なぜタクシーはLPG車?
日本のタクシーがLPG車に替わり始めたのは昭和38年。その頃のタクシーはほとんどガソリン車。LPG車に替え始めたのは燃料コストが安いことからでした。昭和40年頃には都市部のタクシーのほとんどがLPGタクシーになりました。燃料コストを追求した結果が、クリーンな排ガスのLPGタクシーの誕生になったのです。
http://homepage2.nifty.com/osiete/s511.htm
タクシーの燃料はなぜLPガスなの?
燃費に関しては税制上の優遇措置によって業者向けのLPガスの価格はガソリンと比較してかなり安くなっており経費節約になります。またLPガスはガソリンやディーゼルに比べて排気ガス中の有害物質が少ないということで環境に対する配慮もしくは業界のイメージUP効果があります。
一般向けにLPガス車が普及していないのは、LPガスの優遇措置が一般人に適用されない為に燃費のメリットが無いのと、自動車メーカーが一般向けのLPガス車の販売に熱心でないからだと思います。
燃費(円/km)が良いからです。 一般の車にLPガスが使われないのは、次のような理由からのようです。
毎年ガスタンクなどの点検を受けないといけないというのが、2(3)年の車検の周期と合わない(タクシーも含めて商用車は毎年車検だからOK)LPガスのスタンドが限られている。
一般にサービスするようなLPガスのスタンドは、大きなガスタンクを設置しないといけないので、設置基準が厳しく、場所の問題がある。
http://www.geocities.co.jp/MotorCity/2422/
自家用LPG車普及促進会
普及を目指している方々もおられるようです・・・。(笑)
LPガス使用の大型車は実際あると聞いたことがあります。
ただ日本での生産が無かったため以前は輸入に頼っていたそうです。
でも2002年の低燃費車両の一覧を見たら、トヨタが作ってるフォークリフトの一部がLPガス使用だと分かりました。
実際、国土交通省は「LPガス自動車燃費基準検討会」で低燃費で地球温暖化防止にも効果的だと今後の使用を検討しているようです。
LPガス同様、ディーゼルも日本では嫌われていますが、ヨーロッパでは進んで使われているようです。
そういわれてみればフォークリフトは殆どLPGですね。
新市場創造戦略会議は、低公害車が普及しない理由として、CNGやLPGの価格が高く、燃料スタンドインフラが少ないことを理由に導入しない物流業者、需要が少ないことを理由に燃料インフラを整備しないガソリンスタンドや石油業者、燃料インフラが少ないことを理由に量産できずに価格が高くなるとする自動車メーカーの間を都がとりもち、この悪循環を断ち切るための会議。
東京都は排ガスの有害物質が少ないCNG車や、LPG車を普及するため、事業者などのユーザー、メーカー、燃料関連業者を交えた「新市場創造戦略会議」を設置すると発表した。
低公害車の普及促進のため、LPG購入者に対して自治体が補助金を出しているところもあるようです。
LPGが、いわゆる「グリーン購入法」の対象に認められ、エコ・カーの仲間入りしたのは、やっと2002年(?)2月。
1937(昭和12)年、日中戦争勃発により、石油は貴重なものとなった。
更に追い打ちをかけるように、1941(昭和16)年9月には、アメリカ、イギリス両国による対日石油禁輸措置がとられたため、石油が輸入できなくなってしまい、軍用の燃料を確保することが、先決ご時世となった。そうなると、庶民にまわすような石油はない。
そこで、バス、ハイヤー、タクシーなどの旅客自動車にガソリン使用禁止令が出され、これらの車両は石油以外の燃料を使用しなければならなくなった。
つまり、当時のタクシー業界のLPG化は、環境への配慮、燃料費が安い...といった理由からではなく、お上(おかみ)から出されたガソリン禁止令に従うための苦肉の策だったのだ。
日本国内のLPG自動車の歴史は、1940年(昭和15年)頃に、国内の油田や製油所で分離されたLPガスをガソリンの代替燃料として一部で使われたのが始まりです。
本格的にLPガスが自動車用燃料として使われはじめたのは、1963年(昭和38年)。その前年に始まった低温LPガス輸入専用のオーシャンタンカーと国内受入基地の稼動に伴い、安定した供給が確保されたことが大きな要因でした。 そして、その経済性によりまずタクシー用燃料として急速に普及していきました。
なるほどー。石油節約に端を発しているんですね。勉強になりました。
私信:inokuniさん過日は失礼しました。詳しいご回答痛み入ります。
http://www.gas-energy.co.jp/htm/lpgcar2.htm
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LPG自動車
LPG自動車採用当時のエピソードを紹介します。
【世間一般に、LPG自動車という自動車が知られていません。主に、タクシー会社が使用しています。自動車メーカーもLPG自動車販売は、タクシー会社に販売するのみで、LPG自動車の車種等が限定されていました。
当社は、小回りのきく軽自動車の採用に苦労しました。普通自動車は、タクシー会社に販売している車種で採用できましたが、どうしても、毎日の業務作業を考えると、軽自動車の採用が不可欠でした。
軽自動車は、LPG燃料の実績があまりなく、採用する車種も限定されていたので、色々なトラブルが発生しました。
「アイドリング時にとまってしまう」「アイドリングが不規則である」「エンジンがなかなかかからない」等のトラブルが発生するごとに、メーカーに対応して頂き、そして、その当時の専任運転手の苦労が実り、今現在はトラブルもなくなり、スムーズに運行しています。】
本の紹介: 「エコカーは未来を救えるか」
