思い知らされたというところです。ありがとうございました。
お医者さんが帯状疱疹になってしまっています。
発症原因も、「高齢者、悪性腫瘍、膠原病などの自己免疫病でステロイドなどの免疫抑制剤を服用している患者、HIVによる後天性免疫不全症の患者等に帯状疱疹ウイルスが再活性化して増殖」とあります。
(僕はどうして発病したのだろうか?高齢者?悪性腫瘍?)とあるのがちょっと面白いですね・・・
帯状疱疹の発症メカニズム、私も興味が出てきました。ゲノムを神経節に残して潜伏するという、賢い(?)ウイルスなんですね。凄いです。
なるべくなら罹りたくない病気です。
何かウイルスの世界にのめり込んでしまいそうですが、この調子では単に水疱瘡のウイルスが潜伏というような問題でなく、一般的にいろいろなかたちの未知のウイルスが、それこそ世紀を超える長期潜伏をしていて何時の日か突然に発症ということもあながち夢想ではないだろうと思っているところですが。
あまりに多くの情報siteを教えていただいたので、ここで少しゆっくりと深く読まなくてはなりません。
そして潜伏から目覚める因子の度合いがあるのか、また再々発はどうなのかを問ってみたいところです。
いろいろとありがとうございました。多謝。
いろいろとご教示、ありがとうございます。
それにしても「獅子身中の虫」のごときウイルスです。何か神経節に潜伏している間に駆除できるような
方法が見つかるとノーベル賞ものでしょうが。