ここに、
「フェニレフリンは選択的α刺激薬であり、ノルエピネフリンはエピネフリンに比べβ2作用は非常に弱いので血圧反転を引き起こすことはほとんどないと考えられ、リスパダールの併用も可能ではないかと思われます。 ただし、現在のところ実際にリスパダールとフェニレフリン(ネオシネジン:興和) ノルエピネフリン(ノルアドリナリン)を併用したデータはありません。
エピネフリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激作用があり、併用するとリスパダールのα受容体遮断作用によってβ受容体刺激作用が優位となって血圧降下を起こすことがあるので禁忌となっています。」
とあります。
他に回答が増えないようですから、追加情報です。
「アドレナリン作用薬 」の項に
・フェニレフリン phenylephrine---α1作用薬:血圧上昇
このように、フェニレフリンについては、α1アドレナリン作用(刺激)薬であり、βについては、その下にエフェドリン、ドブタミン、リトドリンが挙げられています。
http://tetugaku.fc2web.com/igaku/p/p1541.htm
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ここでは、
「概念」
アドレナリン作動系のα1選択受容体刺激薬。
アドレナリンのベンゼン環の4位水酸基を除いたものであり、
ベンゼン環に水酸基を1個有するものの中では最も作用が強い。
心臓のβ受容体刺激作用はほとんどなく,また中枢作用は軽度である。
とあるように「心臓の」という表現ながら、「β受容体刺激作用はほとんどなく」と書かれています。
蛇足ながら、フェニレフリンの
「妊娠中の投薬とそのリスク」について。
アドレナリン作動性刺激剤
アドレナリン(ボスミン),エフェドリン(塩酸エフェ ドリン),フェノテロール(ベロテック),イソプレナ リン(プロタノール),オルシプレナリン(アロテッ ク),リミテロール#,サルブタモール(ベネトリン), テルブタリン(ブリカニール)
A
ドブタミン(ドブトレックス),フェニレフリン(ネオ シネジン),フェニルプロパノラミン(ダンリッチの成 分),シュードエフェドリン#
B2
と、B2に分類。
B2とは、
」カテゴリーB2:
妊婦および妊娠可能年齢の女性への使用経験はまだ限られている薬だが,奇形やヒト胎児への直接・間接的有害作用の発生頻度増加は観察されていない.動物を用いた研究は不十分または欠如しているが, 入手しうるデータでは,胎仔への障害の発生が増加したという証拠は示されていない.」
とのことでした。
phenylephrineと書きます。一般物質名です。アルファアドレナリン刺激作用を見るにはむしろ古典的ともいえるべき薬剤です。
ごめんなさい。この答えはyesであることも知っていて、どの程度の信頼あるデータがでるかを興味として質問してしまいました。