【ガソリン車に対しては低公害とは見なされない。排出ガス規制上はガソリン車と同じ扱いだからだ。つまり低公害車としてのLPG車はディーゼル車のガソリン化と見てよい。ある地方自治体の低公害車担当者は「あんなものは低公害車とはいえない」と切り捨てるが、ディーゼル車に比べれば排出ガスがはるかに改善されるのは事実だ。】
【ディーゼル代替LPG車を推進するには、 この成分構成のなかでいかにLPGを確保していくかが短期的課題となる。 日本はG7のなかでもLPG比率が高いため、国内での精製では追いつかず、75%以上が輸入だ。 油井の櫓の上でむだに燃やされているガスをエネルギー資源としてどれだけ確保できるか、 他国の精製で得られたLPGをどのくらい輸入できるかにかかっているのである。 ディーゼル代替自動車がある程度の規模に成長してくれば、 需給バランスをどうするのかの問題に取り組まざるをえなくなる。】
【LPG車の最大の問題は資源供給が長くは続かないということだ。 長期的に見れば石油は枯渇に向かうので、 石油燃料と同時に消えていく運命にある。 その時期は石油が衰退に向かうであろう2015~30年ころと考えられる。 この時期には石油製品が高騰し、 しかも手に入りづらくなる。 LPG車はCNG車より一足早く姿を消して行くだろう。現時点でディーゼル代替LPG車は正しい選択と見えるが、石油代替ではないことに留意すべきなのだ。】
【ただし、 補助金事業であるエコ・ステーションを利用できるのは低公害車として扱われるディーゼル代替自動車だけだ。 その代わり、 一般にはなじみがないが、 LPGスタンドは全国に約1900カ所もある。 LPGそのものは市場として成立しているのである。】
http://www.arealink.org/air/mnews08.html
燃費向上・排気ガス削減 『ガソリン・排気ガス関連NEWS』、2001年8月号
ラジカルパワー「ガソリン・排気ガス関連NEWS」
08月30日
◆日本石油ガス、ガソリン車向けLPG燃料利用システム、「両刀使い」に
【日本石油ガスは、ガソリン車を改造し、ガソリンか液化石油ガス(LPG)のどちらでも燃料として走行できるバイフューエルシステム機器の販売を始めた。販売価格は21万〜28万円で、今年度はタクシー会社やヤマト運輸、生協などに600システム、日産や三菱自動車に400システムを導入、売上2億円超を見込む。】
Yamaguchi Bank: 韓国の自動車産業
韓国の人気車はLPG車
【しかしその一方、韓国はLPG車の普及台数が世界一(1,428千台、2001年基準)である。ちなみに日本は287千台に過ぎない。日本でLPG車といえばタクシーを真っ先に思い浮かべるが、ここ韓国では一般の普通乗用車からRV車に至るまで利用の幅が広がっている。各メーカーはラインアップにLPG車を必ず入れており、その充実ぶりは目を見張るほどである。】
【これには世界一厳しいといわれる韓国の排ガスに係るディーゼル車規制が関わっている。環境意識の高まりとともに、どこの国もクリアできないとされる高い水準の規制を作ったのである。このため国内でディーゼル車は次々と製造停止に追い込まれているが、反面、経済的で排ガスがきれいなLPG車の普及には拍車がかかっている。】
行政に限っていうならばディーゼル代替LPG車として登場したというあたりでしょう。日本の自家用乗用車は、ガソリン車が主流ですからね。むしろ業界(自動車メーカー)の消極的姿勢に問題がありそうです。さらに LPG対応の軽自動車開発に時間がかかったことも。ただ、LPGスタンドは「全国に約1900カ所」もあり、また、タクシー業界のみならず運輸業界や生協も利用しているという点では、LPGの長期的資源供給の問題点を考えるならば、まずまずの実績ではないでしょうか。
参考:
http://www.melma.com/mag/87/m00046087/a00000035.html
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人間と環境・エネルギー - エコロジーな生活って何だろう
LPガス自動車
【経済性に優れ、既にタクシーなどで普及しています。LPガス自動車は液化石油ガス(LPG)を用いるため、石油からともに取り出す場合は石油代替効果はありませんが、NOx、黒煙等の排出が少なく環境特性に優れています。
LPG 自動車の導入実績
(平成12年3月末)
乗用車* 270,380
貨物車 10,955
特殊車 8,339
乗合車 1
合計 289,675
*タクシーは236,074台
出典:運輸省車両登録統計(平成12年3月末)】
【1999年時点で「クリーンエネルギー自動車」の導入実績は、LPガス自動車を含めると約30万台で0.5%、LPガス自動車を除くと7万台弱でわずか0.1%です。「クリーンエネルギー自動車」は国内でもてはやされていますが、「自動車」による環境問題の解決はより根本的な「社会」の中での「人」と「自動車」の関係を見直さない限り困難と感じています。】
題名:「LPガス自動車展示・試乗会‘99東京」のお知らせ
LPGの需給に懸念材料があるという点は普及を妨げる要因として非常に説得力がありますね。原油、ナフサを含め、石油資源の確保は国策でしょうから、LPGが敬遠される十分な理由になるでしょう。
ありがとうございました。
・ガソリン車に比べてパワーが無い
・高圧ガスなので、取り扱いが難しい
・スタンドが少ない
などのデメリットが有るようです。
有り難う御座います。
有り難う御座います。なるほど促進を目指す方も居るんですねえ。良くわかりました。
追加質問になっちゃいますが、行政が促進に消極的だった歴史的背景とかが判ると更に有り難いですが.....。